第15話1
ディスカッション中になにしてるんでしょうね・・・
「「「「カンパーイ」」」」
僕は何故かクラスメイトで少し前に恋心を抱いていた森村花さんの誕生日会に参加している。
遡る事三日前、2学期早々クラスで色んな出来事があり、失恋し、クラスメイトを助けた?とか色々と出来事が重なった。
特に峯崎さんは下駄箱での出来事以来、陰キャ気味の僕にも挨拶をしてくれるようになり、ちょっとづつではあるが会話が出来るようになってきた。
立夏「そう言えばさぁ、まだこの前のお礼してなかったよね?」
授業中ディスカッションの班分けで一緒に誘ってくれたのだが突然思い出したみたいで。
藤宮「いや、と、特に、気にしなくて、忘れてもらって良いから・・・」
沙也「ん?、何?りっちゃん藤宮君と何かあったの?」
立夏「あの気持ち悪い先輩がこの前ね、私の所にも来たんだよ」
沙也「気持ち悪い先輩ってあの忽那という2年生?」
立夏「そうそう、下駄箱で絡まれてて、バイトの時間迫ってたのにしつこくて、そこを藤宮君が助けてくれたの」
藤宮「ぼ、僕は、声掛けた、だけ、だから・・・」
沙也「へえ、やるじゃ」
立夏「その時のお礼がまだだったなぁって」
沙也「それはお礼をしないといけませんねぇ」
藤宮「いや、本当に、良いから・・・」
沙也に何か迷案が浮かんだらしく立夏に耳打ちをする。
ふんふんと耳打ちを聞く立夏。
立夏「では協議の結果、私の手作り弁当一回か私と一緒にカフェに行くかどっちかに決まりました」
藤宮「協議って、僕のその協議入って無いよね?」
沙也「お、ツッコミ出来る系?」
立夏「良いね」
藤宮「今、そ、その話では、なくてお礼は遠慮したと・・・」
立夏「いや、私がしたいからするよ?」
藤宮「ぼ僕の意思は・・・?」
立夏「無いよ?」
藤宮「いや入れてよ・・・」
沙也「何気に波長があってる?」
立夏「そう?」
藤宮「和田さん、止めてよ・・・」
沙也「面白いからそのままで」
藤宮「和田さんまで乗らないでよ・・・・」
立夏「藤宮君もっと話難いかなと思ったけど、結構話せるね」
沙也「そうだね、やっぱ話してみないと分かんないもんだね」
藤宮「そ、そうかな・・・」
緊張していたやり取りがいつの間にか普通に話せるかなと思うぐらいになっていたのに気がついたのは帰った後だった。
立夏「ぶっちゃけ、一日手作り弁当はキツイんだよね・・・」
沙也「じゃ、カフェデートしかないね」
藤宮「いやいや、デートって・・・」
立夏「手作り弁当自体私には難易度が高すぎる・・・」
藤宮「デートって何?、そこツッコんでるだけど・・・」
沙也「デートはデートだよ」
藤宮「いやカフェに行くって・・・」
沙也「チッチッチッ、若い二人がカフェに行って終わりな分けないじゃん」
藤宮「前か後ろに映画かゲーセンでって何そのラブコメみたいな展開・・・」
沙也「良いネェ、その調子」
立夏「ちょっとぉ二人で盛り上がらないでよ〜」
藤宮「も、盛り上がって無いから・・・」
沙也「藤宮君、今度私とお茶しよっか」
藤宮「いやいや、峯崎さんのお礼はどこ行ったの?」
立夏「そうだよ〜、置いていかないでよ〜」
沙也「まあ、それは置いておいてっと」
藤宮「それは峯崎さんを置いてくの?、デートの話題を置いてくの?」
沙也「りっちゃん?」
立夏「酷いよ藤宮君、さやっちがいじめるよ〜」
藤宮「あ、いや、あの・・・」
沙也「流石にそこでよすよすと頭を撫でるまでは出来ないか」
藤宮「いや、そんな事したら、ただでさえ森村さん失恋組がシフトしているので恨まれます・・・」
立夏「えっ?、失恋組って私にシフト?」
藤宮「そ、そですね・・・、男子の中でもチラホラ話してるのを聞きます・・・」
立夏「勘弁してよぉ〜、私今そんなつもり一切無いよ?」
沙也「でも、実際私らの中じゃフリーなのはりっちゃんだけか・・・」
