第10話3
花火大会はこの話で終了となります。
冴子「では、お話を聞きましょう」
一太と花が並んですわる。
すると一太が椅子から床に正座し冴子の目を見る。
一太「冴子さん、花さんに交際を申し込み了解を得られました、花さんを必ず幸せにします、交際をお許しください」
正座をしたまま頭を下げる、その様子を見た冴子。
冴子「交際の報告なの?結婚の申し込みなの?」
一太は自分が言った事を思い出す。
一太「え、あ、すみません途中で、あれ何を・・・」
花「お母さん」
落ち着きを取り戻す一太。
一太「いづれは結婚も考えてます、本日は交際を許していただきたく挨拶にお伺いしました」
一太と同じ床に正座する冴子
冴子「一太君、あなたの覚悟確かに受け取りました、不出来で至らない娘ではありますが、末永くよろしくお願いします」
一太に頭を下げる冴子。
冴子「こちらこそ、ご迷惑をおかけすると思いますがよろしくお願いします」
同じく頭を下げる一太。
冴子「花、やっと思い通じて良かったわね、私はダメだったけど一太君と仲良くするのよ」
花「お母さん、ありがとう」
冴子に抱き着く花。
冴子「花、あなたまたバッサリいったわね」
花「元から今日切る予定だったから、思い切ってみたの」
冴子「思いっきりが良すぎよ、あんた振られたと思われるわよ?」
花「そうかな・・・」
花の顔を両手で挟みまじまじ観察する冴子。
冴子「まあ、いいわ、カフも指輪も一太君がくれたんでしょ?」
照れる二人。
冴子「ちょっと重すぎない?」
一太に問いかえる冴子。
一太「え、やっぱ重かったですか?」
冴子「それだけ花の事思っての事だと思うし、花が受け入れているならそれでいいと思うわ、結局は当人同士の問題だし」
一太「ありがとうございます」
冴子「あ、あと高校は卒業する事、世の中何があるか分からないから、そこは絶対条件です」
一太「わかりました」
冴子「一太君、花をよろしくね、これからは気兼ねなくここへも来て頂戴ね」
一太「はい」
冴子「まだお祖母ちゃんになるには早いけど、そうね孫の顔は二人は見たいかな」
むせこむ一太
花「ちょっと一太君大丈夫ですか?」
胸を抑えて咳き込む一太
冴子「するのは構わないけど場所と節度は保ちなさい」
顔を赤くする二人
花「もう、お母さん!」
冴子「あら、盛り上がってしてしまって、子供がなってしまうとあなた達大変よ?」
花「まあそうだけど・・・」
冴子「いつ関係を持つにしても、先を考えなさいって事、わかりましたね?」
花「はい・・・」
冴子「さて、今日はもう遅いので一太君はどうする?」
一太「自分は今日の所はお暇します」
冴子「そう、今日も花を送ってくれてありがとうね」
玄関に移動し靴を履いていると背中を抱きしめて来る花。
花「これからよろしくおねがいしますね」
一太「うん、また明日迎えに来るね」
花「はい、おやすみなさい」
名残欲しそうに背中から離れる花。
一太「じゃ、おやすみ」
花「おやすみなさい」
玄関を出て家路につく一太、足取りは思いのほか軽い。
軽い足取りで家に着くと家の窓から光がもれている。
一太「ただいま」
彩香「おかえり、ずいぶん遅かったわね」
一太「ああ、ちょっと送って行ってた」
一太「かあさん、おとさん、話したい事があるんだ」
2階のリビングでテレビを見ていた二人がテーブルに移動する。
テーブルを挟んで対面する三人。
一太「俺、森村はなさんと交際する事になったから」
一瞬で顔が緩む二人。
彩香「やっと、行動したのね」
一太「気が付いてたの?」
彩香「当の昔にね」
恥ずかしくなり赤面する一太。
彩香「はなちゃん、ずっとアピールしてたし、あんたがいつ行動するかわからないから、ずっとはなちゃんを励ましてたのよ」
父「そうだね、私からみてもはなさんが一太に気があるのは分かったし、お前もそれなりに気にしてたからいつかはとは思ったけど、ちゃん答えを出したんだね」
一太「うん、ちゃんと思いを伝えたし、伝えてくれた、それで冴子さんにさっき報告と了解をしてもらう為、行ってきてOK貰えた」
彩香「はなちゃん良い子だか、私としても義娘が出来てうれしいわ」
一太「義娘って早くない?」
彩香「そう?ずっと欲しかったのよ娘」
父「まあまあ彩香、落ち着いて」
彩香「とにかくおめでとう、しっかり守るのよ、泣かせたらこの家追い出すから」
一太「いや、そんな事ならないようにするし」
彩香「あと孫の顔はまだ先でいいからね」
一太「それさっき冴子さんにも言われた」
彩香「先手必勝するに決まってるでしょ、私と雄一郎さんの時は兎も角、向こうのご家庭の体裁もあるから、それだけはきっちりしなさい」
一太「わかった」
雄一郎「一太、父さんと母さんは、母さんが覚悟を決めて父さんが責任を取った、それでも相当世間から色んな視線で見られたからね」
彩香「私後悔はしてないわよ?、一太を生んでよかったし、その後の苦労なんて全然苦労じゃなかったわ」
