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1+1=・・・  作者: 嘉七


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第14話1

2学期スタートですがいきなりやらかします。

暦が9月に変わった日、長がく皆が色んな事や環境が変わった夏休みが終わり、2学期が始まる日。

朝、花の家のインターホンが鳴る。


花「はーい、おはようございます一太くん、今開けますねー」


夏休み中にお互いの想いを打ち明けて恋人同士になった一太と花。

夏休み中も一太が花の家からカフェなどに送り迎えをしていた為、2学期始まった朝も当然の様に迎えに来ていた。


花「お待たせしました、では行きましょう」


冴子「すっかり新婚夫婦ね」


花「お母さん!」


照れて赤くなる花と一太。


冴子「入籍は後2年半は我慢してね」


二人は更に赤くなり黙ってしまう


冴子「冗談よ、二人共気をつけていってらっしゃい」


一太・花「行って来ます」


二人は花の住むマンションを出て学校に並んで歩き出した。

1学期で慣れたはずの学校への道。

夏休みが終わり花が見慣れたはずの場所も少しだけ景色が変わって見える。

隣に一太が歩いている、ふと一太の横顔を見る。

夏休み中に何度となく手を繋いで歩いた一太の隣。

だが何時も歩いていた道を一太と手を繋いで歩いていると恋人同士としての実感が突如湧いて来ていた。

学校が近づくと一瞬恥ずかしさの余り繋いだ手を離そうとした一太の手を花が強引に繋ぎ直す。

花はそのまま下駄箱から教室に強引に手を繋いだまま入って行く。

教室に入った瞬間、既に登校していた生徒達が花と一太に視線を送るが花は少し照れながら自分の席へと座ると立夏と沙也が花の元にやって来て声を掛ける。

そこで初めて花だと気が付いて教室がザワザワとし始める。

一通り立夏と沙也と話して一人になった花に声をかけて来た女子生徒。


女子生徒「おはよう、森村さん?」


花「おはようございます」


にこやかに挨拶を返す。


女子生徒「森村さん、ちょっと聞いて良いかな?」


花「何でしょうか?」


女子生徒「さっき一ノ瀬君と手を繋いで教室に入って来たけど、森村さんと一ノ瀬君はお付き合いしてるの?」


花「はい、私と一太君はお付き合いさせていただいてます」


花の返事で教室内の女子生徒が一斉に「きゃー」っと叫び声が教室に響き渡り女子達が花を取り囲み馴れ初めを聞こうと寄って来る。

女子生徒達が色々と花に質問攻めをしているとクラス1のカップル二人も仲良く登校して来たのだが、夏休み前は教室に入ると視線が向けられていた二人にこの日だけは注目がいかなかった。


真綾「おはよう・・・、ってあれ?」


葉月「おはよういっちゃん」


一太「おはよう・・・」


真綾「どうしたの?はなちゃん?」


一太が照れながら答える。


一太「二人で手を繋いで教室に入って来たから・・・」


真綾「あー、二人も公表しちゃった感じかぁ」


一太「それで質問攻めにあってるので助けてあげて」


真綾「まあ、昨日助けて貰ったし一肌脱ぎましょう!」


真綾が囲まれている花を助けに花の元へ向かう。


葉月「私は良いと思うけどね、はなちゃん一太と付き合い出してからますます可愛くなってるし、早めに二人を認知されてた方が周りもうるさくなくて楽になるよ」


一太「そんなものなのかなぁ・・・」


葉月「今だけだし、直ぐに収まるよ、それまでは恥ずかしいかもしれないけど彼氏になった特権であえて受けるしかないね」


一太「マジか・・・、まあ収まってくれて変な虫が寄ってこな行くなるならこれぐらい諦めるしかないか・・・」


こうして花と一太の関係が学校中に知れ渡るが同時に花の変わった姿が男子生徒に認識され始めることにもなった。

元々一年生徒の中でも容姿的に目立つ4人と一緒に居たのと本人が余り着飾らない考えだった為に目立った注目はされてはいなかったが一太との関係で花の容姿が変わった事により噂が校内に広まっていった・・・。


そして2学期が始まり一週間が経とうとしていた。

クラスの男子が少しずつ花に近づこうとしているが4人の親友と理解あるクラスの女子達によって近づく事も出来ずにいた。

そんなある日、2年生のイケメンで空気の読めないで有名な先輩忽那真二が昼休みに教室に現れる。


真二「君が最近噂の彼女かい?」


昼休み教室で一太と二人、一太特製弁当を食べている所にその空気が読めない人物が声を掛ける。

花は教室を見渡し自分に話かけられた事が不思議で分からないと言う表情だった。


花「えっと・・・、人違いだと思います」


真二「ベリーショートにシルバーのイヤーカフをした可愛い女の子ってここには君しかいないじゃん」


花と一太は並んで居たのだが、どうやら真二には一太が見えていないらしく、どっからどう見てもカップルが仲良く昼食をとっているのが分からないというか意中の女性しか見えてないらしい。


