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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第三章 くるくるクトゥルー大邂逅!
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ジュナの上には巨大な扉!

 「ね、ねえ」

 年上の少女同士が睨み合う周囲を見渡していたジュナが、思い切るように声を上げました。

 「とりあえず、時間が止まってるのを何とかしてほしいんだけど……」

 言ってから後方を見るジュナに、みんなの視線も後を追います。

 すぐ後ろには、立ったままのタカハルがいました。

 「止まったままだと、一緒に帰れないし……」

 「あら、そうね。ルラァ―! 時を進めなさい!」

 「ダメだよ! 父様とうさまに怒られるもん!」

 ジュナの提言を受けて、クトアがルラァ―に叫び伝えます。

 しかしルラァ―はふるふる首を振るだけで、応えようとはしませんでした。

 「今の失敗だって、知られたらなんて言われるか……!」

 「お父様なら、もうご存じです」

 「っ!」

 瞳を閉じたままのイタクがポツリ呟きました。

 その瞬間、ジュナ達には得体の知れない悪寒がぞっと背筋を走り抜けました。

 「えっ!? なにっ!?」

 「これは……!?」

 うろたえるジュナ達。

 ジュナが悪寒の原因を咄嗟に探ろうとしたとき、イタクが突然腕を払うように振りました。

 「わっ! まぶしい!」

 光は、イタクの足元から波紋のように広がりました。

 そしてジュナが瞼を開くと、自分の身体が炎に包まれていました。

 「なになに!? なんなの~!?」

 「ごめんごめん。慌てなくていいよ。結界だから」

 「けっかい~!?」

 クトアがカラカラと笑う様子に、ジュナの瞳は白黒。

 炎のように見えるそれは揺らめいていて、しかしほんのり暖かい程度の温もり。

 パッと見ると、未来可もアンブレラも、それぞれが身体中を同じように包まれていました。

 「なんで? 結界なんて」

 「だってお父様の声聞いたら、絶対発狂しちゃうもん」

 そういうクトアが、右手の薬指を上に向けました。

 つられてジュナが示す先を見ると、いつの間にか広大な空にはどんよりとした雲が集まっていました。

 「な、あ、あ?」

 「なにあれ……」

 ジュナが言葉を失い、未来可も口をポカンと開けてしまうことも、無理はありません。

 雲が集まる中央、渦の中心にも思える穴が突如ぐわりとまん丸に開くと、瞳が見据える範囲には収まり切らないような巨大すぎる『扉』が、三人の前には現れていたのですから。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


ルラァ―:「うわー! 父様だぁー!!」

ジュナ:「おっき~い! なにあの扉~!?」

クトア:「あれ、私たちのお父様なの」

ジュナ:「えっ!? だって扉だよアレ?」

イタク:「扉です。しかしアレがお父様なのです」

ジュナ:「はへぇ~。お父さん大きいんだね……」

未来可:(これが噂のビッグダディ……。ううん。今は言うのやめとこ)

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[一言] 更なる大物登場!?
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