第5話3
二人落ち着き、椅子に座って話し出す。
真綾「あー、うかつだったなぁ」
頭を抱える真綾。
花「昨日お昼休みから帰ってきて教室で3人話してるのみてうらやましかったの」
真綾「そうだよね、私だってはなちゃんと葉月がいきなり仲良くなってたらモヤッとするもん」
花「昨日、家に帰って本当に自分が嫌になっちゃって、どうしようもなくて・・・」
花の手を取る真綾。
真綾「本当にごめんねはなちゃん、また詳しくは話せないけどいつか話せるようになったら話すけど葉月はかなりつらい目にあってきてるの」
花「うん」
真綾「葉月のつらかったことをちょっとでも忘れさせてあげたくて慌てて行動しちゃってた」
顔を左右に振る花。
真綾「葉月にとって一太君はとっても必要な人なのね、だから一太君とも仲良くしないとって」
花「多分、まーちゃんの事だからそうだと思ったんだけどね・・・」
昨日の事を思い出す真綾。
真綾「はなちゃん、昨日はなちゃんが紗香さんからメイクしてもらって一階降りた時ね」
花「うん」
真綾「一太君、はなちゃんに見惚れてたんだよ?」
一瞬で赤くなる花。
真綾「あの様子だと、はなちゃんの事かなり気にかけてるよ?」
花「そ、そうかな・・・?」
真綾「大丈夫、今日からお手伝いでしょ?、しかも終わったら一緒に勉強するんでしょ?」
照れる花。
花「うん」
真綾「はなちゃんはね、そのままで良いの、そのままが良いの」
花「そうなのかな・・・」
真綾「そうだよ、大丈夫、私も協力するよ?」
花「お、おてやわかにお願いします」
真綾「じゃあ、戻ろうか」
花とつないだままの手を引っ張り歩き出す。
廊下に出ると立夏が待っていた。
立夏「大丈夫だったでしょ?」
花「うん、りっちゃんありがとう」
真綾「私もうかつだったよ、これからは気を付ける」
花「まーちゃん」
真綾「何?」
花「まーちゃんはそのままで大丈夫」
真綾「はなちゃん・・・」
花「変に態度変えちゃったら、おかしくなっちゃうよ、だからそのままで大丈夫、二人には今まで通りで大丈夫」
真綾「うん、わかった、でもつらくなったら直ぐに言って、ちょっと距離とるから」
花「ありがとう」
真綾「さ、はなちゃんはとりあえず変身してみよっか」
花「えっ」
真綾「りっちゃん」
立夏「なに?」
真綾「はなちゃん改造計画を実施するので手伝って」
立夏「む、なにその面白そうな計画は!」
立夏の耳元でごにょごにょと話す真綾。
立夏「えー、はーちゃんのお母さんってあのアレキサンドラのオーナーなの?」
真綾「そうだよ、私もびっくりしたよ」
立夏「すごい人の息子さんとお付き合いになりましたね」
真綾「そのおかげで昨日帰ったあと家でしっかりメイクの勉強させてもらったよ」
立夏「うわ、それお金払ってもやりたい勉強だよ、それ」
真綾「そうなの?、まあ葉月の美少女化の為の勉強だったからノリノリで教えてくれたけどね」
何かを決意した立夏。
立夏「手伝うよ、一太君はなちゃんメロメロ大作戦」
花「え、なんですかその作戦名は!」
真綾「じゃあ、一太君惚れさせ大作戦だ!」
花「だから、変な作戦名にしないでください!」
照れる花。
立夏「さやちゃんともえっちも巻き込んでみんなではなちゃんラブラブ大作戦を実行しよう」
花「作戦名を付けないでください」
立夏が立ち止まり真剣な顔をしている。
立夏「まーちゃん、ちょっと真剣なお願いがあります」
真綾「なに?りっちゃん」
立夏「今度はなちゃんといっしょにアレキサンドラに行くんだよね?」
真綾「うん」
立夏「私もつれてって貰えるようにお願いできないかな?」
真綾「連絡はしてみるけど、カットモデルとかはできないかも」
立夏「カットモデルには興味無いの」
真綾「そうなの?、りっちゃんスカウトされるぐらいだからモデルとかやってみたいかとおもったんだけど」
立夏「私ね将来ヘアメイクや美容師やりたいの」
真綾「うん」
