ジュナ、アイコンタクト! ルラァ―の決断!
「ルラァ―」
扉の姿が見えなくなり、うつむくルラァ―のもとへ、クトアが近づいて声をかけました。
「お姉ちゃん……」
「どうする? お父様はああ言ってたけど、結局ルラァ―次第なトコあると思う」
ジュナ達を覆っていた炎のような結界はいつの間にか解かれていました。
そして、半球体を作り出していたイタクも、その場に立ったままルラァ―を見つめています。
「神がなんなのかっていうことを見つめてもいいと思うし、お父様みたいになりたいって思うならそれもアリ」
「うん……」
クトアに言われたルラァ―は、それからしばらく黙っていたのち、不意に顔を上げました。
「吸血鬼……。ジュナ」
「はい?」
「ボクは……。決めた。この世界で、神とはなにか、人とは何かを。キミたちと一緒に、見つめようと思う」
ルラァ―の瞳は、輝いていました。
真剣で、深く静まり返っていて、そんな目を見たジュナは、こくりと静かに頷きました。
「というわけで、よろしく頼む」
「おいおい! ちょっと待て!」
サクが見守る中、全てが解決――――。
するかと思われましたが、衣桜はルラァ―に向かって叫びました。
「なによ衣桜。うるさいわね」
「うるさいじゃねーんだよクトア! こちとら世界をブッ壊されたままなんだ! そのままにしておけるわけねーだろ!」
「ハァ!? なによアンタ! ルラァ―が決めたことに文句あるわけ!?」
「あるに決まってるだろ!!」
言い合いは、衣桜とクトアの間でエスカレート。
ついには鼻頭までくっつきそうな程肉迫した二人を、ルラァ―が呼び止めました。
「クトアお姉ちゃん。止まって」
「なによルラァ―!」
「ボクも、このままこの世界に暮らすつもりはない」
ルラァ―はそういうと、サクの方を見ました。
「今まで壊してきた世界を、元に戻そう」
「破綻させた時空間を、元に戻すと?」
「ああ。正直なところ、ボクは壊すことに飽きたんだ」
そしてサクを見つめていた瞳は、衣桜の方へと向きました。
「大鷲 衣桜。すまなかった。ボクは君の世界を元に戻すことを、約束しよう」
「おいおい、できんのかよ?」
「言ったろ。破壊と再生は表裏だって。そのくらい、見習いのボクでもできる」
「ふん。やけに話がわかるじゃねぇか」
衣桜は言うと、腕を組んで夜空を見あげました。
「なんか、拍子抜けしちまったぜ……」
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
ルラァ―:「べつに破壊が楽しくてやってたわけじゃない。目的が無くなればしないさ」
衣桜:「ずいぶんと自分勝手なゴタク並べてくれるじゃねーか。ま、直すってんなら、いいけどよ」
クトア:「ちょっと衣桜。ヒトのクセに生意気なのよ! 神が思し召すんだからありがたく受け取りなさいよ!」
衣桜:「だから! そういうところだっつってんだろ!」
クトア:「なによ!」
衣桜:「なんだよ!」
ジュナ:「ねぇイタクさん。本当は衣桜さんとクトアさん、仲いいとか?」
イタク:「そうですね。まぁ、気性が荒いところは似ていますし、類友かもしれません」
衣桜&クトア:「「おいそこ! 勝手なこと言うな!」」




