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1+1=・・・  作者: 嘉七


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第4話2

時計の針は9:29を指している。


女性「葉月、起きなさい」


女性の声で葉月が目を覚ます。

隣には昨夜一夜を過ごした真綾がそのままの姿で寝ている。

声のする方へ眠い目を向けると女性が立っている。

そしてその女性が誰なのかをすぐさま思い出す。


女性「起きなさい葉月!」


葉月の顔から血の気が引いていき、目が覚める。


真綾「ん、はーちゃんおはよう・・・?」


寝ぼけ眼で起きる真綾、目の前には知らない女性が立っている。

あの時間に不在だった女性がそこに立っているのを確認したとたん一瞬で目が覚める。


女性「とりあえず、シャワーを浴びて身支度してきなさい、話はそれから聞きます。」





二人がそれぞれ身支度をしリビングで並んで正座している。


女性「で、そちらのお嬢さんとはどういう関係なのかしら?」


顔が引きつりながら葉月に問いただす女性。


真綾「あっ、あの私、葉月君のクラスメイトで鈴木真綾と言います、昨日は葉月君に話を聞いてもらっていたのですが・・・」


女性「貴方はちょっと黙っててもらえる?」


鋭い睨みで真綾を黙らせ、女性は葉月ににらみをきかせる。


女性「葉月、あなたに聞いてるの」


葉月「昨日、真綾さんが落ち込んでいたので静かに話を聞ける場所と思ってここに連れてきました」


葉月が真綾の顔を見る。


葉月「夜も遅くなり、送って行こうと思ったんだけど真綾さんの家庭の事情でやむなく泊める事になったんだけど・・・」


暗い顔をする葉月。


葉月「夜中に、うなされるのを介抱してくれて・・・」


女性「それで盛り上がって、そこのお嬢さんに手をだしたと・・・」


ふと女性の頭に疑問が浮かぶ。


女性「葉月、あなた機能不全だったはずよね?」


恥ずかしそうに答える葉月。


葉月「えっと、昨日スキンシップしている内に改善いたしまして・・・」


女性「じゃあ、本当にしちゃってるの?」


葉月「・・・・、はい・・・・」


その話を聞いた瞬間スマホで検索を始める女性。


女性「真綾さん」


真綾「は、はい」


女性「保険証かマイナンバー持ってる?」


真綾「マイナンバーあります」


女性「じゃ、病院いくわよ」


そういうと真綾を連れて家を出ていく。

出ていく際に「貴方は部屋のシーツを洗って、換気しておきなさい!」とそう言い残すと慌ただしく出ていく二人。

葉月はいそいそと言われた通りシーツと換気をし始める。



スマホの時計が12:37の表示


ポコンッ


母《これから帰ります》


それから15分後に二人が帰ってくる。

どうやら病院行き、その間に真綾の家庭事情やらいろいろと打ち明けたらしく、帰ってきたら仲良くなっていた。


葉月母「さて、葉月、真綾さんこれからの事を話しましょう」


リビングのテーブルをはさんで座りあたらめて真剣な顔で話しかけられる。


葉月母「とりあえず朝方の情事での不慮の事故は防ぎました、それでこれからなんだけど・・・」


葉月「真綾と一緒に居たい、責任っていうなら学校辞めて働くよ」


何時も以上に真剣な眼差しの葉月。


葉月母「はぁ、言うと思ったわ、でもね現実は甘くないの」


予想していた行動で起きれ変える母親。


葉月母「中卒の給料どれぐらいもらえるか知ってるの?」


葉月「それは・・・」


葉月母「勢いと若さだけじゃ二人で暮らせていけないのよ?」


困った顔をする葉月。


葉月母「とりあえず二人とも高校は卒業しなさい、これは絶対条件です、守れなければその先の結婚も認めません」


葉月、真綾「「はい・・・」」


二人は真剣な眼差しで答える。


葉月母「あと高校在学中は絶対に避妊しなさい、わかったわね?」


葉月、真綾「「はい」」


葉月母「予期せぬ妊娠は女性にばかり負担がかかるものだし、生まれた後はもっと大変なのよ」


真剣な目で二人が話を聞いている。


葉月母「今回は私にとっても葉月のこれからにとっても良かったと思ってます、それと真綾ちゃんの事情も聴きました、全部含めてこれ以上言いません。」


