ジュナの前から消える影
「チカラ ヲ モタナイ ニンゲン ガ 、コレホド ノ ユウキ ヲ シメス トハ ……」
一歩。
また、一歩。
男は、ジュナを庇い続けるタカハルに目を向けながら、静かに後退を続けていました。
「うう……?」
「あっ。気が付いた? 紆異智さん!」
「………………。あ、わたし……」
意識を取り戻した紆異智さんがつぶやき、ジュナもホッと息をつきます。
「イチバン ミタカッタ モノ ハ 、ミレタ 。 ザンネン ナガラ 、 マダマダ ダ ガ」
男は、しっかりと距離を取ると、ひたりと足を止めました。
そして。
その影が一度陽炎のように揺らめくと、次第に湯気のような白さをまとい始めました。
「消える……?」
腕を広げたままのタカハルが独り言ちるように呟くと、男は、更に身体を薄く、透明にさせていきます。
「カンシャ スル ゾ 。ニンゲン 。 ソシテ …… キュウケツキ ヨ」
「えっ?」
「コワガラセ テ スマナカッタ」
その透明が男をかき消し、輪郭さえも霞のように曖昧になったところで、男は一言残しながら、ジュナ達の前から消えてしまいました。
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
???:「マサカ タカハル クン ガ クル ナンテ …… 。オドロキ モモノキ サンショウ ノ キ ……。 ア 。 ジカイ キュウケツキ ハ ショウガクセイ 。 ジュナ ヲ ミツメル フタリノ カゲ 。 モウ スコシ 、 ツ ヅ ク」