花「確かに一致するのは私かもしれませんが、申し訳ありません、今昼食を食べているのでまたの機会でお願いでませんでしょうか?」


真二「ああ、直ぐ終わるから大丈夫だよ」


花「すみません、私は初対面の貴方と話す事はありませんのでお引き取り下さい」


真二が花の顔をまじまじ見つめて何やらニヤリと笑う。


真二「僕に話しかけられて、恥ずかしいみたいだね、大丈夫、僕と付き合ったらその内恥ずかしさも無くなるから」


花「ええっと・・・、私の話を聴いていましたか?、それに私は既に隣の一太君とお付き合いさせて頂いてますので貴方とはお付き合い出来ません」


真二「ああ、彼氏なんて放っておいて僕と付き合いなよ、僕の方がずっと良い思いをさせてあげられるよ?」


余りにも空気が読めないので呆れてしまう花と一太。

どうしようかと考えていたらターゲットが一太に変わった。


真二「そこの元彼君、ささっと花と別れてくれないか、君に花は勿体無い、僕の様な人間と交際すべき女性なんだよ花は」


余りも訳の分からない事を言い出しているのと一太を馬鹿にし始めた事で花はいい加減イライラし始めて来ていた。

一太が反論しようと言葉を出そうとした瞬間、隣から柔らかい唇で言葉を遮られる。

その瞬間、やり取りを見物していたクラスメイト達は一瞬にして静かになり花と一太のキスに注目が集まった。


一太「ん〜!」


花が一太の顔から自分の顔を離し、真二に向かって左手の薬指を見せ


花「私は一太君と既に両親公認で、将来も決まっています!、何処の誰だか訳の分からない貴方見たな人と付き合う事は有りません、それに一太君はとても優しくて良く気が付いてくれて、勉強も出来て、料理だって凄く上手で、こんなに私を思ってくれている大好きな人と別れるなんて有りえません!」


花が怒りに任せて思わず一太への思いを話してしまう。

近くで事の成り行きを静観していた立夏が思わず


「色々と情報量が多過ぎる」


とつぶやいたのをキッカケに正気に戻った花が顔を真っ赤になっていき、隣で花に口封じをされた一太はまだ固まっている。

真二は目の前で起きた出来事と花の惚気を聞かされて呆けているとクラスの女子が花に詰め寄ったと同時に吹き飛ばされていつのまにか教室から廊下に追い出されてしまう。


真綾「折角、収まってきた話題だったのに、本人が更に燃料投下しちゃったよ・・・」


やっとクラスで二人仲良くいる事が見慣れてきていた所の花による婚約発表で再びクラスの話題となってしまう。

それと同時にこっそり二人の破局後に花を狙っていた数名の男子達がその場で肩を落として暫くまともに授業が受けられなかったとい話がチラホラ聞かれていたのは花達は知るよしも無い。

空気の読めない真二先輩はその後、花に密かに思いを寄せていた男子達に恨まれる事になる。


真綾「そう言えば、あの先輩2学期入って直ぐに私にも言い寄って来たなぁ・・・」


立夏「そうなの?」


真綾「うん、丁度葉月が忘れ物を取りに行ってる所へやって来て、同じ様な事言ってたね」


萌「どうやって撃退したの?」


真綾「私と付き合いたいのなら、まずバカンスは海外で移動はファースト、滞在のホテルはスィートで最低でも一週間はバカンスとして予定を組んで、プレゼントはダイヤのピアスを毎回下さい、あと洋服は何処のブランドでも良いですけどヘアケアを毎月アレキサンドラって言う有名な美容室でやってもらってるんで、必ず予約と支払いお願いしますって言って見たら顔が引きつってて、出来ないなら私にそれぐらい出来る様な男になって出直しておいでと言ってあげたよ?」


沙也「それは高校生には無理な条件じゃ・・・?」


萌「いや、はーちゃんなら可能・・・」


真綾「全部葉月がしてくれた事だしねぇ・・・、別に金額じゃ無いんだけど、一生忘れられない体験をさせてくれたし、葉月は私のもう一人の私だと思ってるから・・・」


立夏「お熱いこって・・・」


こうして花と一太はクラス公認の「夫婦」と認識された。

この後当然生活指導室に呼び出され、担当の先生からしっかりとお小言をもらった二人だった。



次回、蒸し返されます。

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