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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第二章 ドッジと時間と管理者さん!
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ジュナも驚き! サクさん撤退!

 「ふふふ……」

 床が白と黒の二色に染まり、魔力の高まりを漲らせる体育館。

 詩惟花さんが想いを込めて対することを決めて数秒後、突然サクさんが瞳を閉じて肩を揺らしました。

 (えっ。笑った?)

 「ああ、失礼しました。しかし、ふふっ……」

 張り詰める緊張の最中に、突然の笑い声。

 ジュナはともかく、詩惟花さんも、その様子に驚きました。

 「なにがおかしいの?」

 「すみません。笑うべきところではありませんでした。しかし……」

 くっくと肩を弾ませ、口元に手を沿えた管理者は、咎めるように口を挟んだ未来可さんの方を見て言いました。

 「なるほど。なるほど。これは異常事態イレギュラー……」

 (なんだろう。なんか変じゃない?)

 (ジュナ様。お気をつけください。この方、猛烈に怪しいです)

 念話を通じて、アンブレラとジュナが言葉を交わします。

 ふぅ、とようやく一息ついたサクさんは、そっと瞼を開くと、口元には笑みを残したまま言いました。

 「いいでしょう。あなたの勇気に免じて、この場は退きます。魔法使い」

 えっ、と仰天する声は、ジュナと詩惟花さんの両方から落ちました。

 「今まで何百万回とループを続けてきました。回数を重ねる中でもちろん変化はありましたが、あなたが私に抗ったのはこれが初めてです。未来可に免じて、その勇気を称えましょう」

 言うとサクさんは、すぅっ、と足元の魔法陣を引きました。

 「ほ、ほんとに……?」

 「ええ。本当です。今は退きましょう。特別な時には、特別なことをしたくなるものです」

 サクさんは軽やかに言いました。

 ジュナ、詩惟花さんはあまりの引き際についていけず、未来可さんはじっとサクさんを睨んでいました。

 「さぁ、この窮地をしのぎなさい。魔女。そして吸血鬼。停止した時間は、そうですね……。あなたたちの尺度を用いて言うなら、あと三分で動き出します」

 「へぁっ!?」

 「あと三分!?」

 「未来は自由だと言いましたね。期待していますよ」

 言うとサクさんは、再び開いた空間の裂け目へ、その姿を消してしまいました。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


ジュナ:「三分! さんぷん! どうしよう詩惟花ちゃん!」

詩惟花:「お、お、お、落ち着いてジュナちゃん! こういうときは……。そう、深呼吸!」

ジュナ:「すぅ~……」

詩惟花:「はぁ~……。もういっかい」

ジュナ:「すぅ~……」

詩惟花:「はぁ~……」

アンブレラ:「今ので三十秒経過しました」

ジュナ:「うわあああああ! どうしよう詩惟花ちゃん!」

詩惟花:「ま、まってまって! えっと、えっと、ど、どうしよう~!」

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― 新着の感想 ―
[一言] え~っ、いきなり三分と言われても。
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