第8話1
ここから夏休み編が始まります。
最初に真綾セレブ編(?)となりますが長めですのでご了承ください。
梅雨前の騒々しさが終わり。
衣替えも済み、夏前の期末テストも乗り越えた7人。
夏休みに入りそれぞれが夏を過ごしていた。
スマホの時計が20:48の表示
真綾『拉致られた』
萌『え?』
沙也『大丈夫?』
真綾『ここがどこだかわからない』
花『警察連絡します?、位置情報共有できますか?』
立夏『マジ?』
真綾『ごめん、大丈夫、冗談が過ぎた、隣に葉月いる』
萌『ならよかった』
沙也『現在地が分からん感じ?』
真綾『うん、そうなんだけど・・・、ごめん今分かった』
立夏『何処にいるの?』
真綾『ロス』
萌『え?、ロスってロサンゼルス?』
はま『どうしてロスに・・・』
真綾『葉月です、今、父に会うために真綾を拉致りました』
萌『あー、ロスにお父さん居るんだ』
真綾『葉月:うん、今、母さんと真綾と3人でホテルへの移動中』
立夏『お見上げよろしくね』
真綾『頼まれたー』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
時間は遡り、会話の当日朝5時。
葉月「真綾起きて」
真綾「ん、ん・・・寝る・・・」
葉月「いや、寝ないで」
真綾「葉月~」
抱き着く真綾。
葉月「とりあえず着替えて・・・」
真綾「ん、きがえる・・・」
早朝完全に目が覚めない真綾の身支度をしてタクシーで3人移動する。
空港に着き手続きをし、飛行機に搭乗し、離陸を待つ。
飛行機が離陸し、快適な空の旅へ・・・のはずなのだが、葉月は初めての飛行機で隣の真綾にしがみつく。
真綾はアイマスクをして快眠中、紗香は慣れたもので雑誌を読んでいる。
真綾が目を覚ましたのは機内食が配られる直前だった。
真綾「んな、どこ?」
なんとか落ち着いた葉月が隣で映画を見ている。
葉月「おはよう、真綾」
あたりを見回す真綾。
真綾「ねえ、ここどこ?」
葉月「飛行機の中でペアシートだよ」
未だに状況が呑み込めない真綾
葉月「母さんは隣に居るよ」
のぞき込むとそこには紗香がいる。
紗香「あら、起きた?」
真綾「起きましたが・・・、何処へ行くんですか?」
紗香「ダーリンの所よ♪」
葉月「父さんの所だよ」
スタッフが機内食を配り始め、注文する葉月。
葉月「お肉で良いよね?」
真綾「え、あ、うん」
何が何だかわからないまま茫然としている真綾。
平然としている紗香と葉月。
真綾「ねえ、葉月」
葉月「何?」
真綾「この席って普通の席じゃないよね?」
葉月「わかんない、母さんが予約してるし、私も飛行機初めてだし」
真綾「そうなんだ・・・」
葉月「飲み物なんにする?」
真綾「オレンジジュースで・・・」
状況がつかめないまま真綾と普通にしているアレキサンドラ親子は飛行機で何処かに移動している、考えるのを辞め初めての飛行機を少しでも楽しもうとする真綾だった。
時間が過ぎ、着陸でまた葉月が真綾にしがみつく。
真綾「かわいい・・・」
葉月「いや、怖くないの?」
真綾「葉月がしがみついてるのがかわいくてそれどころじゃない」
頭も撫で始める真綾。
真綾「よしよし、怖くないよー」
葉月「いや、やめてそれどころじゃない・・・」
飛行機は無事着陸、着陸しすぐにゲートを抜けてラウンジでスマホの充電をする真綾。
入国審査で多分アメリカだろうとは分かったのだがどこだか分からない真綾。
そしで最初のやり取りへと戻る。
はじめての外国、はじめてのアメリカ、半分強引とは言えいろいろな感情が混ざり合う真綾。
真綾「やっぱ匂いが違うね匂いが」
紗香「そうかしら?、何度も来てるから慣れちゃったみたいねぇ」
葉月「そろそろ、ホテルに着くね」
ハイヤーが正面玄関で止まりドアボーイがドアを開け、降りる。
荷物はカートで運んでもらい紗香がチェックインを済ませる。
ホテルマンの誘導でエレベーターに乗る。
真綾「結構高くまで行くね」
紗香「そりゃ最上階だもの」
言葉を無くす真綾。
真綾「えっと・・・、最上階ってそこそこお値段しますよね?」
紗香「わからないわ、スティーブンが予約してくれたし」
葉月「父さんの事だから、スイートだとは思うけど」
真綾「スイート!」
一瞬にして顔が引きつる真綾。
真綾「葉月、もしかして今までこれが普通なの?」
