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1+1=・・・  作者: 嘉七


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第5話1

午後の授業が終わると森村が母さんから話があるとかで一緒に下校する事になり玄関を入ると居ましたよ天敵が


紗香「久しぶりー」


一太「オヒサシブリデス、サヤカオネエサマ」


綾香「何で棒読みなの?」


一太「お久しぶりです綾香叔母さん」


綾香「次、坊主な」


一太「ごめんなさい」


やりとりを見て笑う花。

その花を見つける綾香


綾香「一太の彼女?」


花「えっ、いや、彼女だなんて、本当に・・・」


顔を赤くして戸惑う花。


葉月「ただいまー」


そこへ葉月、真綾が玄関を明け入って来る。


綾香「おかえり2人とも」


真綾「ただいまです綾香さん」


赤くなってる花を見つける真綾


真綾「どうしたの?はなちゃん」


綾香「今、可愛い彼女が一太について来たので彼女なのって聞いてたところ」


ピキーーんと来た真綾が綾香にコソコソ耳打ちをする。


紗香「うん、うん、なるほど、うん、へー」


一太「何を吹き込んでるのかな?真綾」


真綾「何でも無いよー」


真綾と一太の自然なやり取りを見て、もやっとする花


彩香「ごめーん、ちょっと電話してて」


2階から降りて来る彩香


彩香「あ、はなちゃんこんにちわ、真綾ちゃんも来てくれたんだ」


真綾「えーと、私は別件で来ました」


ふと葉月と真綾の距離や雰囲気で察する彩香。


彩香「二人ともおめでとう、葉月君大切にするんだよ?、真綾ちゃん葉月君よろしくね」


真綾「はい」


一太「何も言ってないのによく分かるね」


彩香「葉月君を見ればすぐ分かるわよ」


一太「そんなに分かりやすいのかな?」


彩香「あなた達わからないだろうけど幸せオーラ全開よ?」


花「それは分かります」


真綾「はなちゃんにも分かるんだ」


花「わずかな時間でも2人見つめあってますよね?」


真綾「う、気が付かなかった」


彩香「まあ、ラブラブカップルはほっておいて、本題に入りましょ」


一枚の用紙を持って来る。


彩香「森村花さんにお願いがあります」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


用紙には雇用条件通知書とタイトルの付いた文書だった


彩香「まず前提としてこれから話す事は絶対ではありません」


花「はい」


彩香「その上でお話をさせて下さい」


花「はい」


彩香「私はこのカフェ以外にいくつか個人で仕事をしているのだけど、ちょっとある手続きの関係でカフェを手伝う時間が取れなくなりそうなの」


花「はい」


彩香「そこでもしはなちゃんが良かったらこのお店で私の代わりとしてお手伝いをして欲しいと思ってる」


花「彩香さんの代わりですか?」


彩香「代わりと言っても本当にお手伝い程度だから、余り真剣に考えなくて良いわ、夕方や祝日で学業と体調を優先で手伝って貰えると凄く助かるの」


雇用条件通知書を見て悩む花。


彩香「無理なら無理で大丈夫だから」


花「すみません、母と相談しても良いですか?」


彩香「ぜひ、というかはなちゃんのお母さんの承諾が要るからまずはなちゃんの意思を確認したかったの」


考え込む花。



雇用条件

・時間/16:00〜18:00(始業時間は目安、終了時間は残業無し変更無し)

・時給/1300円

・休日/週2日以上(事前申請、体調を考慮した当日申請も可)

