ジュナの頭は処理にクルクル!
「る、ループって!?」
「言葉通り。時間が巻き戻されて、また同じ時を過ごすんだよ」
まんまるな目を更に大きく広げて驚くジュナに、未来可は言葉を付け足しました。
「じゃ、じゃあ、また未来可に襲われるってこと!?」
「そうだね。それもあるかもしれない」
サクさんの方へ目を向けながら、いつもより緊張感を漲らせて返す未来可。
ジュナ達のいる白線の向こう側、静かに立つサクさんは、未来可の視線に身じろぐことなく立ち続けます。
その様子は、自分たちと違う存在であることを、ジュナの心に囁くようでした。
「あるかもしれないって……」
「ループした先が、確実に今、あなた達の歩んできた過程と同じとは限らないということですよ」
サクさんはそう言うと、ふぅ、と息をはきました。
「同じように思えても、少しずつ、どこか変わっていく…。ちょうど重なり合った二つの円が、少しずつずれていくように」
「う、う~ん? わかる? 詩惟花ちゃん」
「な、なんとか……。イメージが合っていれば、だけど……」
肩にとまるアンブレラと共にジュナが詩惟花さんを見ますが、詩惟花さんも困っている様子。
「でも、時を戻すって……。あ、もしかしてわたしが寝てたのもそのせい!?」
「まあ、多少なりとも影響は出るものです」
「うあ~! どのくらいループしてたの!? 気になる~!」
「そうですね……。ざっと三百五十八万回といったところでしょうか」
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
ジュナ:「にゃにゃにゃにゃにゃ!? なんかすごい数字でた!」
詩惟花:「三百五十八万回……。気が遠くなりそう……」
アンブレラ:「それをざっとで出せる彼女も大概な人物です」
ジュナ:「うう。よぉ~し! 頑張って苦手な算数克服しよ! それでバシッと答えてみせる!」
詩惟花:「なにを?」
ジュナ:「う? う~ん。何かなぁ、アンブレラ」
アンブレラ:「計算問題の答え、ですかねぇ……」




