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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第四章 消えたあの子を取り戻せ!
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ジュナ! Go ahead!

 「それじゃ、いくぜ!」

 バイクにまたがり、エンジンを始動させた衣桜が、ゴーグルを目元に降ろしながら叫びました。

 瞳に光を宿したV-ライガーが、けたたましい音を響かせて足に力を込めます。獣の唸り声にも似た、走り出す前の緊張感を、衣桜の後ろに座ったジュナは全身で感じていました。

 「ジュナ! 準備はいいか!」

 「うん!」

 「よぉし! じゃあ手筈通りだ!」

 衣桜の号令に合わせて、ジュナは瞳を閉じ、精神を集中させました。

 (待ってて、未来可。今、会いに行くから!)

 「ナルキニ!」

 ギュッと衣桜の腰を抱き締めながら、ジュナが呪文を唱えます。

 母親のジュリアに特訓を受けた成果、今こそ――。

 「ナルキニ! イコノトヒ!」

 草原に、風が渦巻き始めました。

 いままで地平を目指して駆け抜けた風たちは、ジュナの呪文に従うように、取り巻いて、渦巻いて、魔力と共にジュナを取り囲みます。

 「ノタナア コナキス レーア ダ!」

 そしてジュナが呪文を唱え終えると、眩い光を身にまといました。

 そこに現れていたのは、タカハルの学校が指定するセーラー服を着た少女。

 「成功したっ!」

 「よし、でかしたジュナ!」

 ジュナが衣桜に叫び、衣桜は溌剌と応えました。

 「おタマさん、サク、ルラァ―! 準備はいいぜ!」

 「わかったわ。気を付けてね、衣桜」

 おタマさんが、大樹の根の傍に腰を降ろしました。

 「門を開けるわ」

 ぽつり、呟きます。

 すると、大樹の幹に、淡い光がうっすらと縦に満ちました。

 そして、開かれます。見える向こうは、優しい白に満ちた世界。

 「ルラァ―、いいですか!」

 「いつでもいい! 合わせる!」

 「いきますよ! 『調律』!」

 大樹を挟むように、右側へ立ったサクが両手をかざしながら叫び、鏡合わせに立つルラァ―も力を解き放ちました。

 ジュナのもと居た時空間を、再び整える――。

 邪神と管理者の力により時空間へ介入するその瞬間。

 まさに書き換えられようとする、未来と過去の狭間へ。

 「イァ、ク=トゥ=グァ!」

 「イァ、イ=ツァ=クァ!」

 クトアとイタクが、衣桜とジュナの身体へ、それぞれ憑依します。

 衣桜を護る、生命の炎。

 ジュナにほとばしる、不滅の雷光。

 「さぁ、行きなさいふたりとも!」

 「気を付けて! ジュナ、衣桜!」

 「へへっ。行ってくるぜ! おタマさん!」

 「フィリカっ! またねっ!」

 アンブレラが変化した黒マントをはためかせながら、ジュナは白い光の中へ、轟音と共に飛び込みました。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


衣桜:「さぁ、ブっ飛ばすぜぇ!!」

ジュナ:「あっ。ちょ、ちょっとタンマ……!」

衣桜:「Yheaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!」

ジュナ:「んひゃわわわぁ!!!! ぜ、前輪が浮いてるよぉォォォ!!!!」

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[一言] ジュナ、がんばれー。
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