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第六十四話:首都強襲! 絆の連戦と散る疾風(前編)

 暗雲が垂れ込める決戦の地——首都ザイール。


 城門の前では、レジスタンスの大軍勢が突撃を敢行し、群がる魔物どもを引きつけていた!


「 トウマ、頼んだぞ!!」


 麒麟の叫びとともに、上空では本来の巨大な姿を取り戻した鳳凰と麒麟が乱舞!

 金色の神炎と黄金の雷撃が空を埋め尽くす魔物の大軍勢を片っ端から撃ち落とし、圧巻の制空権を確立していく!


「今だ、王宮へ突入するぞ!!」


 門を突破したトウマ、シオリ、アーサー、ソフィア、クリスの5人は、ついに暗黒の王宮へと足を踏み入れた!


 ◇


 だが、王宮の大広間に足を踏み入れた瞬間、凄まじい邪気を纏った巨大な暗黒騎士が立ちふさがった!


「クハハハ! ここから先へは一歩も通さん!」


 巨剣を一振しただけで床が激しく崩落し、突入の足を止められる。


「くっ……! ここで足止めされている時間はないのに……!」


 トウマが焦りの声を上げたその時、クリスが力強くレイピアを構えて前に躍り出た!


「トウマ、ここは俺に任せて先へ行け!!」


「クリスさん!? でも……!」


「忘れたのか? 俺には帰ってからの『大演奏会』の約束がある! こんなところで終わる俺じゃないさ……さあ、行けぇっ!!」


「……絶対、追いついてきてね!!」


 トウマたちはクリスの背中に背中を託し、奥の階段へと駆け上がった。

 背後で、クリスの鮮烈な氷と水の剣技と暗暗騎士の激突音が轟く!


 ◇


 次なる階段の踊り場。そこに待ち受けていたのは、無数の影を操る不気味な暗黒魔導士だった。


「ヒヒヒ……まとめて影の藻屑となれ!」


 粘着質な影の触手が全方位からトウマたちを絡め取ろうと襲いかかる!


「……っ、タクトの旋律が乱されるわ……!」


 ソフィアが防壁を展開しようとするが、多重構造の影の罠に足止めを喰らう。


「ソフィアさん!!」


「トウマ君、シオリさん! 止まってはダメ! ここは私とアーサーさんで食い止めます!」


「おいおいソフィア、俺も残す気か!?」


 アーサーが驚くが、ソフィアは力強くタクトを振るいながら叫ぶ。


「ええ! あなたの剛腕と青龍様の力が必要ですわ! トウマ君、シオリさん……カズマ様を救えるのはあなたたちだけ! 迷わず進みなさい!!」


 アーサーはニヤリと不敵に笑うと、肩のミニ青龍に向き直った。


「ハッ、言われなくてもそのつもりだ! 青龍様!!」


『応! 我を受け入れよ!』


 青龍が巨大な蒼光となってアーサーの身体へ吸い込まれる!

 アーサーの身体に青い龍の鱗と角が浮かび上がり、瞳が神々しい黄金へと染まった——『青龍人(せいりゅうじん)』


「ハァァァァッ!! 龍王破空斬っ!!」


 青龍人となったアーサーの青龍刀の一閃が、迫る影の触手を根こそぎ吹き飛ばす!


「トウマ、シオリ! 先へ行けぇぇぇっ!!」


「アーサーさん! ソフィアさん! 絶対生きてて!!」


 トウマとシオリは溢れる涙を拭い、最奥の玉座の間へと続く最後の階段を駆け上がっていく!


 仲間の想いと絆を背負い、ついに二人は、鬼の力に侵された最終決戦の地へと足を踏み入れようとしていた——!



読んでいただきありがとうございました!


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