ジュナの未来は、分岐点!
「小さいけれど、確かな兆し。ね、管理者さん。またリセットする前に、世界の行方、賭けてみない?」
体育館の高い窓。そこから入り込む日差しを受ける未来可へ、ジュナは瞳を向けました。
「この世界が、魔女を忌み嫌うのか、それとも普通の日常が戻るのか」
「ダメです」
真剣な声。その意思を断ち切るように、サクさんはきっぱりと言い放ちました。
「確実なループは、今でなければなりません。これ以上騒ぎが広がれば、ほころびが出る確率は跳ね上がります」
しん、とした空気の中に、床下を染める白い魔法陣がどんどん輝きを増していきます。
それは、圧倒的で、荘厳で、厳かで、威厳に満ちていて。
でも、魔法陣が輝けば輝くほど、ジュナの胸の内側は、次第にざわめき始めました。
「ループさせ、確実に脅威の及ばないルートを選択するまで待つのです。それしか方法はありません」
「そんな未来、どこにあるの?」
「きっとあります。だから探すのです」
「世界を守る管理者であるあなたが、自分から可能性を閉ざすの?」
「むしろ逆と言えるでしょう。この世界の向こう側には、よりよい未来があるはずです」
未来可とサクさんの言い合いは、平行線を辿る一方。
止められない――――。
ジュナの無意識がそう判断しました。
全てはこの人の一存で決まる。誰も抵抗できない。
(でも……)
胸の高鳴りは、加速していきます。
(でも、タカハルは……? この世界の、先のわたしは? お母さんは? お父さんは? アンブレラは? 未来可は、詩惟花ちゃんは、どうなるの……?)
「いつだって、自分の都合よく行くわけじゃない!」
「切り捨てる勇気は、時に残酷であり、しかし必要なものです」
(いなくなっちゃう……? わたしがいても、わたしじゃなくなっちゃう……?)
「未来は、もっと自由なものだよ!」
「頑ななものです。さあ、また一縷の望みをかけて――――」
「――――だめっ!」
ジュナがパッと振り向く先。詩惟花さんが、大きな声で叫んでいました。
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
詩惟花:「んっ!? けふっ! けほっ! こほっ!」
ジュナ:「大丈夫!? 詩惟花ちゃん!」
未来可:「いきなり大声出すから~。まったくも~」
詩惟花:「だ、だって……! けほっ! けほっ! こほっ!」
サク:「せっかくのいい場面なのですから。ほら、テイク2。行きますか?」
ジュナ・未来可:「「だからそれダメって今いったじゃん」」




