ジュナも困惑、炎と雷!
「ちょっ……」
「クトア」
「だぁってー! もううんざりなんだもん!」
ツリ目がちな瞳に赤色を宿している少女が大きな声で叫びました。
その様子にギョッとしたのは、ジュナだけではありません。
未来可、アンブレラ。そしてなんとルラァ―も唖然として目を丸くしていました。
「ながい、なが~~~~いループが終わったらまた戦い!? やってられないわ!」
そう言い放ったクトアは、縦長のおへそを見せる腰に両手をあてて、隣に浮いているルラァ―に向かって顔を突き出しました。
「戦いが好きなら、勝手にやってればいいじゃない! わたしを巻き込まないでよね!」
「ク、クトアおねえちゃん。ちゃんと打ち合わせ通りに……!」
「だから、いーやーだーってば!」
ベー! と、ルラァ―に向かって舌を出したクトアは、ふいっとジュナ達の方へ振り返りました。
「あなた、吸血鬼!」
「わ、わたし!?」
そして、つぅ、と空中を滑るように地面に降り立ったクトアは、上からジュナの顔をまじまじと眺めると、ふいにパッと笑いました。
「うん! わたし、あなた好きだな!」
「えぇっ!?」
「クトアおねえちゃん!」
「うっさいルラァ―! さんざんループに付き合ってあげたんだから! もう勝手にしなさい!」
ルラァ―の先ほどとは全く違う態度に、ジュナ達はきょとん。
「ど、どういうことでしょうか。ジュナ様……」
「さ、さぁ……。とりあえず、家族、なのかなぁ……?」
「あはは~……。わたしもちょっと、理解が追い付かないかも~……」
さすがの未来可も、お手上げの様子。
「い、イタクおねえちゃん! クトアおねえちゃんがあんなこと言う!」
「クトア。戻りなさい。ルラァ―が困ってます」
「うるさいなぁー」
雷光を身に纏い、すんと澄ましたままの少女が緋色の少女を注意しますが、聞く耳持たず。
クトアはこれっきりとばかりに切り上げると、改めてジュナに向き合いました。
そして。
「吸血鬼、ジュナね? わたし、クトア! よろしく!」
「あ、えっと、じゅ、ジュナです。よろしく……」
パッ! と出された右手に、ジュナもそろそろと手を伸ばしました。
「まちなさい」
「わっ!!」
「クトア。炎を静めなさい。彼女が火傷します」
流されるように握手――――をしようとしたところで、二人の間に電光。
ほとばしる閃きは一瞬で。
ジュナが握ろうとしたクトアの腕は、イタクによって手首を持たれ、掲げられていました。
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
ジュナ:「は、はや~い!」
イタク:「疾風迅雷の速さ。わたしの特技です」
クトア:「ちょっと! なに目立ってるのよ! わたしの炎を見なさいジュナ!」
イタク:「だから、炎を静めなさいと言っているでしょう」
クトア:「なによ! やる気!?」
アンブレラ:「いやはや。これはもう、なんと言ってよいのやら……」




