ジュナの周りで睨み合い!
手首を取られ、一瞬ムッとしたクトアでしたが、パッとイタクの手を振り払うと一息、身体中から溢れる魔力を静めました。
風船から空気が抜けるように、クトアの周囲が落ち着いていきます。
一秒もすれば、人間のように、まったく脅威を感じさせない彼女がジュナの目の前に立っていました。
「はい。これでいいでしょ?」
ツンとした視線をイタクに注いだクトア。
イタクはこくりと頷くと、瞳を閉じながら一歩後ろへ下がりました。
「じゃあ、改めて――――」
「まって」
「なによ~。まだ何かあるの?」
再びの制止にクトアが唇を尖らせました。その相手はイタクではなく、未来可。
「ジュナちゃん。握手するには、まだ早いと思うな」
「未来可……」
「あなた達のせいで、いろんな人が迷惑したんだよ? 関係ないなんて、通らないと思うな」
イタクの目の前へ、未来可が対峙するように歩き、ジュナとクトアの間へ割って入りました。
「あなた、ループのおかげで生まれた存在じゃない。あなたの言葉なんて聞かないわ!」
「待ちなさいクトア。彼女だけのことではありません」
「イタク!」
「彼女の言うことはもっともです」
(これはまた……。なかなかな状況でございますね)
(うん……。どうしよう?)
ジュナの周りで火花を散らす、イタク。クトア。そして未来可。
ちらと後方を伺うと、まだタカハルが時を止められた状態で立っていました。
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
ジュナ:「きょろきょろ」
未来可:「じ~……」
イタク:「もくもく……」
クトア:「ぎろっ!」
アンブレラ:「四者四様の睨み具合でございます。ちらちら」




