探し者2
「そんなわけないだろ?どこで無くしたんだ」
「わからないです。こないだは僕も必死だったもので」
そうだ言い忘れていたが、俺のデコイが死んだ時、かなり焦ったが、眞田を運んでいる最中、通り道に新たに犠牲となった生徒を見つけたため、遺体のすり替えを行い、俺は見事生存に成功した
他にも犠牲者がいたことに驚いたが、これも不幸中の幸いって奴だろうか
軍校側も犠牲者の特定で俺の場合「デコイ」の顔の損傷はかなり酷いもので身元を特定される前に遺体をすり替えられたことでなんとか危機は乗り越えられた
そして今、俺は大きな課題に直面している
「早く軍服を見せろ」
今になって気づいたのだが、どうやら俺はジェネシスを討伐する直前に奴の放ったナイフにボタンを掠め取られていたようで、そのボタンが現場に残留していたようだ
そのため特定要素の一つとして軍服のボタンが無い者=襲撃犯撃破の可能性が高いと睨んでいるらしい
奴のナイフの存在に気づいていたが、立ち回りを疎かにした結果、このような痕跡を残し、追い詰められてしまっている
まだまだ未熟かつ反省点が多いようだ
だが、、、、
「ボタンが無いということは貴様が襲撃犯を撃破したということだな?!!!」
「い、、、いえ」
教室が静寂に包まれるのと当時に
「すみません。僕もボタン無くしてしまっていたようで、もしかしたら僕が撃破したのかもしれません」
「は?なわけないだろ。お前はこのクラスで39位のポンコツだろうが?!!」
「あははははそうですよね〜
気絶している間に撃破していた。なんて漫画みたいなイベントないですよね〜」
眞田は少し残念そうに手を下ろした
「よく考えてみれば、お前も40位の最下位じゃないか?軍服のボタンくらい誰でも無くすよな〜これじゃ特定は難しそうだな」
ため息をつく教官の浜野
「ったく上も無茶な要求をするよ
こっちは後処理でてんてこ舞いだってのによ」
俺が不思議な顔をすると
何でもないと言い放ち
廊下の扉を開け、どこかへ行ってしまった
『何とか窮地を脱したようだ』
過酷な環境下とされる軍学校も犠牲者を弔うこともあり少しの間、一部休学することとなった
まだ学校の敷地内に襲撃犯の仲間がいる可能性を考慮し、生徒達はしばらく寮と学校の行き来以外を禁止するよう指令が出される
寮と学校は同一の建物で繋がっており、外に出る必要性が無いため比較的安全だと判断されたのだろう
外での演習が実質的に無くなったが、机上で実施できる勉学に関しては引き続き続行するようだ