ほっとする二人。


葉月母「ちゃんと二つの約束はまもりなさい、それさえ守れば交際をみとめます、わかりましたか?」


二人の顔に明るさとほっとした表情が戻る。


葉月母「さて、お説教はここまで」


と両手をあわせ真綾に食いついていく葉月母。


葉月母「真綾ちゃん、これから葉月の事よろしくね」


真綾「はい、任されました紗香さん」


にこやかなかお顔で答える真綾。


葉月「まかされます」


紗香「そこはちゃんと男らしくしなさい」


葉月「まだとまどってるんだよ、あんな事あっていいなぁって思う子は初めてだったし、全部さらけ出せたのも初めてでどうしていいのかわからないんだよ」


真綾「変わらなくていいんだよ、変えようと思わなくていいんだよ」


柔らかな表情で葉月に答える真綾。


葉月「えっ、そうなの?」


綾香「そうねぇ、まあ何も変わらなくていいのよ、いろいろ変わったり変わろうとすると無理が出てきてギクシャクして別れるなんとこともあるし」


経験者は語る表情の紗香。


真綾「私は変えられないよ?、私は今の葉月を好きになったんだし、無理に変わってほしくない」


綾香「それにね、お互い一緒の時間が増えれば自然と二人の形に変わるから無理しなくていいのよ」


葉月「そうなんだ・・・」


少し違った答えが出てきて考え込む葉月。


綾香「まあもう2人とも男らしく女らしくなんて言われても変える気無いでしょ?」


真綾「まあ、そうなんですけど」


クスッと笑う真綾、釣られて笑う綾香。


綾香「2人共お昼まだだろし早速ランチデートしてきなさい」


真綾「え、でも綾香さんは・・・」


綾香「ちょっとこの後色々連絡する事があるから私良いわ」


真綾「そうですか、ではお言葉に甘えて行かせて頂きます」


2人は席を立ち玄関に向かう。

そこで何かを思い出す綾香。


綾香「ついでに真綾ちゃんの着替えとか生活に必要な物も買ってきなさい」


突然の事で焦る2人。


真綾「そこまでしていただくても・・・」


綾香「この家の事情知って、親公認で付き合うとなれば殆ど制限が無いような物だし、真綾ちゃんの家庭環境的にもこの家で生活する方が良いでしょ?」


真綾「否定は出来ません・・・」


綾香「通い妻で何かあるのを心配するよりももうここに住んじゃいなさい」


真綾「良いんですか?」


綾香「良いのよ、父親は海外で仕事してるし、私も家を空ける事が多いから葉月を観察してもらえるから助かるわ」


葉月「本当の理由は?」


裏があると見て紗香に問う葉月。


綾香「娘が欲しかったのよー」


葉月「そんなこったろうと思ったよ」


呆れる葉月。


綾香「真綾ちゃん、葉月を好きになってくれてありがとう」


真綾に抱きつたと同時に思わず感情が溢れ出し、綾香の頬を落ちる涙。


真綾「こちらこそこれから一杯ご迷惑をおかけるすと思いますが、どうぞ宜しくお願いします。」


紗香の涙につられて泣き出す真綾。


綾香「葉月にこんな良い子がお婿さんに来てもらえるなんて母は嬉しいです」


葉月「母さん、あまりやると真綾に引かれるよ?」


真綾「紗香さん、私も嬉しいです」


葉月「私は何を見させられてるんだ・・・」


2人はお昼を食べに出掛けて行った。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


夕方大きな荷物を持って帰ってきた二人。

帰ってきて早々に綾香に「夕ご飯作りなさい」言われて作り出す葉月。


綾香「週明け学校に行くから」


葉月「何で?」


綾香「真綾ちゃんの事情を説明をして一時的に家で保護するって形で学校には説明します。」


葉月「わかったよ」


真綾「何から何までやっていただいてありがとうございます。」


綾香「変に隠して問題になるより真綾ちゃんの家庭環境を逆に利用してしまおうって訳」


真綾「分かりました、どうせ何もしてもらえない家に居るより全然良いです」


綾香「交際に関してはオープンにしても良いわ、但し同棲に関してはまだ秘密にしておいて」


葉月「分かったよ」


綾香「時期が来たらまたこの話を改めてしましょう」


葉月「了解」


真綾「分かりました」


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