そうだ!パーティーへ行こう
「またオリバーの女の話が取り上げられてるじゃない!
………こんなの取り上げるなんて平和な世の中ね。全く」
ただ今絶賛、庭の隅で日光浴!新聞を読んでのんび〜りしようと思ってたのに!こんな記事見つけちゃうなんて。
「折角のハワイアンソーダとサングラスが台無し!」
――とは言いつつ、元夫の女関係は気になるからちゃっかり読んでるんだけどね。新聞の記事によると離婚後の2週間で、あの時の宣言通り女と遊んでいるらしい。記事には……
『伯爵は、関係を持つのも別れを切り出すのもスマートな所が人気』と、書いてある。
「つまり、あの日の別れ方はイレギュラーだったってわけね」
1週間前の修羅場で会った愛人を思い出してみても、一概にも良い別れ方ではないのは明白。
「よくもまぁ、こんなに沢山ネタが上がるわー。」
ネタを作り出すオリバーもどうかと思うけど書く方も書く方よ。こんな記事のせいで巷では“魅力のない女と離婚した反動”だとかえらい風評被害を受けているが、それは単に――アイツの品性が無いだけの話!
のんびり暮らす私とは偉い違いね!
私の日課といえば……
①朝起きてから花に水やりor野菜を収穫
②好きな本読む
③お菓子作り
④編み物
思い返すと、ヴィセント家にいた頃とそんな変わらない生活だわ。あぁ〜最近花やりも家庭菜園も編み物も飽きてきたのよね。
まぁ、充実した生活送れてるわけだけど……それでもオリバーばかりが浮世名を流してるのに、私に浮いた話一つもないのはどうにも納得いかない。
やはり恋愛小説を読み漁っているだけではラブが足りない!人生は愛である。なんだか熱く語っていたら相手を探したくなってきちゃった。
「やっぱり月一旅行へ連れて行ってくれるような私しか愛せないイケメンな夫が欲しい!」
どうせ私は理想が高いから諦めろってみんな言うんでしょう。それでも仕方ないじゃない?見た目だけ一級品の夫をニ年間も見続けてきたわけだから。
「パーティーに参加して、絶対に理想の旦那を見つけるしかないわ!」
そこに通りかかった侍女のマリー。丁度いいわ、彼女に頼んで招待されてるパーティーがないか探してもらおう♪
「マリー!頼まれてくれる?」
――この時の私は知る由もなかった。まさか参加したパーティーであんなことになるなんて。あれは人生の中でもトップレベルの出来事よ。




