ジュナには疑問符『トラペゾヘドロン』!
『そのような脅しで……。退くと思うか……?』
サクの放った声に対して、扉が重く返しました。
クトアだけでなく、イタク、そしてルラァ―もサクに対して険しい視線を浴びせています。
「でしょうね。言っても通じないことはわかっています」
そんな三者の反応にため息をついたサクは、しかし一度閉じた瞼を開けるとはっきり言いました。
「外なる神、そしてその子達。今までの行いを水に流すかわりに、協力しませんか?」
「協力?」
クトアが忌々しそうに反応し、イタクも眉根を狭めました。
「そうです。あなた達はこの時空を循環させ過ぎました。歪みを直すため、管理者である私とあなた方、力を合わせませんか?」
ジュナが目を丸くし、アンブレラも驚きました。
まさかサクがそのように歩み寄るとは思わなかったからです。
「あなたと手を組む? 嫌だわそんなの!」
「わたしも……。好ましいとは思えません」
クトアが腕を組みながら突っぱね、イタクも拒否を表しました。
「ルラァ―。あなたはどうです?」
「ボクは……。いや、ボクもイヤだ」
「てめぇ! オレの世界もぐちゃぐちゃにしたってのに、まだそんなこと言ってんのか!」
衣桜が怒鳴りますが、ルラァ―は天空を見たまま首を振るだけでした。
「父様のように……。立派な神になるのが、ボクの夢だ……」
「では、決裂ですね」
サクが言うと、白装束の内側から、なにやら小さな箱を取り出しました。
(なにかな?)
(さぁ……。結婚指輪を入れる箱にも見えますが……)
「これは、できれば使いたくないものですが……」
言うとサクは、その箱を頭上に掲げ、そして扉に呼びかけました。
「見えますか、外なる神!」
『それは……。トラペゾヘドロンか……』
「えっ!?」
「まさか!」
「そうです! 『輝く偏四角多面体』! 協力しなければ、これであなた方を封印しますよ!」
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
ジュナ:「トラペゾヘドロンって、なーに?」
サク:「外なる神のような、常識では図れない相手に使う道具ですよ。どんな存在もこの箱の中に閉じ込めます」
ジュナ:「ひぇっ! こわっ!」
未来可:「どうしてそんなもの持ってるんですか?」
サク:「それは秘密です。管理者にはいろいろと道具が必要なのです」
ジュナ:「ふえ~。わたしにも便利な道具欲しいなぁ~」
アンブレラ:「ジュナ様には私がいるではありませんか!! 泣きますよ!!!」




