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第四十四話 石掘り、めっちゃたのしい!!

遠出してたどり着いた高台で、俺は化石発掘に意気込んでいた。


心地よい陽ざしと山の風が気持ちいい。


いやー、こういうときは絶対、何かレアなモノが見つかるに違いない……と、妙にテンションが上がってしまう。


あ、ただ俺、基本的にはついてないんだよな……。


いつも、トレカでも全然ウルレアでないし、宝くじとかあたったことないし……。


まあでも、そんな心配しても仕方ない! とにかくやってみるか!


「よし、ウルフ。頼むぞ!」


「ガウガウ!」


ウルフが元気よく吠え、鼻を地面に近づけてクンクン匂いを嗅ぎ回る。


まるで自慢の嗅覚レーダーをフル稼働しているみたいだ。


そしたら、突然ウルフが鼻先をググッと土に押し付け、後ろ足でシャカシャカ! と掻き始める。


「おっ、そこか?」


俺はスコップを片手に小走りで近づき、ウルフが掘り始めた場所をさらに深く掘り進めていく。


ザックザック……と土をかき分ける音が心地いい。


いやあ、宝探しって最高だな。


砂埃が舞う中、ウルフは楽しそうに尻尾をブンブン振り回している。


おい、そんなにテンション高いと尻尾が鼻に当たるんだが。


スコップを動かしながら、ふとこれまでの発掘品を思い返す。


古代の化石ってやつはロマンの塊なんだよなー。


どれも一癖ありそうなヤツばっかりだけど、今んとこ、過去に見つかったのは……


ギガントサウルスの歯:古代の巨大肉食恐竜の鋭い牙。


エルダースネークの頭骨:巨大な蛇とされる古代生物の頭部。


シェルドラゴンの甲羅の破片:防御力が高かったドラゴンの甲羅。


この3つに、【飛行石】こと、スカイドラゴンの化石だ。


これはすでに博物館へ飾ったやつね。


「さあ、でろでろ、化石でろー」


ワクワクが止まらず、自然とスコップを握る力が強まる。


ザクザク。


ザクザクザク。


ザクザクザクザク……。


!!


きっ、ききききき!!


キターーーーーー!!


【トリロバイトの化石】:三葉虫の仲間。当時の生き物としてはかなり繁殖しておりメジャーな生物と言える。


おおおお、小型の虫っぽいののカケラだ! 小学校のときに、教科書でみたな~!


くるっと一回転してポーズ!


「【トリロバイトの化石】、ゲットだぜ!」


いい調子だ! このままどんどんいこう!


「ウルフ、ひきつづきたのむ!!」


「ガウガウ!!」


そうやって、化石ビルダーをやりはじめて、数時間。


やっぱりこの高台、予想通りの穴場じゃん! ゴールドラッシュと言わんばかりに、めちゃくちゃ化石がでてくるぞ!!


もう土の中からいろいろ出るわ出るわで、いったん整理してみると、


【ジャイアントクラストの貝殻】:手のひらサイズの巨大な貝の化石。ちょっとお風呂の石鹸置きにしたいかも。


【アンシェントファーン】:シダ系植物の葉がそのまま形状を保ってる。もはや芸術。


【メガバグの翅】:ドデカい昆虫の翅。色模様がくっきり残ってて、ちょっとキラキラ? きもキレイ?


【ストームフィッシュの骨格】:かつて空を飛んだと言われる魚の化石。空飛ぶ魚なんてファンタジー過ぎてロマンしかない。


などなど。


こりゃあいいな!


化石博士になれそうで、夢が広がるぜ! 


……って、化石がゲットできたのはいいんだけどさ、ちょっと気になるのは、この説明フレーバーテキスト、なんか雑になってないか……?


そもそも、このテキスト、誰が考えてるんだ? 【ショップ】機能はあの女神だから、あいつが考えてんのか? だとしたらちょっと納得だわ。


ちょうど、長時間テキスト記入してて、飽きてきちゃって適当に書いちゃったんだろうな。


わかるわかる。俺も仕事しててそういうことあるもん。


ともあれ……。


「化石掘り、めっちゃたのしい!!」


「ガウガウ!」


ウルフもテンション高めだぜ! どうやらお手柄は自分だと言わんばかりの得意顔。


そりゃあウルフがいなけりゃこんな大当たりポイント見つけられなかったけど……いいよ、今日はウルフの手柄にしてあげよう。俺も満足さ。


気づけば叫んでしまったけど、仕方ないっしょ。


宝探しでテンション上がるのは当たり前だってば。


  ※  ※  ※


一通り掘り終えて、俺は大きな岩の上にドサッと腰を下ろした。


ふう~、汗だくのスコップ労働も終わると達成感がすごい。


ウルフも足元に座り込み、まんざらでもない顔でこっちを見てる。


なんか「頑張ったでしょ?」みたいなドヤ顔しとるな。


「いやー、掘った掘った。最高の収穫だ、ウルフ」


水筒を取り出してゴクゴク……ぷはぁ! あー、生き返る。乾いた喉に染みわたるわ。


「ほら、ウルフも飲んでけ」


そう言ってボウルに水を注いでやると、ウルフは、


「ガウガウ!」


と嬉しげな声をあげてペチャペチャ水を舐め始める。つ


いでに昼ごはんの残りの肉もあげたら、バクバク勢いよく食ってる。


うーん、お前がいなかったら、こんなに掘れなかったぜ。ありがとな。


「お前は本当に優秀な相棒だよな。感謝感謝」


ウルフがこちらを見上げて、


「ガウ」


と短く鳴く。まるで「まだまだこんなもんじゃないぜ!」って言ってるみたいで頼もしい。


「よし、いったん博物館に行って、化石を飾ろうか」


俺は掘り出した化石を丁寧に【収納】し、【博物館】機能をオンにする。

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