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1+1=・・・  作者: 嘉七


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第4話1

時計の針は2:38を指している。


どこからかうめき声が聞こえてくる。

その声に気が付き目が覚める真綾。

部屋のドアから差し込む明かり。

スマホで時間を確認する真綾。

ドアの隙間の明かりが気になりドアを開けるとリビングに続く廊下やリビングの明かりが全部点いてる。

リビングの方から声が聞こえてくる。

リビングの扉を開けると隅で毛布に包まりうなされる葉月を見つける。


真綾「はーちゃん?、大丈夫?」


―いや、やめて、もうやめて・・・―


英語で聞き取れないが確かにうなされてる葉月。

近づき声を掛ける真綾。

真綾が葉月に手を伸ばそうとした時、突然抱き着きその勢いで倒れる二人。


真綾「はーちゃん、大丈夫?」


うなされていたことに気が付く葉月。


葉月「まーちゃんごめん」


体を起こす二人。


真綾「すごい汗かいてるよ」


葉月「恥ずかしい所みせちゃったね」


真綾「はーちゃん・・・」


葉月の顔を両手でつかみ目を見つめる真綾。


真綾「はーちゃんも辛かった事あるんじゃない?」


目をそらす葉月。


真綾「さっき、はーちゃん私の話黙って聞いてっくれたよね?」


顔を自分の方へ向ける真綾。


真綾「自分には辛い事話させて人を楽にさせておいて自分はそのままは私は許さないよ?」


どうしようか迷う葉月。


真綾「言わないならこのまま私が葉月の唇を奪うぞ」


葉月「わかった、わかったよ、話すよ」


観念した葉月の顔から手が離れる。


葉月「でも、私の話すごく重いよ?、大丈夫?」


真綾「私も重かったし、持ってるもの分け合おうよ」


そういうとソファーに葉月を座らせその隣に座る真綾


葉月「私の父はアレキサンドラ・スティーブンなんだよ、知ってる?」


考え込む真綾。


葉月「ハリウッドでねちょっと有名な俳優やってんだ」


真綾「あっ、この前ドラマの賞もらってた人?」


葉月「うん、そう」


真綾「うわ、有名人じゃん」


葉月「父さんが日本に来た時に偶然街で困ってた時に声を掛けたのが私を生んでくれた母さん、何でも完全に一目惚れだったみたく、父さん連絡先聞くのに一時間かけて、毎日メッセージ送って、3か月に一回は日本に来てすごいアプローチしたって聞いてる。」


真綾「お母さんは?」


葉月「母さんは私を生んで1年位で体調戻らなくて亡くなってる。」


気まずい事を聞いてしまい申し訳け無くなる真綾。


真綾「あ、ごめん」


葉月「いや、私記憶無いしね生んでくれた母さんとは」


申し訳なさそうな顔をする真綾。


葉月「生んでくれた母さんと幼馴染だったのが今の母さんなんだ、すごいいい人だよ」


真綾「そっか」


葉月「今の母さんと父さんが結婚する前に父さんが一人じゃやっぱ無理なので家政婦さん雇ってたんだけどね。」


葉月の顔が少しずつ暗くなる。


葉月「私が10歳の時に今までいてくれた家政婦さんが年でやめて新しい家政婦さんが来たんだよね・・・。」


そこからの話は葉月にとっても聞いていた真綾にとってもひどい話だった。

葉月が10歳の時に新しい家政婦がやって来たのだが、ある日家政婦によって誘拐される。

その日たまたま仕事が早く終わり自宅に帰った父親が誰もいないことに違和感を覚え家政婦に連絡するも連絡用の電話がそのまま自宅においてあり、すぐさま父親は警察に連絡し付近の捜索をしたが見つからず。

FBIまで動いて見つかったのは2週間後、500キロ離れた空き家だった。

現場に踏み込まれた時、二人とも裸で葉月は足に足かせを繋がれ逃げられないようにされ性行為を強要させられてる最中だった。

犯人はひどく抵抗した為、その場で射殺された。

誘拐から二週間、性的に搾取されづつけた葉月は憔悴しきっていて環境を変えるために来日。

その後すぐにまだ結婚はしていなかったが今の母の元に預けられ、何とか平穏な生活に戻りつつある事とやっと特定の女性以外と接する事への恐怖がなくなって来ている事が葉月が背負ってるものだと教えられた。


