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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第二章 ドッジと時間と管理者さん!
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ジュナのボールはよく曲がる!

 きゅるん。


 空気をこする音が爽やかに体育館へ鳴り響くと、ジュナの投げたボールは急激な落差を描きました。

 「あべしっ!!」

 「うわー! またやったアイツ!」

 「こ、こえー!」

 男女混合のドッジボール。開戦直後こそ息巻いていた男子達でしたが、ジュナの放った凶悪なカーブボールがてんてんと転がり人知の外へ抜けると、いっきに最後尾まで駆け下がります。

 「ふっふっふ……。次はドコのダレかなぁー?」

 「うわっ! うわっ! お前行けお前!」

 「や、やめろ押すな! お前こそ今日はボール取るって言ってただろ!」

 「誰でもいいよぉー? かかってきなさい!」

 男子の身体に当たって跳ね返ったボールを拾いながら、ジュナが自信満々に言い放ちます。

 そう、ここは既に魔宴サバトの渦中。

 子供とはいえ、吸血鬼の血を引くジュナに相対することのできる小学生など、そうはいません。

 「おうおう! おめーら、みっともねぇぞ!」

 「あっ! ゴードン!」

 ふんす、と荒い鼻息を出しながら前に出たのは、今まで奇跡的にボールから逃れていたクラス一の巨体、剛堂くん。

 「がははは! さぁこい木由良戸! 次は俺が相手ぐはぁッ!?」

 「ご、ゴードォォォン!!」


 きゅるるん。


 白色細腕の投げたボールは、まるで意思があるかのようにスーパーカーブを決めました。

 それはまるで、メジャーリーガーのピッチャーが投げる魔法のような軌跡のよう。剛堂くんは腕こそ伸ばしましたが、キャッチするには至らずお腹を打たれて仰向けに転がりました。


 「お、俺はもうダメだ……。がくっ」

 「うおおおお! ゴードンッッ!!」

 一応人望があるのか、取り巻きの男子数人が涙を流して看取ります。

 そして零れたボールは再びてんてんと……。転がってすぐに、阿久 麻子さんが拾い上げました。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


詩惟花:「あわ。あわわわわ……」

ジュナ:「ふっふっふ。ジュナ、悪役バージョン。ってどうしたの詩惟花ちゃん?」

詩惟花:「き、吸血鬼って、話には聞いてたけどやっぱり強いんだね……」

ジュナ:「うーん。まぁ、そうなのかな。これでもけっこう手加減してるんだけどね」

詩惟花:「吸血鬼……。恐ろしい子!」

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― 新着の感想 ―
[一言] おおっ、ここは頂上対決。
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