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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第三章 くるくるクトゥルー大邂逅!
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ジュナと黒幕!

 「う、うぅ~!」

 「お、おいおい。泣かなくてもいいじゃねーか」

 「だ、だって。だって怖かったんだもん……!」

 頭を撫でられたジュナが不意に、タカハルの元へと顔を埋めました。

 ひとには決して、涙を見せないジュナ。

 しかし、やはりひとりの女の子。その金髪はふるふると震え、肩はときおり弾んでいました。

 「わたし、わたし、もう、会えないかと思って。タカハルに、会えないかと思って……」

 「おおげさな奴だな。そんなわけねーじゃん」

 太陽が沈みかけ、明るい星がちらほらと顔を出す空の下。

 夕暮れも深まる頃にやっと顔を離したジュナは、くすんくすんと鼻を鳴らしながら、しかしもう涙を流してはいませんでした。

 「ほら、帰ろうぜ」

 「うん!」

 ジュナは飛び上がりたい気持ちで頷きました。

 「えへへ……」

 「なんだよ。気持ち悪いやつだな」

 今までに襲ってきた苦労も、すべて吹き飛んでしまったような心地よさ。

 先ほどまでどこか重かった足取りも、既に軽やかさを取り戻しています。

 「タカハルぅ。来週はもっとびっくりさせてやるから!」

 「言ってろ。まだまだ――――」

 と、タカハルが言葉を呟く最中、急に声が途切れました。

 「えっ?」

 並んで歩いていたジュナですが、タカハルが動かないせいで少し前に立ち、振り仰ぎます。

 「これって……」

 「ジュナ様!」

 「アンブレラ!」

 見たことのある光景に驚いていると、空からアンブレラの声が降ってきました。

 「ジュナちゃん!」

 「未来可も!?」

 「ジュナ様! お気を付けください! これは先ほどの時間停止です!」

 「それって――――」

 ドロン、と翼をやめたアンブレラが、パタパタ舞いながら忠告します。

 ジュナが応えようとした次の瞬間。ジュナ達の前の空間に、さっと一筋、切れ目が入りました。

 「あっ……!」

 「ごきげんよう。吸血鬼。そして、魔女」

 切れ目からは眩しい光。そして、開かれていく向こう側には、長身を象る影。

 とんとんと歩いて現れた彼女は、管理者と名乗ったサクさんでした。

 「見ていましたよ。見事に切り抜けましたね。それでこそ、ループを断念した甲斐があったというものです」

 「管理者!」

 「ふふふ。あとほんの数十万回繰り返せば、三百六十五万回に達せられたのに。残念。残念です。ああ、とても残念です!」

 興奮気味に言いながら、両手を広げて口角を上げるサクさんの姿は、ジュナ、アンブレラ、未来可さんの誰が見ても、とても残念そうには見えないものでした。

 「あなたは――――」

 「申し遅れました。私、管理者ではありません」

 そして、彼女の身体に闇が吸い込まれ。

 黒々と長躯を包み込むと、すぐ後には小さな人物が、黒の中から姿を現しました。

 「這い寄る混沌。絶望の体現者。いろいろ別称はあるけど……。親しみを込めて、ルラァーと呼んでくれたまえ」

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


はたして、ジュナ達の運命は!?

土日挟んで来週も、どうぞお楽しみに!

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― 新着の感想 ―
[一言] 三百六十五万回って、何を目指してるんですかw
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