・その他条件/一太による賄い、一太による学業の指導、一太による自宅までの送迎

その他一太による条件を随時追加予定


花「このその他の条件は全部一ノ瀬君の担当なのですか?」


彩香「そうよ」


そこへ葉月が顔を出す。


葉月「良いなぁいっちゃんの手料理良いなあ」


真綾もつられて顔を出す。


真綾「そんなに良いの?」


葉月「このカフェで限定ランチはいっちゃんの担当で開始と同時にみんな頼むから10分と持たずに完売するんだよ」


真綾「へー、凄いね、葉月食べた事あるんでしょ?」


葉月「無いよ」


真綾「そうなの?」


葉月「作ってくれないし、来ても無くなってるし」


彩香「そうねぇ、直ぐに無くなるわよねぇ」


葉月「はーちゃん、ご飯作ってー」


一太「自分で作れ」


真綾「私にも作ってー」


一太「嫁に作ってもらえ」


葉月、真綾「「お願い作ってー」」


真綾「ほら、はなちゃんもいっしょに」


花「作ってー」


顔が真っ赤な花、懇願する葉月と真綾


一太「母さん、何人分作れば良いの?」


彩香「7人分かな」


一太「買い出しして来る」


葉月「やったー」


真綾「はなちゃん、やったよ限定ディナーだ」


花「は、はい、やりました」


一太「じゃ、行って来るから森村はちゃんとやるかどうか決めなよ」


花「うん」


雇用条件に再び目をやり少し考え込む花。


花「彩香さん、母と電話してきます」


彩香「もしよろしければ此処へ来ていただけるかしら、もちろん限定ディナーのお誘いで」


花「話してみます」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


冴子「この度はお誘い頂きありがとうございます。遅くなりましたがうちの娘を助けていただいて本当にありがとうございました」


深々と頭を下げる冴子


彩香「いえいえ、こちらこそ急にお呼びだてして申し訳ありません」


冴子「娘からお手伝いの件聞きました」


彩香「その事もありますが、まずお食事にしましょう」


冴子「はい」


冴子がカフェに到着したのは丁度夕食時だった。


彩香「では、いただきましょう」


葉月「頂きまーす」


一太が限定ディナーに選んだのはハンバーグ。

父親母親の側で見ていた為自然と料理もできるようになり試行錯誤しているうちに限定ランチの提供が出来るぐらい腕前が上がった。


真綾「うわ、何これ美味しい」


綾香「噂には聞いていたけど本当に美味しいわね」


彩香「親より美味しいのが出てくるから困っちゃうのよねぇ」


一ノ瀬父「確かにね、一太はなぜか料理上手だね」


冴子「これは本当に美味しいですね」


葉月「こんなん食べたら他の店行けないじゃん、なんて物食べさせるんだ!」


一太「じゃあ、お前のは真綾にあげるよ」


真綾「やったー」


葉月「ごめんよー、やめてー、折角の一太ディナー取らないでー」


一太「変な名前付けるなよ」


冴子「賑やかね」


花「うん、こんな楽しい食事初めて」


冴子「そうね」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


夕食が終わりコーヒーが提供され各々のリラックスしている。


彩香「さて、はなちゃん、冴子さんお手伝いの事を話ましょうか」


花「はい」


彩香「冴子さん、先ほど娘さんには条件を提示させて頂きましたがこちらが条件となります」


さっきの雇用条件を冴子に提示する。


冴子「親として少しでも社会勉強になればアルバイトもさせてあげたいと思っていましたが、知っての通り娘は体調が優れない日がまだ度々あります」


彩香「それもこちらとしても了承しております」


冴子「後、やはり学生なので学業も疎かには出来ません」


彩香「はい、これは自慢になってしまうのですがうちの一太は親ににず勉強は出来る方なので、はなさんの勉強相手としてもピッタリだと思います」


そこで葉月のフォローが入る。


葉月「いっちゃん、中3の全国模試結果どれぐらいだったの?」


一太「えっと、5位だっけ6位だっけ、忘れた」


真綾「え、一太ってそんなに頭良いの?、もしかしてとは思ったけど、この前の中間の自己採点どれぐらい?」


一太「多分オール95ぐらいかな」


真綾「うわぁ、ハイスペック人間がいるよ」


彩香「学業に関しては18:00以降でうちの息子と一緒に此処で勉強時間を設ける予定となっていますし、冴子さんがもし夜お仕事とかで家を空けるようでしたらここで晩御飯の提供も致します。」


かなり森村親子にとって破格の条件を提示され戸惑う冴子


冴子「教えて頂いても宜しいですか?」


彩香「はい」


冴子「頂いている条件は私達親子にとって非常に魅力的な条件で嬉しいのですが、どうしてうちの娘なのでしょうか?」


彩香「当然そう思われると思いますが私ははなさんが一太が連れて来た時から、その後友人としてここへ来た時、先月は体育祭の練習で息子と3人の手伝いで来てる時、テスト対策で来た時、はなさんの人となりを見させて頂いて私達のお手伝いをお願いしたいと思ったのでお話をさせて頂きました」


冴子「そうですか、分かりました、あとの判断は娘に任せます」


意思を決めた顔する花。



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