ジュナと戦う魔法少女! (2) 【黒魔法、入ります!】
「ソレ デ …… 。 ドウ タタカウ ノ カナ ?」
箒を構えた紆異智さんへ狙いを定めた男が、楽しそうに言いました。
「ディングス!」
「!」
「アウトマーレ!」
紆異智さんはそのまま箒を空に掲げると、足元に魔法陣を展開しながら呪文を唱えました。
「わっ。わっ。わっ!?」
「ジュナ様!」
展開した魔法陣の色は白く、心が安らぐ色を含んでいます。
が、紆異智さんが呪文を唱え終わると、次第にその色は紫、そして黒へと変色していきました。
「ラ・ディグリオ! オ・ライル=ジュ二ヴァ! ヤイエル!」
そして、ぽつぽつと。
雨の雫が落ちて出来た波紋のように湧き上がった小さな魔法陣が、ジュナ達の周りで花開くと。
その円の底から、にょきっと、いきなり手が飛び出してきました。
「わひゃああああ!? なになになにっ!?」
「ジュナ様! これは……!」
「ウオぉぉオおオォォお……!!」
まるで地獄から生をつかみ取らんとばかりに伸ばされた手が、がしっと地面に爪を立てます。
一方の手が掴むと、別の手が伸び。
同じように大地を掴んだ後には、鼓膜が軋むように不愉快極まりない咆哮が、あらゆる場所から響いてきました。
「ジュナ様! これは、黒魔術です!」
「ク、クロマジュツぅ?」
「魔法の中でも闇の位置、忌避されるべき呪術のことです!!」
「えっ! えええ~~~!?」
ジュナ達の周りはみるみるうちに、男女判別つかないような屍人達で溢れかえりました。
「ひゃあああ!!! ぞ、ゾンビぃぃ!!!?」
「ハ ハ ハ ! イイ ゾ! コレ ハ 、 オモシロイ !」
「行って! デモンズ!」
「がァァあァぁあァ!」
各々、素早いとは言えない挙動で怪しく歩き出しながら、男に向かって群がり始めました。
「う、紆異智さぁぁぁん!」
「ご、ごめんね、ジュナちゃん……。あっ……」
「まっ!! まってぇぇ!! こんな状況で気絶しないでぇぇぇ!!!」
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
「ぞ、ゾンビが、ひとり、ふたり、さんにん……。うわぁ~! まだ増えるよぉ~~~!?」
「ご、ごめんね。わたし、魔女は魔女でも、黒魔法使いなの……」
「そ、それを早く言ってよぉ~~~!」
「じ、次回。吸血鬼は……。あっ……」
「わ~~~~~~~! だからまだ気絶しちゃだめ~~~~~!」




