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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第五章 戦いの場所は夜空ノムコウ!
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ジュナ、垣間見える乙女心! (4) 【静けさと姉と、ネコミミとルラァ―】

 「麻子さん。ルラァ―さん、クトアさん、イタクさん。お邪魔しました」

 「じゃあねー!」

 丁寧に名前を呼んで頭を下げる詩惟花と、ジュナ、そしてタカハルが、扉の向こうに行ってしまいました。

 散々騒いで華やいだ雰囲気が、見えない空気中に残っているようなお屋敷の中。

 ジュナ達に手を振り、お別れの挨拶をした麻子の隣で、クトア、イタク、ルラァ―も玄関近くに立っていました。

 「行っちゃった。あーあ! 終わっちゃったわ!」

 「片づけをしなければいけませんね」

 静けさが訪れる家の中、麻子は切り替えるように大声をあげて玄関を後にします。

 少し寂しさがあるのでしょう。ネコミミの魔法を解いたイタクが、麻子の後に続いて客間に戻ります。

 ルラァ―はふたりを一瞥した後、ふんと鼻息をつきながら腕を組み、改めて閉まった扉を見つめました。

 「なによ。どうかしたの? ルラァ―」

 そんなルラァ―の様子に気づいたクトアが、腰に手を当てながら彼の顔を覗き込みます。

 イタクと違い、気に入っているのか、クトアの頭にはまだネコミミがぴくぴくしていました。

 「……。さっき、ジュナと話をしていたんだけど……」

 「あぁ、お菓子を食べる前のこと?」

 「そう。ジュナが興味深いことを言っていた」

 端正なルラァ―の瞳が、遠くを見つめるように細まりました。

 「自分の正体を知られるのが、怖いと……。それも、クラスメイトのような周囲の人間よりも、タカハルひとりに知られてしまうのが怖いのだと……」

 知られて、嫌われてしまったらどうしよう。

 そう呟いたジュナの顔を、ルラァ―は見つめているようでした。

 「ふぅん。そう。たしかにジュナ、あのタカハルって子が気になるみたいね」

 「気づいてたの? 姉さん」

 「そりゃ気付くわよ。むしろ気付かないほうがおかしいし」

 見上げるルラァ―に、クトアは見つめ返しました。

 「我が弟が鈍感のニブちんじゃなくてよかったわ」

 「ニブちんって……」

 「とにかく。ジュナも女の子だっていうことよ」

 そういうとクトアは、片手をひらひらさせながら、イタクの後を追うために身体をひるがえしました。

 「……。そう、か。まだよくわからないが……」

 ルラァ―が玄関を後にします。しかし再び振り返ると、外に繋がる扉を見ながらポツリと呟きました。

 「ネコミミが及ぼす周囲への影響には、思わぬ収穫があったな」

 そこまで言ったルラァ―は、どこか足取り軽く、麻子と姉達のいる部屋を目指して歩き始めました。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


アンブレラ:「今回は私が未来可様に質問致します。出番がない者同士、よろしくお願いします」

未来可:「いーよ~? かかってきなさい!」

アンブレラ:「では第一問。演劇部を選んだ理由は?」

未来可:「ほら、わたし魔法で姿を変えられるじゃない。だから演技上達のためにね~」

アンブレラ:「では第二問。未来可様はタカハル殿のどこがお好きなのですか?」

未来可:「そりゃもう、つっけんどんで不愛想なところだよ~」

アンブレラ:「第三問。タカハル殿と行きたいところはどこですか?」

未来可:「遊園地の観覧車……。あっ! まって! 今の無しで!」

アンブレラ:「残念ながら取り消せません。さて、この情報をジュナ様にご報告しなければ」

未来可:「ちょっとぉ~!? 恋路に野暮な真似は厳禁~!!」

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[一言] ルラァ―も気が付きましたか。
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