第6話4
ポコンッ
送られてきた画像を開く花。
その瞬間一気に顔から湯気がでる。
真綾「ん、どうしたの?」
真綾がのぞき込むと一太がカットモデルした時の画像だった。
真綾「やっぱ何気に一太君もかっこいいね」
立夏「なになに?」
見てない3人がのぞき込む
萌「はなちゃん、ライフ0になる写真じゃん」
沙也「やっぱプロが撮ると違うんだねぇ」
立夏「今日取った写真がこうやって見本になると思うとちょっとはずいね」
真綾「そう?、私は楽しかったよ」
立夏「まーちゃんは王子様になれたから楽しかったと思うよ」
沙也「最後の5人の集合写真でしょ」
萌「完全に男役だったね」
真綾「貴重な体験でした」
紗香が
紗香「また機会があればお願いするわね」
萌「ぜひ、お願いします」
沙也「私もお願いします」
立夏「私はちょっと迷います・・・」
紗香「そうね、今度立夏さんは個人的にももうちょっとお話したいし、その時まで将来の事とかしっかり悩んでちょうだい」
立夏「わかりました」
真綾「私は、まだ全然将来は考えられないかなぁ・・・」
紗香「あら、真綾ちゃんはもうここの専属モデル決定よ?」
真綾「えっ、決定なんですか?」
紗香「ええ、決定、今回撮影したスタッフ達の評判を聞いても、真綾ちゃんは是非欲しいと言われたわ」
真綾「それは、依怙贔屓無しでですか?」
紗香「もちろんよ、私の息子の彼女って事でも無いし、純粋にあなたはモデルの才能があるから決めたの」
真綾「良いのかなぁ・・・、私で・・・」
立夏「良いんじゃない?、とりあえずやってみれば、どこかの事務所に入ってはーちゃんと離れ離れになるよりいいじゃん」
真綾「そうだね・・・、あー、でも葉月が・・・」
ひょっこり顔を出す葉月。
葉月「ん、呼んだ?」
真綾「葉月、お義母さんから専属モデルにって誘われたんだけど・・・」
考え込む葉月。
葉月「んー、やってみてもいいかも、多分私も付き添えるし」
真綾「付き添ってもらえるなら、やってみたい」
紗香「決まりね、あとはなちゃん」
花「はいっ」
紗香「これから言うことはプロからの助言です」
花「はい」
紗香「今日あなたを1日モデルとしてお願いしました」
花「貴重な体験ありがとうございました」
紗香「それであなたを担当したスタッフ、撮影したカメラマン、実はこのアレキサンドラきっての精鋭なの」
その言葉を聞いて緊張が高まり言葉が出ない花。
紗香「たまたま、みんなスケジュールが空いていて久々にやりたいといったのでお願いしたんだけど、普段はヨーロッパの有名ブランドのショー担当やハリウッドのセレブ専属、有名ファッション雑誌担当のカメラマンとかが担当してたの」
みるみる硬直するハナ。
紗香「そのプロ達が貴方の事を認めたわ」
真綾「まじですか?」
紗香「ええ」
と紗香が1枚の写真を見せる
紗香「この写真はあなた達には渡してないわ」
花「どうしてですか?」
紗香「この写真、見る人が見たらはなちゃんの人生が変わってしまうからよ」
スマホをしまう紗香。
紗香「はなちゃん、さっきの写真が世に出たら芸能事務所はどこも欲しがるでしょうね、多分海外でも通用するわ」
真綾「それはハリウッドですか?」
紗香「当然、欲しがるでしょうね」
沙也「ほえー」
花「私は・・・、そんな・・・」
紗香が花の言葉を遮る。
紗香「さっき見せた写真は私の持ってる1枚だけだから安心して、それとあなたが多分それを望んで無いのも分かってるわ」
花「ありがとうございます」
紗香「なぜ、この話をしたかというと、この先もし何かの拍子にあなたの価値に気づいた人間が近寄ってくる可能性があるの」
花「はい」
紗香「そこに善意なのか悪意なのか意思を持って必ず近づいてくるわ」
花「はい」
紗香「その話に乗るのか乗らないのかはあなたとお母さまの意思なのね」
花「はい」
紗香「その時に自分の価値が分かってると身動きが取れるでしょ?」
花「そうですね・・・」
紗香「だから今回あなたにこの話をしました、私もあなたの事がとても好きになったの、だから守ってあげたいと思うの」
花「ありがとうございます」
紗香「あなたが望む望まないに関わらず巻き込まれる時代なので、もし何かあったときは私の方へ遠慮なく連絡を頂戴」
花「はい、ありがとうございます」
紗香「何とか頑張ってここまで大きくなったんでここの看板は強いわよ」
クスッっと笑う紗香。
花「本当にそんなことお願いしても良いのですか?」
紗香「当然よ、かわいい甥っ子の彼女になるかもしてないのに、あんな魑魅魍魎いるような場所に引き込まれてたまるもんですか」
花「まだそこまででは・・・」
立夏「はなちゃん赤くなってる」
顔が赤い花。
沙也「そこまでひどいんですか?」
紗香「ちゃんとしてる所もあるけど、悪い噂の多い所もあるのよ、この世界はね」
萌「やっぱ、あるんだ・・・」
紗香「まあ、頼ってくれれば芸能プロダクションの1つや2つは簡単に潰せるから、まず私にその手の話は話して頂戴、いつでもいいからね」
花「ありがとうございます」
頭を下げる花。
紗香「で、こんな話をしておいてなんだけど・・・」
花「はい?」
ハナの耳元でこそこそ話す紗香。
紗香「一太にさっきの写真送るから」
花「いや、ちょっと待ってください!」
紗香「えー、いいじゃない折角綺麗に撮れたんだし」
口を尖らせ今にも送信を推しそうな紗香
紗香「一太にだけだし、一太は多分はなちゃんの事かなり気にしてるよ?」
赤くなる花。
花「そうでしょうか・・・?」
紗香「この前もそうだし、今日もそう一太かなり見惚れてるよ」
顔を両手で抑え恥ずかしがる花。
花「んー」
紗香「大丈夫、この後行くんでしょ?、そしたらわかるわよ多分赤くなって目を合わせられないから」
花「それって嫌がってるんじゃ・・・」
紗香「一太はね恥ずかしいと相手の目を見れないのよ」
花「そうなんですか?」
紗香「昔ねまだここがこんなに大きくなかった頃に居た女性スタッフが居てね、練習でよくセットさせてたんだけど、一太すごい恥ずかしがっちゃって顔真っ赤にしながらセットされてんだけど、一切目を合わせなかったの」
花「そんなかわいい時期見たかったです」
紗香「で、そのスタッフがあまりにも顔見てくれないから聞いたの、そしたら『おねえさんだとはずかくて顔みれない』って耳まで真っ赤になって答えて聞いて男の子だぁって」
花「かわいい・・・」
紗香「だから覚えておいて、もし一太が顔と目線をそらして話してる時は恥ずかしがっててどう反応していいのかわからない時だから、好意があると思っていいわよ」
花「わかりました、これから一太君を観察してみます」
紗香「ということで送るわよ」
紗香は送信ボタンを押す。




