ジュナと話す魔女姉妹!
「さっきは本当にごめんね~。ジュナちゃん~」
そう切り出した未来可さんは、ジュナに向かってぺこっと頭を下げました。
「ええっと……。本当の本当に、さっきの男のひとはミラカさんなの?」
「そうだよ~。ほら、知ってると思うけど妹も黒魔術を使うでしょ? わたしも使うんだ~」
「あれも黒魔術?」
「うんうん。人払いに変身魔法。あと、わたしなら無機物生成もできるよ~」
「あ……。それでハサミ!」
「まぁ、これは奥の手だから妹にも教えてないんだけどね~」
「ずるいよ。お姉ちゃん……」
瞼を腫らす青コブが痛々しいにもかかわらず、ミラカさんは飄々と語っていきます。
その表情は姉妹真逆でしたが、確かに並んでみると目鼻立ちが似ていました。
「で、でもなんでジュナ達を襲ったの? 襲う理由がわかんないよ」
「それはね~。この子が臆病だから」
未来可が紆異智さんの方を見ると、肩に手を回して引き寄せました。
「お姉ちゃんっ!?」
「どういうこと?」
「んーとね。詩惟花は臆病だからね~。魔女になるには、必要な時に魔法を使える勇気を持てないとダメなんだよね~」
「ん? シイカってだぁれ?」
「え? この子のことだけど」
唐突に出てきた名前に疑問符を浮かべたジュナが未来可さんに尋ねると、未来可さんは目をパチパチと瞬かせながら紆異智さんを指さしました。
「え? 名前、紆異智さんでしょ?」
「違うよ~。紆異智は苗字。わたしは未来可 紆異智。この子は詩惟花 紆異智。シィ、自己紹介ちゃんとしたの?」
「したよ! したけど……。あれ? ジュナちゃん?」
「えっ。だって、最初が苗字で、下が名前……」
「あ~。ウチは家系の都合上で逆なんだよね。ほら、外国から来てるし?」
「え。え~~~~~~~~~!?」
驚くジュナは、ガタンと椅子から立ち上がってしまいました。
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
ジュナ:「じ、自己紹介のとき……。うぬぬぬ! 思い出せない……!」
詩惟花:「本当に? おかしいな。言ってなかったかな……」
ジュナ:「う、うーん。どうだろ。なんだか記憶がぼんやりしてるんだよね……」
詩惟花:「こ、コホン。えっと、改めまして。詩惟花 紆異智です。魔法使い見習い『見習い』です」
ジュナ:「あっ! 紆異智さんも見習い『見習い』!? やったー! 仲間っ! 仲間っ!」
詩惟花:「あ、あんまり嬉しくないなぁ」




