ジュナと話す魔女姉妹!(2) 【アンブレラは意外とイケメン!】
「あらやだ。ジュナったら、知らなかったの?」
「おかあさん!」
来客分の飲み物も入れ終わり、キッチンから歩いて来たジュリアがジュナに言いました。
「紆異智さん、紆異智さん、って珍しく苗字を呼んでると思ったら……。そういうことだったのね」
「だ、だってぇ~! 黒板に書いてあったことしか記憶になくてぇ~!」
「ジュナ様は基本、ご友人や親しい方にはファーストネームで呼ばれますからね」
「だってその方が『ともだちっ!』って感じがするでしょ? ね、紆異智さん! ……じゃ、ないんだった。あはは……」
「いえ、ある意味間違ってはおりませんけれどもです。ジュナ様」
ジュナの肩に降りてきたアンブレラが、ジュナの顔を見ながら呟きました。
「あ! キミは!」
アンブレラの姿を認めた未来可がパッと顔を輝かせながら見つめると、アンブレラはこほんと改まる素振りを見せてから自己紹介を始めました。
「ご挨拶が遅れました。ワタクシ、木宇良戸家にお仕えしております、アンブレラと申します」
「あ~ん! かわいい~!」
「か、かわっ……!?」
「小さいのに、顔は狼男みたいに整ってるのね~! 素敵すてきステキ!」
「じゅ、ジュナ様ぁ……」
「いいじゃんアンブレラ。ファンひとりゲットだね!」
「そ、そういうのとは、また違う気がするのですが……」
「そうそう! あなたも朝見かけた時にジュナちゃんと話してたね~!」
「えっ!? 見てたの!?」
「そりゃもちろん。妹が初めての学校に通うっていうのに、心配しないお姉ちゃんはいないからね~?」
「お姉ちゃん……。だから朝早くからいなかったのね……」
「だって~。バレたら止めるじゃ~ん」
手で顔を覆いながらうなだれる詩惟花に対して、あっけらかんと笑い飛ばす未来可。
(いいなぁ。お姉ちゃんっていると楽しそう)
(私的には、ジュナ様おひとりでよかったと内心ホッとしております)
「動物とだけお話できる体質の子だとばかり思ってたから~。まさか吸血鬼だとは恐れ入ったよ~」
おかげで中学に遅刻しそうになった、と口を滑らせてしまった未来可は、詩惟花の隣でピリッと緊張を滾らせた微笑み崩さない母親に気づき、一瞬肩を跳ね上げました。
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
ジュナ:「どー見返したって空飛ぶ魔法使いさんは詩惟花さんでしょ~!?」
詩惟花:「わ、わたしは普通に歩いてきたよ。まだ空飛べないし……」
ジュナ:「んがーー! 一年くらい経ってようやく明かされた新事実!」
詩惟花:「というよりむしろ、一年くらい時間があいたからこその事実……なんて」
アンブレラ:「詩惟花様。あまり肯定などなさいませんよう。開かない方がよいのです」
未来可:「今日はいつにも増してメタ的だねぇ~」




