ジュナの恋路は注目の的!
「どうしたの、こんなところで突っ立っちゃって~」
「べ、べつにいーだろ~! 未来可には関係ない話っ!」
ぽやぽやと笑う未来可に対して、ジュナは目尻を吊り上げながら叫びます。
「ジュナ。紆異智のこと知ってんのか」
「知ってるもなにも……!」
魔女だよ、と言おうとしたところで、未来可が笑いながら唇に指を当てていました。
(ヒミツだよ。ジュナちゃん♡)
(えっ!? 念話っ!?)
(そりゃもちろん。魔女ですから~)
目を見開いて、固まるジュナ。
タカハルは不可思議に思い、詩惟花さんはジュナと未来可を交互にきょろきょろ。
「知ってるもなにも、なんだよ」
「え、え~っとぉ!」
「妹が友達で、紹介してもらったんだよね~?」
「そうなのか? それにしちゃ驚いてたけど……」
「ちょっとね~。イタズラしゃってね~」
返答に窮したジュナですが、未来可のとりなしによって救われました。
「お前のイタズラって、洒落にならねーイメージだなぁ」
「ちょ、ちょっとタカハルっ!」
「ぐぇっ!? なんだよ!?」
「み、み、未来可とは、どういう関係なのっ!」
しかしハッとしたジュナは、タカハルの腕を引っ張ると勢いよく問い詰めました。
「どういう関係もなにも……。同じクラスメイトだよ」
「へ、えええ~!?」
「そっ。演劇部所属、未来可 紆異智! 縁あって、タカハルくんと同じクラスメイトなので~す」
「き、聞いてな~い!!」
ジュナの悲鳴が朝の青空に響き渡り、遠くから様子を見守っていたコウモリが、パタパタと嘆かわしそうに飛んでいました。
「――――うぇぇん! うぇぇん!」
「な、泣かないでジュナちゃん。ほら、みんな見てるよ」
教室に入って直後、すぐにランドセルを放り投げて机に突っ伏してしまったジュナを、クラスメイト達が不思議そうに見つめます。
その隣の席で詩惟花さんはオロオロ。盛大に大げさな泣き声を上げるジュナを、なんとか慰めようと慌てふためいています。
「もうっ! わたし泣いちゃう!」
「もう泣いてるでしょジュナちゃん……」
「ねぇねぇ。なにがあったの?」
「聞いてよ! 今日学校に来る前にね! タカハルがね……!」
取り巻きにいた数人の女子達が、ジュナの話を聞こうとそろそろ集まってきました。
「え~!? ジュナちゃんにライバル出現!?」
「それでそれで!? ミラカって人はタカハルさんが好きなわけっ!?」
「そうなんだよ~! 同じクラスメイトって言ってて~!」
「それは強敵~!」
ジュナを中心とした恋バナは、たちまち姦しさを増していきます。
(あ。これ日常風景なんだ)
その慣れた様子に何かを悟った詩惟花は、未来可が自分の姉だとは申告できず、ただ机に座って女子の取り巻きの中で座ることしかできないのでした。
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
ジュナ:「金曜日! 今週もお疲れ様でした!」
アンブレラ:「花の金曜日。特性トマトジュースを開けてしまいましょうか」
ジュリア:「あら。トマトジュース切らしてたわ」
アンブレラ:「なんですとぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!????」
ジュナ:「あー。ま、まぁまぁ。とにかく来週も元気にガンバろー!」




