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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第二章 ドッジと時間と管理者さん!
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ジュナの未来は、分岐点!

 「小さいけれど、確かな兆し。ね、管理者さん。またリセットする前に、世界の行方、賭けてみない?」

 体育館の高い窓。そこから入り込む日差しを受ける未来可へ、ジュナは瞳を向けました。

 「この世界が、魔女を忌み嫌うのか、それとも普通の日常が戻るのか」

 「ダメです」

 真剣な声。その意思を断ち切るように、サクさんはきっぱりと言い放ちました。

 「確実なループは、今でなければなりません。これ以上騒ぎが広がれば、ほころびが出る確率は跳ね上がります」

 しん、とした空気の中に、床下を染める白い魔法陣がどんどん輝きを増していきます。

 それは、圧倒的で、荘厳で、厳かで、威厳に満ちていて。

 でも、魔法陣が輝けば輝くほど、ジュナの胸の内側は、次第にざわめき始めました。

 「ループさせ、確実に脅威の及ばないルートを選択するまで待つのです。それしか方法はありません」

 「そんな未来、どこにあるの?」

 「きっとあります。だから探すのです」

 「世界を守る管理者であるあなたが、自分から可能性を閉ざすの?」

 「むしろ逆と言えるでしょう。この世界の向こう側には、よりよい未来があるはずです」

 未来可とサクさんの言い合いは、平行線を辿る一方。

 止められない――――。

 ジュナの無意識がそう判断しました。

 全てはこの人の一存で決まる。誰も抵抗できない。

 (でも……)

 胸の高鳴りは、加速していきます。

 (でも、タカハルは……? この世界の、先のわたしは? お母さんは? お父さんは? アンブレラは? 未来可は、詩惟花ちゃんは、どうなるの……?)

 「いつだって、自分の都合よく行くわけじゃない!」

 「切り捨てる勇気は、時に残酷であり、しかし必要なものです」

 (いなくなっちゃう……? わたしがいても、わたしじゃなくなっちゃう……?)

 「未来は、もっと自由なものだよ!」

 「頑ななものです。さあ、また一縷の望みをかけて――――」

 「――――だめっ!」

 ジュナがパッと振り向く先。詩惟花さんが、大きな声で叫んでいました。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


詩惟花:「んっ!? けふっ! けほっ! こほっ!」

ジュナ:「大丈夫!? 詩惟花ちゃん!」

未来可:「いきなり大声出すから~。まったくも~」

詩惟花:「だ、だって……! けほっ! けほっ! こほっ!」

サク:「せっかくのいい場面なのですから。ほら、テイク2。行きますか?」

ジュナ・未来可:「「だからそれダメって今いったじゃん」」

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― 新着の感想 ―
[一言] 時には賭けも必要でしょうが、どうなるんでしょう。
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