ジュナの頭上、扉のち星!
『もうよい……』
「!」
瞳を伏せて沈黙するルラァ―を見かねたのか、扉が声を落としました。
「父様!」
『ルラァ―よ……』
空を仰いだルラァ―と同じく、ジュナも扉を見つめました。
クトアもイタクも声には出しませんが、心配そうにルラァ―と扉を見つめます。
『お前は……。神とは何かを、わかっていない……』
「それは……」
『神に、同じ者は、必要ないのだ……」
「! 父様!」
『お前は、見つけなければならない……。お前としての神……。神とはなにか、その答えを……』
「わっ!?」
響く重低音が、ジュナの周囲を揺らします。
しかしそれだけではない振動が、ジュナ達の居る地上を揺らし始めました。
『私と、人の子である……、人神よ……。その者達と共に、しばらく、暮らすがいい……』
「えっ!?」
「父様っ!?」
地震が来たような揺れ。
思わずぺたんと座り込んだジュナが見上げると、扉は周囲の雲に隠れながら、次第にその姿を遠ざけていました。
「父様っ! ボクはっ!?」
『心を持った神……。人であり、神である異端……』
雲が、渦を巻くように空を覆い隠します。
そして渦の中心が消える頃、扉は一言を残して消えてしまいました。
『人を理解しろ……。それが、神への第一歩だ……』
雲一色に染まる空。
完全に扉の姿が消えてしまうと、ジュナ達を取り巻いていた重圧はスッと存在を消してしまいました。
そして、途切れ途切れになる雲間。
一番星の他、ちらほらと輝きを止めた時間の中に見せる夜天の姿が、ジュナ達の視界には映り込んできました。
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
ルラァ―:「父様っ!」
???:『もともと、お前は私と違うのだ、ルラァー……』
ルラァ―:「でもっ!」
???:『よく見ろ、ルラァ―……。お前はどうしたところで、扉ではない……」
クトア:(あっ。お父様ジョークいった)
ルラァ―:「そんなことわかってるよ! こんなときに冗談はよしてよ父様!」
???:「そうか……。すまない……」
イタク:(あ。お父様、冗談が不発に終わって悲しそうです)




