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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第二章 ドッジと時間と管理者さん!
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ジュナに難問。せまるリミット!

 「どどどど、どうしよう~!?」

 サクさんが去った後、未だ静まる体育館の中へ、ジュナの悲鳴が響き渡りました。

 「お、落ち着いてジュナちゃん……!」

 「で、でもでも! 三分なんてあっという間だよ!」

 詩惟花さんの魔法陣が消えてしまった床で、ジュナがとんとんとんと足踏みします。

 周りを見れば、驚愕に染まった顔のまま固まった女の子、指をさす男の子。

 あと数分で動き出すとなっては、慌てるのも無理はありません。

 「うわ~~~~! 時間が~~~~!」

 「――――はいはいっ。そこまでそこまで!」

 ついには頭を抱えて座り込んだジュナでしたが、ぱんぱんと手を打つ音に顔を上げました。

 「未来可!」

 「ジュナちゃん? やみくもに慌てても解決しないよ~」

 さすが年長者。

 中学のセーラー服が眩しく輝いて、しっかりと立つ未来可さんを際立たせています。

 「で、でも~!」

 「大丈夫大丈夫。あと三分と考えるか、まだ三分と考えるか。この差は大きいよ~?」

 「あと三分……?」

 「まだ三分……!」

 「さ、考えよっか~。こっちには魔女が二人。コウモリが一匹。それにジュナちゃんもいるから大丈夫だよね~」

 「な、なんでわたしがいると大丈夫なの!?」

 「え~? だって~」

 危機を目前にした状況だというのに、未来可は瞳を細めて、少しいたずらっぽく笑いました。

 「妖怪でも、人間とだってなかよくできるんでしょ?」

 「!」

 「信じてるから。ね、ジュナちゃん」

 未来可さんはそう言うと、パチッと右目をウィンクさせました。

 「う、うぅ~! わかったよぉ~!」

 「ファイトです! ジュナ様」

 「シィも! できるできる! 大丈夫!」

 「う、うん。がんばる……!」

 未来可さんの声に押されて、詩惟花さんも両手を握り締めました。

 「さて」

 ぽんっ。という音が、未来可さんの手のひらから響きました。

 「わっ!? 時計!?」

 「そうそう。あと大体二分くらいかな~? やっぱり時計がないとね」

 「ど、どこからそんなの!」

 「あれ~? 忘れちゃった? わたしは無機物なら生み出せるんだって」

 「あ、ああ~。そういえば」

 かくして三人と一匹は、円陣を組むようにまるく並んだあと、顔をつき合わせて話し始めました。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


詩惟花:「お姉ちゃん。なにかいい方法ある?」

未来可:「そうだねぇ~。特に思い浮かばないなぁ~」

ジュナ:「そんな~。のんきすぎるよ未来可~」

アンブレラ:「大丈夫でしょうか。わたしたち……」

未来可:「まぁまぁ。この『トリカゴ』を抜け出して、はやく自由になろ~!」

ジュナ:「お、おー!」

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