葉月「未だに夜は電気がついてないと寝られないし、いつもはここで毛布に包まって寝てるんだ、どうもうなされてるみたいなんだよね・・・」


真綾「はーちゃんの方が私より重いじゃん、なんで私の分まで背負ったの!」


葉月「なんでだろうね・・・、わかんない、でもまーちゃんの分なら背負いたいって・・・」


真綾が葉月の頭を抱きしめつぶやく。


真綾「ありがとう、はーちゃんそんなに背負わなくてもいいんだよ?、はーちゃんの分私にも分けて」


抱きしめてた葉月を離し、見つめる真綾。

真綾が葉月の唇を奪う。


んっ・・・


一瞬身を硬直させる葉月、だが真綾を受け入れるように背中に手を回し抱きしめ返す葉月。

真綾の中で色んな考えが浮かぶ。

今までの家の事、両親の不倫、浮かれて男に騙され捨てられた事、その男に襲われそうになった事。

葉月はそれ以上の酷い経験をしてきたにもかかわらず黙ってそばにいて話を聞いて優しく声を掛けてくれた事。

真綾は葉月の事がいとおしく感じ始めている事。

色んな感情が入り交じる。

どれぐらいキスをしていたのだろう。

時間を忘れお互いを求めるかの様な時間を二人の間が流れた。

互いのキスで頭がくらくらしている。


葉月「んっ」


葉月が何か異変を感じて声を出す。

二人が離れる。


葉月「うそ、えっ、そんな・・・、あれ以来反応なかったのに・・・」


真綾が不思議そうな顔をする。


葉月「起った・・・」


真綾「え?」


葉月「ごめん、今のキスで反応したみたい・・・」


真綾が葉月の下半身に目をやるとそこそこ立派なテントが立っている。

赤くなる真綾。


真綾「今のキスで反応したの?」


葉月「そうだと思う・・・、あの事があったから男性としての機能は無いと思ったのに・・・」


誘拐事件をきっかけに葉月の男性的な部分機能不全になっていて、葉月自身もそれが分かっていたし行為ができないという前提があったから真綾を自宅に招いていたのだが、その前提が崩れた。


葉月「どうしよう、ごめん、このままだとまずい」


真綾から離れようとする葉月。


真綾「どうして?、私は嬉しいよ?」


葉月「いや、でも・・・」


真綾「今までトラウマのせいで一人でもできなかったのが私で反応してくれた事がうれしいんだよ」


いきなりの事で戸惑う葉月。


真綾「はーちゃん、今ね私・・・」


葉月「うん・・・」


真綾「ものすごくはーちゃんが欲しいの」


うっとりとした眼差しで葉月を見つめる真綾。


葉月「えっ、でも・・・」


真綾「はーちゃんがすごく愛おしいの・・・」


真綾が葉月の頭に手を回し引き寄せキスをして押し倒す。


葉月「んっ、ちょっと待って・・・、んっ」


真綾「待たない、はーちゃん、私で吐き出して」


葉月「それはダメだよ」


真綾「どうして?、私に反応したんだよね?」


葉月「そうだけど・・・、ここでしちゃったらまーちゃんの弱みに付け込んだみたいじゃない」


両手を葉月の背中に回し顔を葉月の胸につける真綾。


真綾「好きになって直ぐにするのは他の人から見ればダメかもしれなけど、私は私が好きになって私で反応してくれた事がすごくうれしいの」


葉月「それでも・・・」


強引にキスをする真綾。


真綾「私がいいって言ってるの!、私が貴方を好きになったんだから!、私が貴方に抱かれたいと思ってんだから!」


葉月「いや、でもすごくうれしいけど・・・」


真綾「私が貴方を求めてるの、このまま次はできないかもしれないよ?」


葉月「でも・・・」


真綾「私は葉月を大切にしたいんだよ?、全部欲しいんだよ?、出来なかった事が出来るようになったんなら私は受け止めるよ?、葉月の事が好きになったんだから葉月としてみたいんだよ?」


覚悟を決める葉月。


葉月「真綾・・・、こんな僕を好きと言ってくれて、好きになってくれてありがとう・・・」


葉月が真綾にキスをする、二人は葉月の部屋に移動してそのまま一夜を過ごす時間が過ぎていった・・・。

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