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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第四章 消えたあの子を取り戻せ!
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ジュナ取り出しました! 二トリスの鏡!

 ジュナは何かを探り当てると、掴んでポケットから出しました。

 (ニトリスの鏡っ!)

 つまみ上げたそれは、カード状の薄い長方形をしています。

 もっとも、この暗い空間ではジュナも衣桜も見ることができませんが……。

 (この鏡に全身を映せばいいんだよね?)

 (そうです。彼女の姿に変身したジュナが映れば、『容れ物』として顕現されます)

 イタクが念話を通じて話す内容に、こくりと頷き理解を示すジュナ。

 (ジュナ様。大丈夫ですか?)

 (うん、アンブレラ。ちょっと怖いけど、未来可のためにがんばってくるね!)

 (お見事ですジュナ様。私アンブレラ、ジュナ様のご無事を心よりお祈り申し上げております)

 (うんっ!)

 アンブレラはそこまで伝えると、ドロン、と身体を元に戻しました。

 そしてジュナの身体を当てにしながら移動していきます。離れてしまわないよう、飛ぶことができないのでひと足ひとあし探りさぐり。ジュナはこそばゆくて笑いそうになりましたが、アンブレラのため必死に我慢し続けます。

 (到着しました! 二トリスの鏡、しっかと掴みました!)

 (表と裏は大丈夫ですか?)

 (確認済みです。イタク様)

 (わかりました)

 ジュナは再び衣桜のお腹をぽんぽんと叩き、準備が整ったことを伝えます。

 衣桜はまたぽんぽんとジュナの手の甲を叩きました。そしてぎゅっと握手するように包み、ジュナの無事を言外に伝えました。

 (ありがとう。衣桜)

 ジュナは心で呟くと、暖かい手のひらからそっと引き、そして慎重にバイクの上へ立ち上がりました。

 (準備はいい? アンブレラ!)

 (お任せくださいジュナ様! 一世一代の大勝負。このアンブレラ、盛大に勝ってみせます!)

 (じゃあ、いくよ!)

 見えない空間の中、すっと立ったジュナは。

 息をすっと整えると、とんっ、と軽快にジャンプしました。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


ジュナ:(手鏡にしては、小さいね)

イタク:(それは特別な鏡ですから。容姿を整えるには向きません)

ジュナ:(もしうっかり覗いちゃったら?)

イタク:(……考えない方がいいでしょう)

ジュナ:(ふわー! こわこわ~!)

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― 新着の感想 ―
[一言] 頑張れ。アンブレラ。
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