ジュナの上には巨大な扉! (3) 【『やりなおせるよ』は魔法の言葉!】
『なんだ、娘……』
空に叫んだジュナへ、わんわんと響く声が返ってきました。
「わたし、ジュナっていいます!」
『……そうか。ジュナ……。なにようだ……』
「扉さんは、ルラァ―のお父さんなんでしょ?」
「そうだ……。それが、なにか……?」
「ルラァ―に、きびし過ぎるんじゃないかなって!」
そう言うジュナの発言を聞いて、周囲は目を丸くしました。
「ちょ、ちょっとジュナ!?」
「あうっ!? なに未来可?」
「なにではございませんジュナ様! 相手は私たちの世界を崩壊させようとしたのでございますよ!?」
未来可が慌ててジュナの両肩に手を置き、くるんと反転させたところでアンブレラも思わず加勢。
いつになくパタパタと、忙しなく飛び回るアンブレラです。
「で、でも~。おなじ見習いっていわれると、なんか可哀想になっちゃうっていうか……」
「ジュナ! 甘すぎっ!」
「そうですジュナ様! 時には冷静に対応することも必要です!」
ぐいぐいと顔を近づけて詰める未来可とアンブレラに、ジュナは困り顔。
「あの子、大物ね……」
「そうですね。ルラァ―を擁護するとは、驚きました」
クトアとイタクも、その場に立ったまま呟きます。
二人の少女が見つめていると、空から再び声が降ってきました。
『我が、厳しいと、言うか。娘よ……』
「う? うん。だって、わたしも吸血鬼見習いだけど、もう諦めなさいって言われたことない」
その発言を聞いたルラァ―は、目を丸くしてジュナを見ました。
「わたし、失敗ばかりだけど、おかあさん一度も言わないもん。次、次、次ねって言ってくれるよ」
空は変わらず暗い影に満ちていて、扉も全く開く素振りはありません。
しかし、クトアやイタク、未来可やアンブレラ、そしてルラァ―も、ジュナの話す言葉へ、自然と聞き入っていました。
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
ジュナ:「でもあんまり失敗すると、こわいけどね……」
クトア:「そうなの?」
ジュナ:「そうなの! おかあさんこの前なんて、わたしを抱えて、お尻叩きの刑だって……。うわーん!」
イタク:「なるほど。それは怖いですね」




