探し者1
数分後
「早く鎮火しろ!」
「これは酷い。成宮まで殉職してしまうとは」
「これも襲撃犯による犯行ですかね椎名さん」
「その可能性は高い。目の前に倒れている
生徒でも教官でもない
この部外者の仕業であることは確定している」
今回演習をするのにあたり、一般観光客の立ち入りは完全に禁止されている
そのため本来立ち入れない場所にいるこの部外者こそ襲撃犯というわけだ
木々に残された無数の足跡からかなりの強者だったことが窺える
「成宮さん、自分の命に変えてでも襲撃犯と相討ちに持っていくなんて、なんて凄い人なんだ」
部下達は成宮が相討ち覚悟で倒したと認識しているようだが、俺の考えは違う
無数に展開されたと思われる瞬間的な移動の痕跡が木々に残留している
しかし、1番注目しなければならないのは
この地面に残された異様な脚力の痕跡を残存させた正体についてだ
明らかに木々の間を行き交っていた足跡とは異なり、この場には襲撃犯と成宮+Xがいたと考えられる。
成宮も相当な手練ではあるが、このような力を持っている人物としては当てはまらない
この「化け物」こそ放置してはならない存在だと俺は考えている
この襲撃犯を撃破した功績は大きい
最近、国の上層は反乱軍による抵抗、襲撃に過剰に反応しているし手を焼いている
そんな事件をたった1人で鎮圧したとなれば褒賞はかなりの特別待遇となるだろう
そんな欲望に微塵の興味も示さず、
名乗り出ずに立ち去るとは、、
一度そんな者と会ってみたいな
いやもしかしたら「既に」、、、、
¥翌日¥
生徒7名
教官3名の死が報じられた
追悼式を1週間にかけて行うようだ
後に判明したことがある
襲撃犯の名はジェネシスというらしい
各国の要人部隊を転々とし、現在は反乱軍の精鋭として活動をしていたようだ
そのジェネシスを討伐した者は未だに判明していない
一部では成宮教官が相討ちで撃破したのでは?との噂が流れているが、踏み込まれた足跡のサイズから成宮教官では無いという説が多数展開されており、その筆頭にはどうやら椎名教官の存在があるらしい
そんな過ぎ去った過去に囚われていても前には進めない
俺は先日起こった出来事は全て忘れることに決めた
1番の問題は眞田がしつこく当時の状況を聞いてくることだ
眞田は俺に声を掛けた時点での記憶を無くしているようで、なぜ自分は気絶していたかすら覚えていないようだ
眞田を気絶後、適当な場所に放り投げておいて正解だった
もしあの場所で目を覚ましたのであれば、事態はめんどくさい方向へと進んでいた可能性は否めない
気になった点と言えば、ここ最近
「さぁ早く提出しろ」
「すみません持っていないです」