立夏「それで将来の為に今回見学させてほしいの」
真綾「それなら多分紗香さん喜ぶと思うから、連絡してみる」
立夏「お願いします」
頭を下げる立夏。
真綾「いや、そんな頭下げなくても良いよ、友達じゃん、友達の夢があってそれに協力出来るなら全然協力するし、私が使える伝手があったんなら使うよ?」
立夏「ありがとう」
真綾「じゃ、ちょっと連絡取ってみる」
真綾が紗香にメッセージを送る。
ポコンッ
真綾「りっちゃん、全然OKだってみんな連れてきていって」
立夏「まーちゃんありがとう」
真綾「どういたしまして」
立夏「じゃあ、もえっちとさやちゃんも誘おう」
真綾「みんなで変身だ」
立夏「おー!」
その後二人に作戦計画の為の勉強でアレキサンドラに行くことを話すと。
二人とも泣いて喜んでいた。
何故二人がそこまで喜んでいたのかが分からなかったがハナも真綾も実際店に行ってみるまで実感出来なかった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
その日の下校後、一緒にカフェに移動する為に待っていた一太の所へ来た花がうっすら化粧と髪型を変えてやってきた。
花「お待たせしました」
花の姿を見た一太は見惚れてしまい返事が遅れる。
一太「だ、大丈夫・・・」
花「一ノ瀬君、どうしたのですか?」
一太「あ、いや、ごめん、ちょっと考え事・・・」
花「体調悪いのですか?」
一太「いや、本当に大丈夫・・・」
花「一ノ瀬君、今日からよろしくお願いしますね」
一太「急な事とはいえ、手伝ってもらえて助かるよ、こちらこそよろしく」
緊張した顔をする花と一太。
花「それでですね、一つ一ノ瀬君にお願い事がありまして・・・」
一太「お願い?」
花「はい」
少し気持ちを整理する花。
花「私も一ノ瀬君の事を一太君って呼んでもいいですか?」
一太「ああ、うん、大丈夫」
花「よかったぁ」
ほっとする花。
花「お店で一太君や彩香さんに声を掛けるときに一ノ瀬君だと皆さん振り向きそうなのでどうおよびしようかと迷ってました」
一太「あー、そうだよね、家族だからみんな一ノ瀬だしね」
嬉しそうに歩く花、その後ろから二人の姿を観察する5人。
立夏「どうやらうまくいってるみたいだねはなちゃん」
沙也「そんな感じだね」
真綾「昨日みっちり教えてもらったかいがあったよ」
葉月「被験者になってよかったよ」
立夏「ちなみにはーちゃんにしたメイクって写真あるの?」
スマホの画僧を見せる真綾。
真綾「ほら」
覗く3人に衝撃が走る。
立夏「いや、まってなにこの美少女」
萌「これ知らなければ絶対女の子じゃん」
沙也「もう、パッと見て誰かわからない・・・」
葉月「ふふ、真綾の写真もあるよ」
画僧を見せる葉月。
萌「まーちゃんの大人の女性になってる!」
沙也「すごー」
立夏「これは行くのが楽しみだ」
萌「そうだね」
真綾「む、それを見せるなら私だって昨日一番をみせてやる」
対抗した真綾が見せた写真で3人が固まる。
立夏「これはダメだ・・・」
沙也「やばいよこれ・・・」
萌「二人ともこれは絶対他に見せちゃだめだよ」
見せた写真は唇が触れる直前で見つめあってる二人の顔の写真。
葉月「あ、それ、見せないって約束で母さんが撮った写真じゃん、なんで持ってるの!」
真綾「お義母様に頼んでいただいたのさ」
葉月「はずいから消して!」
真綾「これは結婚式で使うのさ、だからダメ」
葉月「まだやるかどうかも決まってない式の為にもらわないでよ」
真綾「いいじゃないか、私が欲しかった」
沙也「お熱いねぇ、二人とも・・・」
萌「このあと、どうする?」
真綾「私たちは二人で勉強かな、親公認とはいえある程度の成績維持が条件なのでやらないと」
立夏「私は用事無いけど、ちょっと考えたい事あるから家に帰るかな」
萌「じゃあ、解散だね」
沙也「そうだね」
立夏「また明日ー」
沙也「じゃーねー」
5人はそこで解散となった。




