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1+1=・・・  作者: 嘉七


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第14話2

花のやらかし後です

花「一太君、ごめんなさい」


花がしょんぼりとしながら一太に謝罪をする。

昼食時の訳の分からない不快なやり取りの末に公衆の面前で強引に口付けをした上に婚約発表までしてしまい、その話が生活指導に伝わりしっかりとお小言をくどくどともらった後の帰り道。


一太「怒ってないし大丈夫だよ」


花「でも少し不機嫌ですよね?」


一太「不機嫌というか、帰って母さんに色々と言われるのが分かってるからちょっと恥ずかしいなと・・・」


一太は花の手を掴み引き寄せて強引に手を繋ぐ。


一太「まあ、結果的に花がしてくれた事で悩みが一つ無くなったから、良しとするよ」


まだ自分の一時の感情で起こした騒動で恥ずかしくも後悔と一太に迷惑をかけた事への反省で気持ちが沈む花。


一太「多分、家に着いたら母さんに突っ込まれるから覚悟しないとな・・・」


花が一太の言葉でハッとする。


花「怒られるでしょうか?、そしたら私が彩香さんに説明します!、一太君悪くないって・・・」


一太「多分、相当冷やかされると思うよ母さんの性格からして」


繋いだ手から花の体温が上がるのがわかる。

良く一太を冷やかしているのを横で見ている花だがいざ、自分がその立場になると思うと恥ずかしくなり、ジワジワと体温が上がって行く。


一太「まあ、逆に言うとその程度で済むって事、やってしまったのはもう仕方ないから甘んじて冷やかされよう」


花「はい!」


一太の言葉で沈んでいた気分が少し上向く花。

握っていた手をそのままに一太に腕にに腕を絡ませて隣を歩く。

それに合わせて歩くペースを変える一太、こうして蔵カフェに向かう二人だった。


◇


雄一郎「おかえり二人とも」


一太「ただいま」


花「ただいま戻りました」


カフェの雰囲気が落ち着いている事に気がつくと彩香がいない事に気がつく一太。


一太「あれ、母さんは?」


雄一郎「さっき、紗香さんから連絡が来て出て行ったよ」


一太「そっか、今日は落ち着いてる?」


雄一郎「そうだね、多分このままだから今日は良いよ」


一太「わかった、何かあったら呼んで」


雄一郎「わかったよ」


一太と花が階段を登り自分達の部屋に入って行く。

二人は部屋のテーブルに鞄を置き、中からその日やった授業のノートと教科書を取り出し並んで復習を始める。

普段はカフェの手伝いをしてからの生活パターンなのだがこの日は客足が落ち着いていたので一人で事足りるので二人の手伝いが免除された。


葉月「いっちゃーん!」


下の階から葉月が一太に声を掛けて来る。

それと同時に階段を駆け上がる音。


葉月「いっちゃん居た、はなちゃんも居た」


一太「そりゃいるだろ、学校から帰ったばかりだし」


葉月が小脇に雑誌を抱えている。


葉月「出来たよ、これ」


と葉月が見せたのは五姫特集のヘアカタログという体裁を取った写真集。


葉月「今日は災難だったねぇ、でもこの写真集の彩姫で元気出して!」


花「はーちゃん!、恥ずかしいからやめてください!」


葉月「えー、佐伯さんも含めてみんな褒めてたよ?、写真選定でかなり白熱してたし」


花「まだ恥ずかしいから・・・、本当に恥ずかしので・・・」


顔を手で隠して体を丸める花。

一太が出来たての写真集をペラペラと捲る。


一太「そんなに恥ずかしいかな・・・」


花「一太君は恥ずかしくないんですか?」


一太「冷やかしで何処かのハーフとか母親とかがやってくると恥ずかしいけど、出す前提で撮られてるなら我慢するかな・・・、それが嫌ならそもそもカットモデルをしないことかな、別に俺じゃなくてもいくらでもいるんだから、でも俺にお願いするって事は向こうは俺のイメージが出来てて頼んでいるんだから受けたらカタログに載るのは仕方ないと思ってるよ」