雄一郎「かあさんはこう言ってるけど、他の人はそれぞれ違う、家の事情は家だけで他所の家はまた違うから、そこだけは理解しておきなさい」
一太「はい」
雄一郎「一太、大切にするんだよ」
一太「うん」
彩香「明日、もし冴子さんの予定が空いてるなら時間聞いて貰えるかしら、お話したいから」
一太「わかった」
雄一郎「さ、今日はそろそろ寝ようか」
彩香「そうね」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
花『夜分遅くにすいません、皆様にご報告です』
立夏『おめでとうー』
萌『おめでとう』
沙也『おめでとう』
真綾『おめでとうー』
花〚報告してないのに知られてる』
真綾『ごめん、メッセ来た時反応しちゃって、隣に居た三人に教えちゃった』
花『皆さん、一緒に居たんですね』
立夏『ごめんね、まーちゃんが突然声を上げたんで気になちゃった』
花『いえ、私も皆さんがいる事考えて無かったので大丈夫です』
萌『告白はどっちから?』
花『一太君がしてくれました』
真綾『はなちゃん、する覚悟で今日行ったのにしてくれたんだ』
萌『まーちゃん今日の事知ってたの?』
真綾『葉月が毎年一太の部屋で花火見てたって言ってて、今年もその予定って聞いてたんだけど特別席の事聞いて私達ドタキャンするから二人でいい感じになれば良いねーって』
花『折角、まーちゃんに協力して頂いたので今日告白するつもりでした』
沙也『そうしたら銀狼君がしてくれたんだ』
花『そうなんです、するつもりがされたので頭真っ白に・・・』
萌『でも落とす為の変身にしては思いっきりが良すぎるね』
花『紗香さんにお任せしました』
沙也『まあ間違いないよね』
真綾『で、気になったのは指輪』
立夏『そうそう、あれどうしたの?』
花『男避けにと付けてくれました』
萌『イヤーカフも?』
花『イヤーカフは一太君の左耳のをくれました』
真綾『独占欲が強いねぇ』
立夏『まーちゃんもそこそこよ?』
真綾『そうかな?』
萌『お互いにピアス開け合うって相当だと思うけど』
真綾『開けた時は葉月がちょっと落ち込んでたから何かしてあげたいと思って』
沙也『ほら、普通そこまでしてあげないしさせてくれないよ?』
真綾『そうなの?』
花『多分私もピアスは躊躇します』
真綾『そうなのかー』
萌『で、結局何処まで進んだの?、はなちゃん』
花『え、ええっと、ちょっと私が思ってた事の上と言いますか一太君が私の考えより違う事をしてくれたので、ちょっと意地悪したくなりまして・・・』
萌『最後までしたの?』
花『いや、そこまでは・・・』
真綾『と言う事はキスはしたんだね?』
花『はい・・・』
真綾『む、マウストゥマスウスなのね、ほっぺぐらいかと思ったのに』
花『え、あ、しました・・・、恥ずい』
立夏『いきなり大胆にいったねぇ、はなちゃんらしくない』
萌『そうだね、ハグぐらいかなとは思ったのに』
花『だって告白を後ろから抱きしめられて耳元でされたら、私がしようとした事全部飛んじゃいましたよ・・・』
沙也『はなちゃんもだけど銀狼君も中々大胆だね』
真綾『それで今日は帰ったの?』
花『えっと、さっきまでウチに居まして、先ほど帰りました』
沙也『ん、交際の報告?』
花『はい』
立夏『ほえー、はなちゃん今日までみんなで外堀埋めてたのに、銀狼君自分ではなちゃんの外堀埋めて来るなんて凄いね』
真綾『じゃあ、森村家公認なのね』
花『公認どころでは無くなってしまって・・・』
萌『ん、まさか結婚報告は無理だよね?』
花『どうも緊張でそんな話をしてしまったらしく、結果的には結婚も視野に入れてってなりまして・・・』
沙也『自分で自分の外堀埋めちゃったか』
真綾『まあ、私もそんな感じだしなぁ』
立夏『まーちゃんも自分で自分の外堀埋めた感じ?』
真綾『私は綾香さんに全部埋められた感じ?』
萌『その結果がセレブ体験からのバズりって事何ね』
立夏『まあ私は恋愛は当分要らないかな』
沙也『私も無いかな・・・』
萌『私はまだ無理かな』
真綾『む、萌ちゃん良さげな人居るっぽい』
花『次はもえちゃんですね、報告待ってます』
萌『いや、まだと言うか何時もアピールしてくれてんだけど、私も答えたいのだけど時間がかかるっていうか、時間が経たないと解決しない問題があって、それがまだ時間掛かるのでゆっくり逃さないようにしてる所』
真綾『時間が掛かる問題か、それはどうにもならないんだ』
萌『ならないかな・・・』
沙也『なら仕方ないんじゃ無いかな』
立夏『相手次第か・・・』
花『さて、私はこの辺で寝ますね』
真綾『私も寝るね』
立夏『じゃーねー』
萌『おやー』
沙也『すみー』
次回は来客が・・・
やっとメインの二人が進める事が出来ました。
この後も続きますが一太&花は少し控えめで話が進んで行きます。
夏休みなので色々と考えさせられるみたいです・・・。




