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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第四章 消えたあの子を取り戻せ!
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ジュナに新たなお友達? フィリカ=ジェナイズ!

 おタマさんという猫はジュナに告げると、前足で右目の周りをこしこしと撫でました。

 そして、くぁ、とあくびをします。その様子は、他の猫と全く変わりません。

 (でも、不思議な感じがする……)

 ジュナはおタマさんを見つめた後、再び大樹を見上げました。

 「気になる?」

 「うん。なんだか、不思議な感じがする」

 夜風が、さっと吹き抜けました。ジュナの金髪を揺らして、足早に去っていきます。

 「実際、この木には力があるわ」

 「そうなの?」

 「ええ。あなたのような魔力とは、また違っているけれど」

 そこまで言うとおタマさんは、ふいに首を巡らせて明後日の方を向きました。

 「来たわね」

 「えっ?」

 ジュナがつられて、後方を向きます。

 その瞬間、青白い光が宙へ縦横に走り、ジュナは目をギュッと瞑りました。

 「わっ!! なになにっ!?」

 「おや、遅れてしまったみたいですね」

 落ち着いた声。

 ジュナが目をそろそろと開くと、そこには白装束に身を包んだ、長身の女性が立っていました。

 「あっ!? あっ……。えぇっ……、と……?」

 ジュナは口をパッと開き、しかし言葉が出ずに口をもごつかせます。

 名前が浮かびそうで、出てこない、というもどかしさを、伸ばした人差し指が物語っています。

 長身の女性はその様子を見ると、さも当然のように頷き、そして自身の胸へ手を当てました。

 「初めまして、吸血鬼。私は管理者のサク=ジュナイズと申します」

 「あ、は、はじめましてっ。ジュナですっ。木由良戸 ジュナ」

 「アンブレラと申します」

 慌てて頭を下げるジュナに、続いて自己紹介するアンブレラ。

 「あっ! あなたが木由良戸 ジュナですか?」

 「えっ?」

 二人の言葉にこくりと頷くサク。その後ろから、ひょこっと小さな少女が顔を出しました。

 「お話伺ってます~! 本当に目が赤いですね~!」

 「えっと、あなたは?」

 「あっ、わたしですね」

 こほん。青い髪を伸ばした少女が、口に手を当てて咳ばらいをすると、しゃらんと姿勢を整えて言葉を紡ぎました。

 「はじめましてジュナさん! わたし、この時空の管理者を務めています、フィリカ=ジェナイズと申します!」

 そういうとフィリカは、ぴょこんと頭を下げたのち、顔をあげてニコニコと笑いました。

 背丈はジュナと同じくらい。サクに似た白装束に、左手首には金色の腕輪が輝きます。

 「気軽に、フィリカと呼んでください!」

 「あっ、じゃあわたしもジュナで! よろしくね、フィリカ!」

 「はい! よろしくお願いします! ジュナ!」

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


ジュナ:「フィリカっ」

フィリカ:「はい。ジュナ!」

ジュナ:「フィリカっ! フィリカっ!」

フィリカ:「はいはい! ジュナっ!」

衣桜:「なんだこれ」

アンブレラ:「どうやら意気投合したようです。子供は打ち解けるのが早いですね」

おタマさん:「仲良きことは美しきかな、ね。よく言ったものだわ。武者小路実篤」


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― 新着の感想 ―
[一言] 小さい子だと名前を呼び合って打ち解けたりもしますね。
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