立夏「ん?、さやっち今、重大なこと言った」
沙也「ん?、言った?」
立夏「うん、言った」
沙也「なんて言った?」
藤宮「私らの中では峯崎さんしか彼氏なしが居ない?」
沙也がまだ立夏に自分にあった出来事を真綾と彩香にしか伝えてない事を忘れていた為に沙也の顔が赤くなり始めた。
それに気がついた立夏が沙也の顔を覗き込む。
立夏「りっちゃん、吐いちゃいな・・・、吐いたら楽になるぜ・・・」
藤宮「いきなり昭和の刑事ドラマになった・・・」
沙也「そ、それは・・・」
立夏「ほらカツ丼食うか?」
藤宮「でた、カツ丼からの故郷のお母さんコンボかな?」
立夏「そこ!、先にツッコまない!」
沙也「まあ、私好きな人いるから・・・」
藤宮「ごめん、それ僕聞かなかった事にして改めて別の場所でどうぞ・・・」
立夏「そうしましょう、といことで今日の放課後カフェ行くから逃げちゃダメだよ藤宮君」
藤宮「忘れて無かった・・・」
そのやり取りをしたのだが、その後クラスの一部男子からの妬み光線をヒシヒシと受けながらその日、峯崎さんとカフェに行く事となったのだが・・・。
花「いらっしゃいませ〜、ってりっちゃんおつかれさま?」
花が立夏の後ろにいた藤宮を見て一瞬戸惑う。
花「えっと・・・、りっちゃんの彼氏さん・・・?」
藤宮「いや、彼氏じゃないです、しかもクラスメイトです・・・」
立夏「ナイスツッコミ」
花「えっと・・・」
戸惑う花の横で笑う立夏。
藤宮「藤宮です、何時も教室の隅で本読んでるのでお話は初めてですが・・・」
花「そうでしたか、すみません・・・」
藤宮「いえ、僕も余り皆さんとはお話ししてませんので・・・・」
立夏「この前ね、あの先輩にウザ絡みされた時に助けてもらったの、そのお礼で今日は来たの」
花「そうでしたか」
花が一太の顔見て、何処に案内するかを伺う。
一太がカウンターを見るとそれを感じた花がカウンターに案内する。
花「カウンターにどうぞ」
立夏がそのやり取りを見て思った事を口に出してしまう。
立夏「あれだね、もう完全に夫婦だね夫婦」
花「ちょっ、りっちゃん!」
立夏の発言で顔を赤くする二人。
藤宮「ここはもしかして一ノ瀬君の家なの?」
一太「そう、ここは俺に家で家族でやってるカフェだよ」
藤宮「そ、そなんだ、何時も手伝いを?」
一太「むしろ学校がおまけみたいなものかな」
花「一太君は本当はずっとこのカフェで働いていたいみたいなんです、でもご両親に反対されて渋々学校へ行ってるんです」
一太「余計な事言わなくても良いよ」
立夏「む、夫婦喧嘩かな、犬も食べないぞ?」
一太「余計な事言わない」
花がメニュー表を二人に渡す。
立夏「私のお礼だから好きなの頼んで良いよ」
藤宮「いや、お礼は良いのに・・・」
立夏「私の気が済まないのでさせない、むしろさせろ」
藤宮「な、なんで命令・・・」
一太「してもらえるならして貰っときな、でないとずっと言ってくると思う」
藤宮が観念したかのような顔をすると「コーヒーホットでお願いします」と戸惑いながら注文する。
立夏「これで貸し借り無しね」
藤宮「僕、何か貸してましたっけ・・・?」
立夏「私を助けた借り?」
藤宮「貸しでは・・・」
立夏「細かいことは気にしない!」
藤宮「細かく無いと思いますが・・・」
注文したコーヒーが藤宮の前に置かれる。
それを受け取り一口、そっとつけて一息入れると
藤宮「美味しい・・・」
一太「ありがとう」
立夏「銀狼君がお礼を言った、お礼言ったよはなちゃん・・・」
花「りっちゃん、一太君はちゃんとお礼言いますよ?」
一太「俺、どんだけ口下手なんだよ・・・」
藤宮「何時も家ではインスタントだから、久々に美味しいコーヒーだ・・・」
藤宮はこの日が忘れられない思い出になるとは思わずクラスメイトとのやり取りをを楽しんだ。
次回も夫婦漫才みたいです。




