第4話3
第4話3
ポコンッ
スマホにグループチャットが飛んでくる。
真綾《皆様にご報告があります》
立夏《改まってどうしたの?》
萌《なになに?》
真綾《私、鈴木真綾》
はな《うん》
沙也《どうしたの?》
真綾《彼女が出来ました!》
はな《えっ》
ビックリのスタンプ
立夏《彼女?》
萌《擬似彼女?》
真綾《違います、リアルです、マジです、真剣交際です》
葉月とのツーショット自撮りをアップする真綾。
沙也《え、ごめんどうやって突っ込んで良いのかわからないけど冗談では無く本当に彼氏?彼女で恋人で真剣なお付き合いって事?》
真綾
立夏《マジで?》
真綾
はな《はーちゃんとだから彼女なんだ》
沙也《ある意味推せるけど、軽く冗談で話す設定が現実に・・・》
萌《理想的なカップリングと言えば理想的だけど・・・》
立夏《見てた感じ2人はそんなやり取りしてる雰囲気じゃなっかたよね?》
真綾《うん、ちょっとまだ詳しくは話せないのだけど、昨日私がちょっと色々あってたまたま葉月が声掛けてくれて、互いの身の上話してるうちに盛り上がってしまい勢いで交際する事になりました。》
萌《そかぁ、おめでとう》
はな《おめでとう》
真綾
沙也《ちょっと気を悪くするような事を聞いても良いかな?》
真綾《何?》
沙也《二人はこれからお付き合いするわけだけど》
真綾
沙也《今のままのまーちゃんで行くのかな?、それとも女の子らしくしていくのかな?》
真綾《あー、今のままです、お互い今のままです》
沙也《そっか、ごめんね変な事聞いて》
真綾《いや、気になるよねその辺》
沙也
真綾《今までの事、これからの事、それぞれの考え含めて色々話してるうちに良いなぁってなったのでこのままです》
萌《む、既に惚気が》
立夏《そっかぁ、交際報告ははなちゃんが1番だと思ったのにまーちゃんだったか》
はな《いや、私はまだそんな段階では無いというか・・・》
立夏《ちょっと銀狼君、密かに人気出てるみたいだからはなちゃんもまーちゃんみたく一気に行ってしまっても良いかもよ?》
はな《そうでしょうか・・・》
真綾《まあ、勢いもいるけど二人に気持ちが大事だよ》
萌《先輩からアドバイスが》
真綾《はなちゃん、焦らなくて良いからね、焦っちゃダメだから》
はな《ありがとうございます》
沙也《月曜日からラブラブオーラを堪能させて頂こう》
真綾《堪能していただこう》
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
週が明け月曜日、登校すると何やら当たりが騒がしい。
女子生徒「ねえ、一ノ瀬君」
朝から珍しくクラスメイトの女子から話しかけられる。
一太「おはよう、何?」
女子生徒「お、おはよう」
ちょっと聞きにくそうな顔をしている。
女子生徒「ちょっと噂になってるんだけど・・・」
一太「噂?」
女子生徒「葉月さんと真綾さんがお付き合いしてるって噂」
そのタイミングで二人が教室に入ってくる。
一太「二人に直接聞いてみた方が良いと思うけど・・・」
やりとりに気がついたら葉月が寄って来る。
葉月「いっちゃん、おはよー」
どうぞと手を差し出す。
女子生徒「え、あの・・・」
葉月「ん?」
一太「お前と鈴木さんが付き合ってるって噂が流れてんだけどって」
葉月「そうだよ、付き合い始めたよ」
その発言で教室内に一斉に黄色い悲鳴が響く。
そこへ真綾がやって来る。
真綾「私のハニーに何か用事かい?」
何時もより低い声で話しかけて来る真綾
一太「なんだよその芝居」
真綾「良いじゃ無いか、私の恋人の元彼君」
一太「元彼じゃ無いし、そいう関係でも無い」
葉月「酷い何時も一緒にベットを共にしたのに・・・」
一太「言い方!、それにあれはベッドじゃなくて同じ部屋だろ」
