ジュナ、垣間見える乙女心! (3) 【今は難しくても…ね!】
「ほら、いつまでじゃれあってるんだ」
クトアに絡まれてもみくちゃにされているタカハルのもとへ、ルラァ―は手を鳴らしながら近づきました。
「せっかくお菓子とジュースを持ってきたんだぞ」
「あぁ、そうだったわね。楽しくってつい遊んじゃった」
「や、やっと……。解放された……」
「お疲れ。タカハル」
台風のように振り回されたタカハルを、ルラァ―はポンポンと肩を叩いてねぎらいます。
クトアは足取り軽くテーブルに近づき、イタクと麻子も続きます。
「行こっ。詩惟花ちゃん。お菓子、なくなっちゃうよ」
詩惟花に手を握られていたジュナは、そういうと笑顔を見せました。
どこか、寂しそう。
そう思った詩惟花は、反射的にジュナの手をギュッと握りしめました。
「詩惟花ちゃん?」
なにか、言わないと。
言ってあげたい――――。
「ジュナちゃん」
「ん?」
「タカハルさんに、いつか……。いつか、わかってもらえると、いいねっ」
「……! うん!」
その時、詩惟花が見た笑顔は、ジュナの心からの笑顔でした。
少し辛そうに見えた後ろ影も、消えてしまったよう。
「あっ! ポテ丸くんじゃない! 好きなのよねー。いただき!」
「こらクトア! みんなの分も残しなさい!」
ふたりが笑い合っていると、テーブルの方ではまた新たな騒ぎの予感。
「ジュナちゃん、行こ! 早くしないとお菓子無くなっちゃう!」
「うん! クトア~! ポテ丸わたしも食べたい~!」
すっかり姦しい雰囲気が戻りました。
輪の華やかさを見つめるルラァ―は、端正な鼻先を指でこすりながら見つめています。
「あんなに元気なジュナも、不安に思う時があるんだな……」
「不安? ジュナが?」
「あぁ、いや。秘密だよタカハル。キミにはまだ早い」
「早い? なんだそれ。ま、いいけど」
クトアやイタク達に囲まれ、楽しそうにお菓子を頬張るジュナ。
ルラァ―は、そんなジュナを見て、何かを思ったようでした。
~『ジュナの愉快な次回予告!?』 ~
詩惟花:「え、えっと……。ルラァ―さんに、三つの質問……」
ルラァ―:「なぜボクが質問されなければいけないんだ。まぁいい。聞いてやる」
詩惟花:「い、一問目! お父さんのこと、どれくらい尊敬してますか!?」
ルラァ―:「父様への尊敬? 言えない。言葉では言い表せないほどだ!」
詩惟花:「ひぇっ。や、やっぱり無理~!」
ルラァ―:「……。そこまで怯えることもないだろうに……」




