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吸血鬼は小学生!  作者: zig
第五章 戦いの場所は夜空ノムコウ!
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ジュナ、垣間見える乙女心! (3) 【今は難しくても…ね!】

 「ほら、いつまでじゃれあってるんだ」

 クトアに絡まれてもみくちゃにされているタカハルのもとへ、ルラァ―は手を鳴らしながら近づきました。

 「せっかくお菓子とジュースを持ってきたんだぞ」

 「あぁ、そうだったわね。楽しくってつい遊んじゃった」

 「や、やっと……。解放された……」

 「お疲れ。タカハル」

 台風のように振り回されたタカハルを、ルラァ―はポンポンと肩を叩いてねぎらいます。

 クトアは足取り軽くテーブルに近づき、イタクと麻子も続きます。

 「行こっ。詩惟花ちゃん。お菓子、なくなっちゃうよ」

 詩惟花に手を握られていたジュナは、そういうと笑顔を見せました。

 どこか、寂しそう。

 そう思った詩惟花は、反射的にジュナの手をギュッと握りしめました。

 「詩惟花ちゃん?」

 なにか、言わないと。

 言ってあげたい――――。

 「ジュナちゃん」

 「ん?」

 「タカハルさんに、いつか……。いつか、わかってもらえると、いいねっ」

 「……! うん!」

 その時、詩惟花が見た笑顔は、ジュナの心からの笑顔でした。

 少し辛そうに見えた後ろ影も、消えてしまったよう。

 「あっ! ポテ丸くんじゃない! 好きなのよねー。いただき!」

 「こらクトア! みんなの分も残しなさい!」

 ふたりが笑い合っていると、テーブルの方ではまた新たな騒ぎの予感。

 「ジュナちゃん、行こ! 早くしないとお菓子無くなっちゃう!」

 「うん! クトア~! ポテ丸わたしも食べたい~!」

 すっかり姦しい雰囲気が戻りました。

 輪の華やかさを見つめるルラァ―は、端正な鼻先を指でこすりながら見つめています。

 「あんなに元気なジュナも、不安に思う時があるんだな……」

 「不安? ジュナが?」

 「あぁ、いや。秘密だよタカハル。キミにはまだ早い」

 「早い? なんだそれ。ま、いいけど」

 クトアやイタク達に囲まれ、楽しそうにお菓子を頬張るジュナ。

 ルラァ―は、そんなジュナを見て、何かを思ったようでした。

~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~


詩惟花:「え、えっと……。ルラァ―さんに、三つの質問……」

ルラァ―:「なぜボクが質問されなければいけないんだ。まぁいい。聞いてやる」

詩惟花:「い、一問目! お父さんのこと、どれくらい尊敬してますか!?」

ルラァ―:「父様への尊敬? 言えない。言葉では言い表せないほどだ!」

詩惟花:「ひぇっ。や、やっぱり無理~!」

ルラァ―:「……。そこまで怯えることもないだろうに……」

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― 新着の感想 ―
[一言] タカハルはまだ子どもでしょうか。
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