葉月「ああん、酷いよダーリンいっちゃんがいじめるー」
真綾に抱きつく葉月
真綾「かわいそうによしよし・・・」
頭を撫でる真綾
一太「付き合いきれねー」
真綾「これからはもっと私たちに付き合ってもらうよ一ノ瀬君」
一太「良いよ、付き合いきれねーよ」
真綾に抱きついてた葉月が思い出す
葉月「あー、いっちゃん今日は下校まで教室に待機した方が良いよ」
一太「ん?、何で?」
葉月「母さんが用事で学校来るから」
一太「マジで?」
葉月「マジで」
一太「んー、昼休み二人に話あったからどうしようか・・・」
考え込む一太
一太「じゃあ、昼に屋上で二人に話があるから俺は叔母さんに見つからないように移動するからちょっとお昼に二人とも屋上来てくれ」
葉月・真綾「「分かった」」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
葉月「で、話って何?」
屋上に何とか綾香叔母さんに見つからなように移動して屋上に辿り着いた。
既に待っていた2人。
一太「葉月、お前何処まで鈴木さんに話した?」
真綾「真綾で良いよ」
一太「じゃあ俺の事も一太で良いよ」
真綾「分かったよ元彼君」
一太「そこは茶化すな」
真綾「ごめん」
葉月「何処までって全部だよ」
一太「そっか・・・」
何時になく真剣な顔の一太
一太「全部知って交際するなら良いのだけど、葉月が心に持ってる重荷は簡単には無くならないのは知ってるよな?」
真綾「分かってる、一昨日も葉月が苦しんでるのをみてる」
一太「そっか、まだいまだに出てるんだな」
葉月「まあね」
真綾「私も詳しくは言えないけど同じような感じなんだよ」
葉月「真綾も背負ってるモノがあるんだよ」
一太「そっか、だから葉月の距離が近かったし平気だったんだな」
真綾「今、思えばそうだったかもね」
葉月「何時もは拒否反応出てるしな」
真綾「拒否反応?」
一太「葉月がこっちに預けられた時、女性恐怖症で握手すら出来なかったんだよ」
葉月「あの頃は母さんぐらいしかまともに近づけ無かったしね」
一太「移動に飛行機がダメで船で来るぐらいだったからな」
葉月「あの頃に比べたら大分背中に背負ってるモノは減ってはいるんだけどね」
一太「まあ、2人で全部分かってて付き合うってんなら何も言う事は無いかな」
葉月「ありがとう」
一太「お礼を言われるほどの事はしてないぞ」
葉月「いや、いっちゃん居なかったらこんなに早く外に出れてないよ」
一太「そっか、ならお礼は受け取っておこう、真綾、葉月の事よろしく頼む、まあ血は繋がって無いけど唯一の従兄弟だしな」
真綾「分かった、一太が出来なかった分私は引き受けるよ」
一太「良かったな葉月、理想の彼女が出来て」
真綾「彼女じゃないダーリンだ」
一太「そこは茶化すなよ、真面目な話してんのに」
真綾「いづれ私は一太のいとこになるわけか」
一太「俺のいとこ変わり者ばかりだ」
真綾「ははは、諦めな一太」
一太「てか、そこまで話が進んでるのか?」
葉月「まあ、このままいけばそうなるね」
真綾「綾香さんも了承済み」
一太「それで釘を刺しに来るのか」
真綾「本当に何から何まで助けて貰ってるよ」
一太「全部、葉月の為だと思うけど」
真綾「凄いね綾香さん、継母で血の繋がってない連れ子に普通はそこまで出来ないと思うけど」
一太「まあ葉月の背負ってるモノをどんな形であれ少なくしてあげたいんじゃないかな」
真綾「愛されてるね葉月は」
葉月「私は何も返せないけどね」
真綾「返さなくて良いんじゃ無い?、返して欲と思ってなよ多分」
一太「そうだろね、葉月が笑って幸せにしてる姿見せてあげれば返せてるんだよ、きっと」
葉月「じゃあ、これからは真綾と一緒に笑って幸せになれば良いのか」
一太「そいうことだ」




