ジュナと戦う魔法少女! (4) 【少女たちには後がない!】
「デビルハンド!」
紆異智さんの宣言に合わせて、ゾンビたちを切り刻み続ける男の身体へ、地面から黒い手が幾つも伸びては、がっしりと掴みかかりました。
「フ フ ……」
しかし、男は気に留める素振りも見せません。
まるで地獄に引きずり込もうかという程の力強い拘束にも、絶えず覆い被さらんとする屍人たちの物量にも、男は全くひるむことなく、笑いながら切り離しました。
「う、う……」
「紆異智さん!」
そんな折、紆異智さんの脚が、今度こそガクッと崩れ落ちてしまいました。
「ねぇ! ねぇ! 大丈夫!? 紆異智さん!?」
「だ、ダメですジュナ様。紆異智様は、気絶されてしまったようです」
「きゅう……」
なけなしの勇気を振り絞り、男の進行を留めようとした紆異智さんでしたが、慣れない窮地による緊張は体力を奪う速度も加速度気味だった様子。
「ご、ごめん、ジュナちゃん……。ああ、目が、くらくら、するぅ……」
「や、やばぁ~!?」
「フ フ フ ……。 コ コ マ デ カ ナ」
もはや、ジュナ達に残された力は、殆ど残っておりません。
最後の屍人を真っ二つに切断し、左右へ山を作り上げた男は、今度こそ勝ち誇った様子で乾いた靴音を鳴らしました。
「も、もうだめかも……!」
「じゅ、ジュナ様……! こ、こうなれば、わたくしアンブレラが最後の砦となって……!」
さすがのジュナも、弱気な様子。
空から照らす満月に雲がかかり、そして一時の暗闇が抜けると、もう男とジュナ達の間には殆ど距離がありませんでした。
「お、おわっちゃうの……?」
刃物の煌めきが、きらり。
ジュナが今まで生きてきた中で、一番冷たい色をした反射色が、眩しく瞳を狙い据えました。
「コレ デ ……」
「ああ……!」
「オ ワ リ ……」
「まて!!」
ぴた、と目の前に留まり、刃を振り上げた男に向かい、誰かの声が割って入りました。
その声は、ジュナ達の後方から。
驚くジュナは、声が聞こえたすぐ後に、自分を庇おうと両腕を広げて立ちはだかった少年へ、瞳をまあるく見つめました。
「タカハル!」
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
ジュナ:「うわぁ~。ゾンビさん達、切られてもうねうね動いてるぅ~……」
アンブレラ:「ふむぅ。どうやら、まだ息があるようですね」
???:「ゾンビ ハ 、 コノクライ ノ コトデハ シナナイ ノダ」
ジュナ:「へぇ~。さすがはゾンビ~」
???:「モット イウト 、 ゾンビ ノ ホウ ハ 、…… オット ナンデモ ナイ」
ジュナ「ええ~~!? 気になるじゃ~ん!?」
????:「ジカイ 、 キュウケツキ ハ ショウガクセイ 。 ジュナ ヲ マモル オトコ ノ セナカ」
ジュナ:「ひゃあー! これはぜひぜひ見逃せないっ! 次回もお楽しみに!」




