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第四十話 森を探索してアイテムゲット

ベースキャンプに戻った俺は、しばし休憩したあとウルフと一緒に日課の森の探索に出かけることにした。


「【博物館】に【水族館】か~。夢が広がるなぁ~」


「がうがう!」


ん? どうしたウルフ。


「がう~がう、がう~」


ウルフが、その場でぴょこぴょこと動きながらとこちらになにかを伝えようとしているらしい。


人間でいうところのジェスチャークイズのようなノリだろうか。


「がうがう」

前足でドアを開けるようなポーズ。


「がう~」

ドアの中に入ったら、おお~みたいにあたりを見回す。


「がう!」

耳をぴょこっと立てて、何か閃いた!


「がうがう~」

そこで、どしっと、腰をおろして、気持ちよさそうに眠るしぐさ。


「がう」

以上です、と言わんばかりにこちらを向いて、しっぽをふる。


ふ~~む?


これはつまりあれか?


「『いま、ベースキャンプで寝てるけど、【博物館】や【水族館】の中に入って、そこで寝泊まりすれば快適なのでわん?』」


ってことか?


「がうがう!」


首を縦にぶんぶんとふるわんこ……じゃなかった、ウルフ。


なるほどな。さすが俺の飼い狼。いいとこついてくる。


しかし、


「ウルフよ。それはナイスアイディアで、実は俺もちょっと考えたんだ。なんだけど」


「がう?」


「あの女神のことだからさ、めざとく宿泊料とか絶対に請求してくるに決まってるんだよ。だからやめておいたほうがいい。ヤツに善意はない。あるのはうっかりすると大損をこいてしまう商取引だけだ。俺はそんなトラップには引っかからない」


「がう~」


なるほど~という声をあげるウルフ。


こうやって、人と狼は大人になっていくんだ。わかったな?


というわけで、ひきつづき森の探索に入る。


朝日が差し込むキャンプ地の風景を見ながら、今日はどんな収穫があるだろうかと胸が高鳴る。


「さて、張り切っていくぞ」


ウルフが「ガウ!」と吠えて、元気よく先に進む。


毛並みを揺らしながら楽しそうに森へ向かっていく姿は、何度見ても微笑ましい。


俺もリュックを背負って、スコップや斧、虫取り網などを確認する。


今日の目標は、食材や材料の補充と、可能なら化石を見つけること。


あとは、森の動植物の状況も調べておきたい。


何か珍しいモンスターが出てくるかもしれないからだ。


森の入り口は木漏れ日が降り注ぎ、葉っぱの薫りが濃厚に漂っている。


深呼吸すると、緑の匂いが肺の奥まで染み渡っていくようだ。


まずはキノコ探しからスタート。


「ウルフ、キノコの匂い、頼むぞ」


ウルフが「クゥーン」と小さく鳴きながら鼻を地面に近づけ、クンクンと匂いを嗅ぎ回る。


「おっ、見つけたか」


慎重に茂みを手でかきわけると、そこには数本の赤い帽子をかぶったキノコが生えていた。


レッドキャップマッシュルーム:鮮やかな赤色が特徴。調理するとほんのり甘い香りがする。スープやソテーに最高。


スパイスポートベラ:スパイシーな風味を持つ大きなキノコ。炒め物やカレーにも合う。


スティンクシャルム:強烈な臭いが特徴。薬用として使われるが調理は難しい。


「こいつは料理にも使えるし、乾燥させて保存しておけば便利だな」


ウルフがキノコを見つけるたびに鼻先をツンツンと触れて教えてくれるので、採集がはかどる。


こういう地味な作業も、頼もしい仲間がいると楽しいものだ。


次は……そうだな、薬草といこう。


「ヒールリーフを探そう。ウルフ、こっちの茂みを頼む」


茂みをかき分けると、小さな黄色い花が付いた草を見つけた。


ヒールリーフ:傷を癒す効果がある万能薬草。ポーションの基本素材。


ブルームハーブ:毒消し効果を持つ青い花。香りが爽やかなのでお茶にも使えそう。


サンシャインフラワー:日光を浴びると香りが強くなる花。気分をリフレッシュさせる茶葉になる。


薬草類は、最近みつけたスポットにたくさん生えている、貴重な回復薬。


ぼったくりネットショップから地球の医療品を買うのは、割に合わなすぎるため、森の中に自生する薬草を集めることにしたのだ。


一見、その辺にはえているただの草が、薬草かどうかはウィンドウを表示させるとフレーバーテキストで教えてくれるから、とっても便利である。


「いいぞ、これでポーションとかもつくれそうだな」


ところで、異世界ファンタジーとかRPGゲームとかでよくでてくるポーションって、アレ実際にはなんなの?


なんか色がついた炭酸水みたいなイメージなんだけど。


今普通につかったけど、実際にはみたことない。ポーションを本当につくったときに飲んでどんな効果があるか、楽しみだぜ。


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