第8話3
真綾セレブ編です。
思った以上に長くなってしまってます、ごめんなさい。
アレキサンドラと契約を行った時、紗香と真綾の間で話し合いがあった。
紗香は真綾の持っているものが生かせればと思い話を持って行ったが、真綾は自分が出来るならやってみよと決心した。
それは「仕事」としてのアレキサンドラ所属の「MAAYA」としての決心であり。
仕事でなければ出来るだけ、葉月と一緒に居たいと思っていたからであった。
今回、真綾の中で「仕事」として紗香の後押しがあるならやる、そうでなければやらないと決め「仕事」としてやる決心をしたのだった。
真綾「葉月、お義父さん、サポートお願いします」
完全に何か別の人格が入り込んだ真綾。
マリー「顔がプロの顔になったねマーヤ」
真綾「仕事としてやるからには手を抜けません」
葉月「私もしっかりサポートしないと」
3人が監督の元に行きレイクチャーを受ける。
手話指導のスタッフから葉月を通じて手話でのセリフを繰り返し覚える。
父親役の俳優が到着し真綾に握手を求める。
父親役「監督が急な依頼したんだってね、ちょっとの間だけどよろしく」
真綾「初めての演技で迷惑かけますがよろしくお願いします。」
握手を交わし、リハーサルで細かな演技指導が入る。
傍らで見守るスティーブと葉月。
監督がスティーブに何か話しかけると真綾の所へ行き監督の追加演技を伝える。
スティーブ「最後、手話で父親に話してる時に涙を流せるならやって欲しい、出来なくても良い、監督は涙を求めてるけど、君はいきなりでしかも初めてだだから出来なくてもいい、私が説得する」
真綾「お義父さん、何かコツはありますか?」
その返答にビックリするスティーブ。
スティーブ「そうだな、私の場合は悲しい過去を思い出す、葉月の生みの母親が亡くなった時をね」
真綾「私はまだ誰かを失った経験がありません」
スティーブ「じゃあ、葉月を失ったと思えば良い」
最愛の人の父親からそんな事を言われるとは思ってなかった真綾は一瞬暗い表情になる。
スティーブ「マーヤ、私は俳優としてここに居る、マーヤも初めてでも俳優としてここに居る、なら俳優としてやると決めたならたとえ最愛の人を無くした思い出も使って演技するのが俳優なんだよ、だからやると決めたならやりなさい、それがプロだ、わかったね」
真綾「わかりました」
真綾のメイクを直す美弥。
スタッフが去り、椅子に座り深呼吸をする真綾。
合図が掛かり、セットの店のドアが開き、父親が真綾の隣で立ち止まる。
真綾が父親の顔に目線を移し、立ち上がる。
手話{なんで今更きたの?}
真綾の頬に一滴の涙が落ち始める。
手話{なんで今なの?}
真綾の頬にはとめどなく涙が流れている。
手話{すまない、名乗り出る勇気がなかった}
父親も真綾につられて涙が流れている。
手話{母さんの分もしあわせにする、だから一緒に行こう}
父親に抱き着く真綾。
抱き合ったまま2~3分が起ち、カットがかかると同時に拍手とすすり泣きの声がする。
真綾と父親役の俳優が離れると、すぐに葉月が真綾に抱き着く。
真綾「え、ちょ、どうしたの」
葉月「ちょっといやな気分になった・・・」
父親役「はは、可愛いガールフレンドがいたんだね」
葉月「真綾は僕のフィアンセだよ」
父親役「それは失礼」
真綾「どうだった?葉月」
葉月「周りを見れば分かるよ」
周囲を見渡す真綾。
スタッフから握手を求められ戸惑うのと同時に涙を拭く人も見えた。
自分の演技が正解だった事でほっと胸をなでおろしたのだった。
監督が真綾の元へ来る。
監督「OKだ、最高だったよ」
真綾「ありがとうございます」
監督「期待以上の事をしてくれた、ありがとう」
真綾「こちらこそ、貴重な体験をさせてくださりありがとうございます」