葉月「そうだねぇ、たまに狭い所もあるけど、大体こんな感じだよ」
真綾「あー、私えらい男を捕まえたわ・・・」
葉月「ん?、そうなの?」
真綾「庶民の私には理解しがたい世界だわ」
紗香「あら、ダメよ、慣れてもらわないと」
真綾「ガンバリマス・・・」
部屋に着き入ると当然、そこには見たこともない部屋が広がっていた。
現地の時刻で午前3時過ぎ時差ぼけの影響と途中寝ていた為、目が冴えててしまっていた真綾。
真綾と一緒に寝るようになってからは葉月のうなされも大分改善された。
煌々と明かりをつけて寝ていた状態から常夜灯の明るさでも寝付くようになった葉月。
真綾の胸に顔を埋め抱き着いている葉月の頭を撫でている。
真綾「ねぇ、葉月起きてる?」
眠たそうに返事をする葉月。
真綾「私、場違いじゃないかな?」
胸から顔を上げる葉月。
葉月「場違いじゃない!、葉月が居ないと困る!、葉月が居たから安心できる!、だから場違いじゃない!」
真綾「葉月に求められてうれしいのだけど、他の人は違う目で見られたらどうしようって思っちゃって・・・」
葉月「ごめん、もっとちゃんと僕たちの感覚を話して置くべきだったね・・・、ごめん」
真綾「謝らないでよ、日本にいる時はそんなに感じなかったのに、こっちに着たとたん急にセレブみたいな状態だから・・・」
再び真綾の胸に顔を埋める葉月。
葉月「多分、セレブなんだよ、僕もそんな感覚は無いのだけど、父さんといるとどうしてもそれが当たり前だったから・・・」
真綾「そっか・・・、じゃあこっちに居るときは気を付けて生活しないとね、私たちの当たり前を忘れないよに・・・」
二人はそのままゆっくりと眠りにつく、真綾も葉月もなぜかベッドで静かに抱き合ってるだけで自然と眠りにつくことが出来る。
それほど二人の相性はピッタリだった。
部屋のチャイムが鳴る。
二人、シャワーを浴び身支度を整えてるとボーイが朝食を運んできた。
すっかり窓の外は日が昇り、道路には仕事へ向かうのだろうか車が往来する。
真綾「やっぱり、セレブだね」
葉月「だね・・・」
運ばれた朝食を取り、コーヒーを飲んでいると紗香がスタッフとともに現れ、荷物を再びカートに乗せフロントまで移動する。
真綾「連泊でなくてちょっとほっとしたよ」
葉月「あー、たぶん今日の夜はここよりすごいかも・・・」
真綾「あー、きこえなーい、聞こえない!」
するとそこへ金髪の美女が紗香に声を掛け、挨拶する。
そして葉月に気が付き声を掛ける。
マリー「久しぶり、葉月!」
葉月「久しぶり、マリー」
と握手を求めるマリーに対し両手を広げハグをしようとする葉月。
マリー「葉月・・・、あなた・・・」
目から大粒の涙をこぼしながらハグに答えるマリー。
マリー「良かった・・・、本当に良かった・・・、治ったのね・・・」
葉月「まだ完全では無いけど大部治ってるよ・・・」
ハグをしたまま涙が止まらなマリー
葉月「マリー、僕のフィアンセの真綾だよ、彼女のおかげで寝ることも出来るようになったし、飛行機にも乗れたんだよ」
泣きながら真綾をハグするマリー。
会話が聞き取れず、茫然としている所に抱き着かれ固まる真綾。
マリー「ありがとう!、葉月を助けてくれてありがとう、本当に・・・」
真綾「いや、あの、どうしたら・・・」
葉月「ハグだからハグしてあげて」
マリーにぎこちなくハグをする真綾。
葉月「あー、マリー、真綾英語わからないんだ、だから僕が通訳するね」
マリー「そうなのね、ごめんなさいねマーヤ」
真綾「ごめんなさい、ちょっといきなり連れて来られたので英語とか全然出来ないです、よろしくマリー?良いのかな?」
通訳する葉月。
マリー「マリーで大丈夫よ、葉月がハグ出来るようになるなって夢みたい!、スティーブンもきっと喜ぶわ」
葉月「そうだね、父さんも真綾と会うの楽しみにしてるみたいだし」
真綾「わかってれば翻訳機買って来たのに・・・」
葉月「将来の為に頑張って話せるように教えてあげる」
真綾「ガンバリマス・・・」
不思議そうな顔をするマリー。
やり取りを説明する葉月。
そのやり取りを理解して笑うマリー。
紗香「さて、そろそろ移動しましょうスティーブンが待ってるわ」
そうしてハイヤーに乗り込み移動を始める4人。
真綾セレブ編続きます・・・。




