ジュナに難問。せまるリミット!
「どどどど、どうしよう~!?」
サクさんが去った後、未だ静まる体育館の中へ、ジュナの悲鳴が響き渡りました。
「お、落ち着いてジュナちゃん……!」
「で、でもでも! 三分なんてあっという間だよ!」
詩惟花さんの魔法陣が消えてしまった床で、ジュナがとんとんとんと足踏みします。
周りを見れば、驚愕に染まった顔のまま固まった女の子、指をさす男の子。
あと数分で動き出すとなっては、慌てるのも無理はありません。
「うわ~~~~! 時間が~~~~!」
「――――はいはいっ。そこまでそこまで!」
ついには頭を抱えて座り込んだジュナでしたが、ぱんぱんと手を打つ音に顔を上げました。
「未来可!」
「ジュナちゃん? やみくもに慌てても解決しないよ~」
さすが年長者。
中学のセーラー服が眩しく輝いて、しっかりと立つ未来可さんを際立たせています。
「で、でも~!」
「大丈夫大丈夫。あと三分と考えるか、まだ三分と考えるか。この差は大きいよ~?」
「あと三分……?」
「まだ三分……!」
「さ、考えよっか~。こっちには魔女が二人。コウモリが一匹。それにジュナちゃんもいるから大丈夫だよね~」
「な、なんでわたしがいると大丈夫なの!?」
「え~? だって~」
危機を目前にした状況だというのに、未来可は瞳を細めて、少しいたずらっぽく笑いました。
「妖怪でも、人間とだってなかよくできるんでしょ?」
「!」
「信じてるから。ね、ジュナちゃん」
未来可さんはそう言うと、パチッと右目をウィンクさせました。
「う、うぅ~! わかったよぉ~!」
「ファイトです! ジュナ様」
「シィも! できるできる! 大丈夫!」
「う、うん。がんばる……!」
未来可さんの声に押されて、詩惟花さんも両手を握り締めました。
「さて」
ぽんっ。という音が、未来可さんの手のひらから響きました。
「わっ!? 時計!?」
「そうそう。あと大体二分くらいかな~? やっぱり時計がないとね」
「ど、どこからそんなの!」
「あれ~? 忘れちゃった? わたしは無機物なら生み出せるんだって」
「あ、ああ~。そういえば」
かくして三人と一匹は、円陣を組むようにまるく並んだあと、顔をつき合わせて話し始めました。
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
詩惟花:「お姉ちゃん。なにかいい方法ある?」
未来可:「そうだねぇ~。特に思い浮かばないなぁ~」
ジュナ:「そんな~。のんきすぎるよ未来可~」
アンブレラ:「大丈夫でしょうか。わたしたち……」
未来可:「まぁまぁ。この『トリカゴ』を抜け出して、はやく自由になろ~!」
ジュナ:「お、おー!」