監督「今度、別のドラマでも出て欲しいのだが、スケジュールを教えてくれ」
ここで葉月が紗香を呼ぶ。
紗香「ちょっと、監督話が違うじゃない!、今回限りよ、真綾はウチ専属のモデルなんですから」
監督「なに!、こんな逸材をモデル止まりだと!、こっちでもっと演技させるべきだ!」
紗香「ダメです、まだ高校生なんですから!15ですよ!、学業が優先です」
監督「高校生なのか・・・」
流石に高校生と知って引き下がる監督。
スティーブ「監督、私の義娘に無茶を押し付けないで下さい、マーヤは日本に住んでるんですから」
ますますがっかりする監督。
監督「折角の逸材が・・・」
メイクを直していると真綾が何やら思いつく。
真綾「ねえ、葉月、私お義父さん達と集合写真撮りたい」
葉月「うん、わかった」
葉月が声を掛け、葉月、真綾、紗香、スティーブの4人で寄り添ってセットで写真を撮る。
真綾「あとスタッフのみんなとも撮りたい、初めての記念に」
スティーブ「監督、マーヤがみんなと写真撮りたいって」
監督「最高の演技をしてくれたお礼だ、みんな写真撮るぞ集まれ!」
監督の号令でセットにみんな集まり、真綾のスマホで写真を撮る。
真綾「みなさん、ありがとうございました!」
みんなの前で一礼する真綾。
こうして思いがけないハリウッドデビューをしてしまった真綾だったが
撮影が終わり、スティーブ家に到着すると、改めて住む世界が違う事を実感した真綾だった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
真綾『はろーえぶりわん』
花『はろー』
萌『ろー』
立夏『ハリウッドデビューおめでとう』
真綾『んな、なんで知ってんの?』
立夏『ふふふ、極秘動画をある人から手に入れたのさ』
沙也『ん、まーちゃんがハリウッド?』
萌『なに、本当の話?』
はな『すごいですね』
真綾『葉月父の職場見学に連れていかれ、何故かそのままちょい役で出てくれってなった・・・』
沙也『セリフとか英語でしょ?』
真綾『セリフは手話だったから英語でなかったのと紗香さんが仕事として受けたから引き受けたの』
立夏『私、動画見たけど最後みんな拍手してたね』
真綾『ハズイ・・・』
花『まーちゃんの女優デビュー見てみたいです』
立夏『今度、あったら見せてあげるねー』
ポコンッ
撮影最後に撮った4人の写真を上げる真綾。
花『4人ともすごくいい表情ですね』
萌『この外人さんが葉月君パパ?』
真綾『そうだよー、スティーブンパパ』
沙也『今はホテル?』
真綾『スティーブ家』
立夏『どう、やっぱアメリカンな感じ?』
真綾『えッと・・・、庶民の私には荷が重い・・・』
ポコンッ
貼り付けられた写真にはプールに映り込む夕日とくつろぐ葉月が写っている。
真綾『広すぎて、居場所が無い・・・』
萌『うお、セレブじゃん』
沙也『現実だったんだ』
立夏『いや、本当にセレブじゃん』
真綾『昨日止まったホテルは後から聞いたらスィートだったし、移動の飛行機ペアのファーストクラスだったんだよ・・・』
花〚すごいですね、創造つかない・・・』
立夏〚いいなー、セレブ体験、いいなー』
真矢〚いや、マジで洒落にならないよ、落ち着かない、本当に落ち着かない、行くところ行くところ動画やテレビに出てる所へ普通に入っていくんだもん』
萌〚庶民の私たちからしたら気が休まらないか・・・』
真綾〚ほんとそれ!、ホテルで朝食が部屋に運ばれて来た時は、どっきりかと思ったもの』
沙也〚私たちの普通はホテルの食堂で朝食ビッフェが当たり前だしね』
真綾〚ごめん、呼ばれたので行きます、また報告します』
花〚はーい、お待ちしておりまーす』
萌〚楽しめセレブ』
沙也〚はーちゃんによろしくねー』
立夏〚がんばれー』
まだまだ真綾セレブ編です。
続きます・・・。




