ジュナを守る男の背中!
(ど、どうなってるんだコレ!? わけわかんねーぞ!)
頭の中に響く声へ導かれるまま走り抜いたタカハルは、男の前に立ちはだかりながら頬に汗を流しました。
「タカハル!? どうして!?」
「わかんねーけど! ジュナがピンチだって!」
「誰が!?」
「わかんねーよ!」
ジュナを庇うように腕を広げたまま、タカハルは前を向いた状態で叫びました。
「タ カ ハ ル ……」
一方で男は、その場に足を縫い留めたように一歩も動かず、立ち尽くしていました。
「ナゼ ニンゲン ガ 、 ココ 二 イル ……」
辺りには屍人たちの呻く声。
前には正体不明の凶器を持った長身の男。
「くそ! あれだけうるさかった声が、聞こえなくなりやがった!」
「声?」
「あー! なんでもない! つーか誰だよアイツ!」
「わ、わかんないよぉ!」
「サ レ」
「!」
「ココ カラ 、 タチサレ ニンゲン」
「できるわけねぇだろ! ジュナを見捨てろってのか!」
「タチサラナイ カ 。キル ゾ」
「!」
男はいつの間にか、数ほど持っていた凶器を一本に絞り、そして輝く切っ先をタカハルの方へと向けました。
「ワタシ ノ ヤイバ ハ スルドイゾ ? スベテ マップタツ ダ」
「それがどうした!」
「!」
「舐めんな! 怖かねぇやそんなの!」
「タカハル……」
黒い学生服を大の字に広げながら、タカハルは男に向かって吼えました。
「た、タカハル! 逃げて! あいつの武器、本当に危ないよ!」
「うるせぇ! それでも退かねぇ!」
「え……」
「たとえ切られようと、一歩も動かねぇぞ!」
叫ぶタカハルの後ろで、ジュナだけが、その少年の脚が微かに震えていることを、知っていました。
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
???:「間に合ったわ。さて……。手助けできるのもここまでだし、見守らなくちゃね」
???:「ごめんねぇ、こんなことになっちゃって……」
???:「あら。いいのよ。私もタカハルくんの地を見る機会が持てたんだし」
???:「やっぱり、変わらないなぁ」
???:「うふふ。……あ。次回、吸血鬼は小学生。えっと……。タイトル、なんだったかしら」
???:「そーいうとこ! ぜんぜんかわんない!」




