表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吸血鬼は小学生!  作者: zig
第二章 ドッジと時間と管理者さん!
42/147

ジュナに満ちる優しい気持ち!

 「詩惟花……」

 「だめ。だめだよ。そんなこと……」

 ジュナが見つめ、未来可が振り向く先。

 つぶやきを落とした詩惟花さんは、それでも確かな思いを込めて、目の前の女性を見つめました。

 「未来を諦めるなんて、いやだ……」

 「詩惟花ちゃん……」

 ジュナが気づくと、詩惟花さんの目には涙が溢れていました。

 「わたし、ジュナちゃんと仲良くなって、まだ少ししか経ってないけど、それでも、離ればなれになりたくない……」

 「ループした先でも、あなた達は会えますよ」

 サクさんは、諭すように声を掛けました。

 しかし詩惟花さんは首を振りました。ゆっくりと、しかしキッパリと。

 「そうじゃないの。わたしは……。このまま、生きてみたいの」

 バディ、と唱えた詩惟花さんの手元へ、時が止まっているにもかかわらず、どこからともなく箒が現れ、静かにその身を滑り込ませました。

 「管理者さん。魔法を使ってしまったこと、謝ります。ごめんなさい。でも……」

 そこで一度言葉を切った詩惟花さんは、それでも一歩踏み出すように、次の言葉を紡ぎました。

 「今日までの道のり、巻き戻したくありません。わたし、あなたと戦います」

 そして、ふわっと。

 魔法陣が詩惟花さんの足元から花開くように展開し、そして白から黒色へと染まるそれは、まるでサクさんの魔法と睨み合うように対峙しました。

 「管理者の判断を、拒むと?」

 「はい」

 「その選択が、最悪な結末を呼ぶかもしれないと言っても?」

 「でも、信じてみたいんです。まだ、道があるんじゃないかって、そんな気がするんです」

 膨らんでいく二つの円は、ちょうど白線を境にしてぶつかり合いました。

 (あったかい……)

 春の息吹に包まれるような安らぎ。

 ジュナは詩惟花さんの魔法陣に立ちながら、胸の奥に積もる緊張が解けていく感覚に、安堵と喜びを自覚しました。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


管理者として時間の巻き戻しを図るサク・ジェナイズ。

果たしてジュナと詩惟花さん、未来可さん、そしてアンブレラは、彼女を止めることができるのでしょうか?

『吸血鬼は小学生!』 土日挟んで来週も、どうぞお楽しみに。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] うわ。思いが溢れている感じです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