葉月「まあ、はなちゃんはまだ撮られ慣れて無いだろうし、恥ずかしいかもしれないけど、時間が経てば慣れてくるよ」


出来上がった写真の自分を見る花。

自分が自分でない写真。


一太「それにこうしてカタログとして写ってるって事は出した方はこの写真で良い、この写真を見せようって思って載せてるんだから、褒められてるんだよ」


花「そうですね・・・・、私は特に希望してモデルをしたわけではなかったので何処か負い目を感じてました・・・」


葉月「もしかしてはなちゃんは真綾を見てそう思ったの?」


花「まーちゃんもそうですけど、りっちゃんももえちゃんもさやちゃんもみんな凄く綺麗に写ってるんで・・・」


真綾「はなちゃんの良いとこは優しく写ってるところなんだよ?」


タイミング良く真綾が上がってくる。


花「まーちゃん」


真綾「はなちゃんはねもの凄く優しいのが写真に出てるんだって」


葉月「そうなんだよね、みんな言ってるね」


花「そうなんですか?」


真綾が花の写るページを見せる。


真綾「この写真実はストップ入ってたんだよ?」


葉月「そうそう、凄い母さん、マネさんとその他スタッフで珍しく揉めてたね」


一太「これ俺が佐伯さんの後ろにいて花と目があった時の写真?」


真綾「ご名答」


葉月「これさ、凄い良い顔してて、母さんとマネさんが『はなちゃんが狙われるからダメ』って掲載反対したんだけどスタッフがどうしてもこれだけはと1時間も押し問答して結局母さんが折れて掲載になった写真」


花「私の写真が・・・?」


葉月「前にも母さんが話してたけどね、母さんは出来ることならはなちゃんにモデルとしてやって欲しいと思ってるんだよ」


真綾「前に聞いたね、私はこんなだから平気だったけど、でも何となくはなちゃんの気持ちも分かるんだ」


葉月「例のドラマやおじさんの写真だね?」


真綾「そうだね、向こうで突然ドラマに出てくれって言われて、そんなつもりも演技すらした事ない素人が良いのかなって思ったけど・・・・」


葉月を見て微笑む真綾。


真綾「葉月が隣にいて、監督の熱意と紗香さんの指示でやってみたんだよ、そしたらみんなに褒められてなんかもうどうして良いか分からなかったけどやって良かったと思ったよ」


花「私もそう思えるでしょうか・・・?」


一太「別に思えなくても良いんじゃない?、あの時撮ったなぁって感じてたらそれで良いんだよ」


花「そうなんですか?」


葉月「別に真綾みたくプロ目指すなら別だけど、スタッフのみんな分かってるし、はなちゃんの良さわ可愛らしさや奥ゆかしさが出てるのが良いんだよ」


真綾「だって恋する乙女がそのまま写真に出てなんて珍しいって佐伯さん達言ってるよ?」


花「やっぱり恥ずかしいです・・・」


葉月「まあそれだけ自然と表現出来てるんだよ、やろうと思って出来ないからこその価値なんだよ」


真綾「そうそう、ドラマの撮影でカットが入った瞬間に葉月が私に抱きついて来て可愛かったなぁ・・・」


葉月「真綾!、それは言っちゃダメ」


一太「イイゾー、真綾モットイッテヤレー」


葉月「何時もやられるからって真綾に言わせたらダメだよいっくん!」


一太「たまには俺の気持ちを味わえ」


真綾「まあ、恥ずかしいかもしれないし、誰かと比べてしまうかもしれないけど、余り気にしないで一太君とイチャイチャしてれば良いんだよ」


葉月「そうだそうだ〜!、いっくんと二人でイチャイチャしろ〜!」


一太「こっちに振るなよ・・・」


真綾「何よ、はなちゃんの情熱キッスを受け止めたくせに」


ニヤリと笑う真綾。


葉月「避けないで受け止めたくせに〜」


一緒になってニヤリと笑う葉月。


一太「この似た者カップルが・・・」


花は耐えられなくなり顔に手を当てて今にも頭から湯気が昇りそうな状態でその場で動けなくなっていた。

次回は新キャラ登場です

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