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1+1=・・・  作者: 嘉七


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第10話1

よいよ二人が・・・

それぞれが花火大会当日まで夏休みや目標に向かって過ごしていた。

花火大会当日、花はアレキサンドラの4階に来ていた。


紗香「はなちゃん、最終確認、本当に良いの」


サロンチェアに座り、鏡を正面に後ろの紗香が声を掛ける。


花「はい、大丈夫です」


紗香「じゃ、やるわよ」


花「お願いします」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


時計の表示が17:50の表示


一ノ瀬家の玄関兼蔵カフェの裏口に浴衣姿の花が起ちインターホンを押す。

一太の両親はすでに花火大会に出かけており家に居るのは一太だけ。

一太が対応の為に玄関を開けるとそこには髪をベリーショートに切り、うっすら化粧をして何時もの眼鏡も掛けず、コンタクトにした浴衣姿の花が立っている。

その姿を見た瞬間、一太の視界には花に目を奪われ、動くことが出来ない。


花「こんばんわ、一太君、今日はお招きしていただきありがとうございます」


恥ずかしがりながら、綺麗に着飾っているハナ。


一太「あ、ごめん、ちょっと変わりすぎっていうか綺麗だったんでビックリした・・・」


一太の「綺麗」という言葉に反応し赤くなる花。


一太「そこじゃ、熱いんで入って・・・」


花「はい、お邪魔します・・・」


二人は階段を上がる。

普段、花がカフェに居るときは二階までしか上がらない。

着替えや荷物を置くのが二階で、三階は一ノ瀬家の完全プライベート空間として設定している。

はじめて三階に上がる花。

階段を上がり切ると扉があり、その先に誘導される。

誘導された先には一太の部屋があり、窓が折り戸で開かれその先にテラスがあり、公園に隣あってる為近隣のビルやマンションが良く見える。


ポコンッ

一太のスマホにメッセージが入る


葉月『真綾と特別席の方で観るので、今日はそっち行かない』


一太「んあ?」


びくっとする花。


一太「あ、ごめん、葉月と真綾が来るとか言ってたのにあいつら特別席があるんでそっちに行くとかいいだして今日は来ないって連絡が来たんだよ」


真綾達が気を使って自分と一太の二人にしてくれた事に気が付く花。


花「私は構いません」


顔を赤くしているハナ。


一太「森村が気にしないならいいけど・・・」


花「気にしません、むしろうれしいです・・・」


赤くなりながら勇気を出す花。

花の表情を見て何か覚悟を決める一太。

少し火照った顔を鎮める為にテラスに移動する花。


花「一太君、今日の私どうですか?」


振り向き一太を見つめる花、見つめ返す一太。


一太「最初見た時ビックリした、綺麗になり過ぎて誰かわからなかったから・・・」


綺麗と言われ耳まで赤くなる。


花「あ、ありがとうございます、思い切って髪型変えたくて、自分で一歩踏み出したくて紗香さんにやっていただきました。」


恥ずかしくなり再び一太に背を向ける。


花「花火まだあがりませんね」


一太がハナの後ろに立つ、それに気が付き振り向こうとした時ハナの後ろから一太が腕を回し抱きしめる。

突然後ろから抱きしめられて驚く花が戸惑う。


花「一太君?あの・・・」


一太「ごめん、ちょっとこのままで」


少し湿った風が吹く、まだ太陽が落ち切らず昼間の熱さが残るテラスで抱きしめられる花。

背中から感じる一太の体温と緊張、後ろからまわされた手を重ねる花。

一太がそっと花の耳元に囁く。


一太「花・・・、好きだよ・・・」


花の頭が真っ白になり、言葉が出てこない。

自分が欲しい言葉を突然言われ、自分が言おうと決心していたのに、まさか逆に、しかもタイミングも全然違う。

でも、一太の気持ちが聞けた、何とか言葉をだす


花「私も好きです」


言えた、やっと気持ちを伝えたい人に伝えることが出来た。


一太「俺、あまり人の考えてる事理解出来ない事が多いし、友達も作って来なったけど、初めて一緒に居たいと思ったんだ」


背中から伝わってくる一太の緊張が強くなってくる。


一太「だから、花・・・、俺の恋人になってください、悲しい思いさせないようにがんばるから・・・」


花が一太の重ねた手を握る。


花「はい、私も迷惑かけると思いますが、一太君の恋人にしてください」


花が抱きしめられている腕の中でくるっと回り、腕を一太の背中に回し一太を見つめる。

一太の胸に顔を埋めて一太の心音を聞くハナ。


花「一太君、よろしくお願いしますね・・・」


一太「こちらこそよろしく・・・」


花「一太君、これから私の事も名前で呼んで下さいね、実はまーちゃんに嫉妬してました」


一太「うん、わかった、さっきも言ったけど俺、人の気持ちとか理解するのが得意じゃないから出来ればはっきり言ってくれると助かる」


花「わかりました、出来るだけ気持ち伝えるようにしますね」


一太「ごめんな、めんどくさい男で」


花「大丈夫です、むしろ言ってくださってありがとうございます、私にも言ってくださいね」


一太「まだ、打ち上げまで時間あるから何か食べる?」


テラスから部屋に移動する二人。


一太「葉月たちが来る予定で色々作ったから、かなり多いけど好きな物があれば食べてて」


椅子に座り周りを見渡す花。


花「一太君のお部屋?に初めて入りました」


一太「そっか、来た事無かったか・・・」


花「広いですね」


一太「他人の部屋に入ったことが無いから広いかどうかはわかないけど、花が・・・」


突然照れる一太。


花「どうしたんですか?」


一太「いや、好きな人を突然名前呼びしたら恥ずかしくなってしまって・・・」


二人で顔が赤くなる。


花「い、一太君焼きそばいただきますね・・・」


一太「た、食べて・・・」


2ドアの冷蔵庫からお茶を出し、コップに注いで花の前にだす一太。


花「ありがとうございます、一太君も食べますか?」


一太「うん、食べようかな」


更に焼きそばを取る花。


一太「ありがとう」


ふと目が部屋の隅の作業台に向けられる。


第10話は少し多めになっておりますがお付き合いください。

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