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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第一章 出会う少女は魔法使い!
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ジュナが見つめる、彼の背中

 「キラレテ ミルカ」


 雲が流れ、月が満ち。

 一筋の銀線が流れる切っ先に、ひたりと、タカハルの喉元が当たりました。


 「タカハルっ!」

 「ぐっ……!」

 「ゾンビ ノ ヨウニハ 、 イカナイ ……」


 見守るジュナには、すべての時が止まったように思えました。

 学生服に身を包み、脅威へ立ち向かう年上の男の子。

 しかしタカハルは生粋の人間。異なる血を引き継いでいるジュナならまだ耐えられる傷も、タカハルにとっては致命傷になりかねません。


 「や、やめてっ! タカハルに……!」

 「黙ってろ、ジュナ」


 崩れ落ちた紆異智さんを抱いたまま、すがるように声を上げたジュナを、タカハルは振り向きもせずに止めました。


 「でも!」

 「大丈夫だから」


 声音は、落ち着いていて、優しい。

 タカハルの言葉に、ジュナは、何も言えなくなってしまいました。


 「ナゼ カバウ ? ジンガイ ノ チ ヲ ヒイテ イル コト 、 シッテ イル ノカ ?」

 「知らねーな。そんなの」

 「デハ ……」

 「ジュナはな、女の子なんだよ」

 「ナニ?」

 「だからな、守ってやらねぇといけねぇんだよ。俺がな」


 ジュナはハッと目を見開いて、タカハルの背中を見つめました。


 「…… 。 ソレ ダケ ?」

 「ああ」

 「ソレダケ ノ リユウ デ 、 ココマデ ?」

 「まぁな」


 ジュナと紆異智さんがあれだけ恐れ慄いた相手に対して、一歩も引くことなく対峙するタカハル。

 ジュナには永遠にも思えるほど、長い長い三秒は、静かに引かれた刃の軌跡によって断ち切られました。


 「…… 。 ワカッタ」


 すぅ、と降ろされ、そしてカランと凶器を地面に落とした男は、そう呟きながら後退しました。


 「ミゴト 。 スバラシイ ユウキ ……」

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


アンブレラ:「ふ……ふん! なんですか突然出てきて! カッコよくない! 全然カッコよくありません!」

紆異智:「あの……。ふてくされるほうが、カッコ悪いというか……」

アンブレラ:「なんですとぉ!!」

紆異智:「ひゃああ! ごめんなさいごめんなさい! そんなにパタパタ舞わないでぇ~!」

アンブレラ:「くすん。ジュナ様……。次回、吸血鬼は小学生! ……あれ? あれはもしや……」

紆異智:「そろそろ、終わりですか~?」

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