表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吸血鬼は小学生!  作者: zig
第二章 ドッジと時間と管理者さん!
29/147

ジュナへ阿久 麻子の宣戦布告!

 「うるさいなぁー。いますごーくいいトコなの! 邪魔しないでよ!」

 「お話を聞かないアナタが悪いんでしょう!」

 囲んでいた女子達にかわり、すっかりぎゃいぎゃい吠えたてまくるジュナと麻子さん。

 朝のうららかな教室は、なかなかに騒々しくなりました。

 「――――じゃあいいわ! 勝負よ木由良戸さん!」

 「勝負ぅ?」

 言い争いに肩を荒げ、ついに息を吐いた麻子さんは、びしぃっ! と指を突きつけました。

 「今日の三時間目! 体育でドッジがあるはずよ! そこで勝負しなさい木由良戸さん!」

 「ドッジかぁ~」

 突きつけられたジュナは、あーあ、と言いそうな表情で肩をすくめます。

 その様子に口を挟む余地を見出した詩惟花さんは、ジュナの肩をポンポンと叩いて尋ねました。

 「ジュナちゃんジュナちゃん。ドッジってなに?」

 「え! 詩惟花ちゃん知らないの!?」

 小学生にとっては爆弾級の発言に、周囲が思わずざわめきました。

 「えっ……。この世にドッジを知らない子なんているの……?」

 「うそっ……。まさか今までで一度もドッジをしたことない?」

 「えっ? えっ? あれっ? あれっ?」

 ジュナの背後に隠れる女子だけでなく、遠くでそれとなく聞き耳を立てていた男子達もつられてざわざわ。

 「ふんっ。知らないの転校生? アナタよっぽど世間知らずなのねぇ」

 「ううう……」

 阿久 麻子が横に長く伸びる唇の前に手を沿えて、ほほほ、と高らかに笑いました。

 「まぁいいわ。教えてあげる。ドッジっていうのはね、嫌いな相手へ全力のボールをぶつけても全てが許される競技のことよ!」

 「ええっ!? そうなの!?」

 「そうよ! メロンのような大きさのボールを、相手の顔以外ならどこでも狙っていい! 強いボールを投げられるほど尊敬されるわ。当たった後の悲しみにくれるやるせない表情! これが滾る! 滾るのよこれが!!」

 「わー。悪い説明……」

 喋っているうちにテンションが上がってしまったのか、関節ごとに角ばらせた両手の平を上に向けた麻子さんが、世界を手中に収める寸前まで来た大魔王のように笑っていました。

 「じゅ、ジュナちゃん。ほんとうにそんな魔宴サバトみたいな戦いをするの……? あっ……」

 「ま、まってー詩惟花ちゃん! おおげさ! おおげさだから気絶するのはやめてー!」

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


ジュナ:「最初に外野と内野にわかれるの。内野同士がボールをぶつけ合って、誰もいなくなったら負け」

詩惟花:「じゃあ、相手がいなくなったら勝ち、なんだね」

麻子:「そうよ! ちなみに最初の外野メンバーは、誰かの命と引き換えに内野へ降臨することができるのよ!」

詩惟花:「そうなの!? 命、交換……。あっ……」

ジュナ:「もぉ~! 麻子は解説禁止!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 阿久麻子さん、無茶苦茶です。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