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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第一章 出会う少女は魔法使い!
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ジュナが迎える一日の終わり!

 「さて、と……」

 アンブレラも加わり、お話がだいぶ進んだ頃。

 傍らで腕組みながら立っていたジュリアが、一段落ち着いた声音でポツリと切り出しました。

 「ジュナ。そろそろお休みしなさい」

 「あ、うん」

 ジュナが時計を見ると、二十二時。

 いつもならもっと早くにベッドへと入るのですが、今夜ばかりはジュリアも大目に見ていたようです。

 (ホントはもっとお話ししたいんだけどなぁ……)

 (ジュナ様。規則正しい生活はジュナ様のために大事です。お聞き分けくださいませ)

 (はぁーい)

 まだまだ喋り足りない唇がムズムズするジュナですが、先程から訴えてきている眠気にはやはり敵わない様子。

 「未来可。詩惟花。あなたたちもそろそろ帰りなさい」

 「はぁーい」

 「お母さんはどうするの?」

 「わたしは……。ジュリアともう少し。ね?」

 「ええ。これからは大人の時間よね」

 笑いあった大人組は、子供達から見るとどこか眩しく思えました。

 「未来可。詩惟花を連れて帰れる?」

 「当然! 一瞬で帰れるよ~」

 次々と席を立ちながら、ワイワイと続く賑やかな会話。

 人懐っこいジュナには、その時間の終わりがとても寂しく感じられました。

 「ね。紆異智……じゃなかった。詩惟花、ちゃん」

 「え?」

 「明日も、また……。会おうね!」

 「! うん!」

 「よかったね~詩惟花。引っ込み思案でなかなか友達が出来なかったのに~」

 「おっ! お姉ちゃん! ちょっと静かにしてて!」

 「アハハ!」

 しかし、玄関先でも変わらず明るい姉妹のやり取りと眺めていると、その寂しさもどこかへ顔を引っ込めてしまったようでした。

 「じゃあ、ね。おやすみ。ジュナちゃん」

 「うん! おやすみ!」

 未来可が大きな袖口からタクトのような杖を出し、ふぃっと振ると、足元には巨大な魔法陣が出現しました。

 細かく煌びやかな粒子が、未来可と詩惟花を包みながら立ち昇っていきます。

 「あ! ジュナちゃん!」

 「え?」

 そしてそれが次第に強まってきたその時。未来可は声をかけました。

 「ジュナちゃんは、タカハルくんのことが好きなんだよね?」

 「えっ!?」

 「じつは、わたしも好きなんだ~。これからはライバルとして、よろしくね!」

 「え……。え~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!」

 そういうと未来可は、満面の笑みをたたえながら、杖を振って魔法を発動。

 二人の姿は、一瞬にして玄関から消えてしまいました。

 「じゅ、ジュナさま……?」

 「ら、ら、ら、ライバルぅ~~~~~~~~!!!?????」

 いろいろあった一日は、ジュナの驚きによって最後の彩りを迎えました。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


ジュナ:「ベッドに入ったけど……。ね、ね、ね、ね、眠れな~い!」

アンブレラ:「さすがにあの後では、なかなか興奮が収まりませんね……」

ジュナ:「うああー! っていうかわたしは別にタカハルのことがなんでもゴショゴショ……」

アンブレラ:「寝てくださいジュナ様。きっと良い夢が見られますよ」

ジュナ:「ああーん! なんかアンブレラが冷たいー!」

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― 新着の感想 ―
[一言] 未来可ちゃん。おっとな~。
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