ジュナと戦う魔法少女! (1)
「紆、紆異智さん……!?」
驚くジュナへに、紆異智さんはこくりと頷くと、突然現れた箒をもって男の方へ向き合いました。
「ジュナちゃん、わたし……。魔法使いなの」
「え、ええ~~~~!!? 魔法使い!?」
「なんと……!」
アンブレラ同様、ジュナが驚嘆の意を上げます。
そんなジュナの視線を引き付けたまま、紆異智さんはコツコツと足を踏み出し、そしてジュナの隣へと並びました。
「肝心な時に勇気が出なくて、全然だめなわたしだけど……。今日、あなたの勇気を、少しだけもらうわ」
風が、今まで無風に近いほど凪いでいた風が、びゅうっ! と地平線の向こうから吹きました。
艶やかな黒髪を流されたことで見える紆異智さんの瞳。
それは、おどおどと怯えているばかりの先程までと、明らかに違っていました。
「タツ カ。 シカシ ホントウ 二 タタカエル カナ ?」
そう言いながら、ギラギラと凶器を光らせる正体不明の男。
しかし紆異智さんは、静かに箒の柄を両手で握り、構えると、できる。と短く返答しました。
「魔法規約第一条。魔法使いの正体は、誰にも知られてはならない……」
そして、先程のジュナが纏ったように、今度は白光に瞬く星のようなきらめきを、紆異智さんは身体中に溢れさせました。
「ママ。ごめんなさい。わたし……約束、破ります」
「!」
「魔法規約第二条! 魔女の正体は常に、秘密でなければならない!」
そして、輝きを増していく少女。
口から出る言葉の意味を真っ向から打ち破るよう、自分の意思を覗かせる紆異智さんは、
「規約に反してでも、あなたからジュナちゃんを守ってみせる!」
はっきりと、打ち立てるように宣言しました。
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
「ま、魔法規約ってなに~!? もっといっぱいあるの!?」
「え。えーっと……。第六六六条まであって……」
「うわぁ~! 覚えきれるかなぁ!? ねぇねぇ! こんどジュナにも教えて~!」
「ソ ン ナ コ ト ヨ リ 、 タ タ カ ワ ナ ク テ イ イ ノ カ ?」
「じ、次回! 次回戦いますから大丈夫です!! 次回、魔法少女は小学生! ……じゃなかった。吸血鬼は小学生!」
「(2)に、ご期待ください!」
「とほほ。大丈夫でしょうかジュナ様……」




