第三十一話 ミートラットおびき寄せ材料ゲットだぜ
選択したアイテムは……
【売却:背負式毒殺放射器】
俺が丹精を込めてつくった夢の武器が……。
さよなら、ダブルノズルちゃん……。
チャリン、という音とともに、日本円にして5万円がチャージされた。
クルナに換算すれば10万クルナだ。
そりゃ、その価値あるよ、この装備品!
と、後ろ髪をひかれながらも、そのチャージされた金額で、【作戦】を開始する。
ネットショップで、とある地球アイテムを探していく。
お、これはどうだ!?
【購入:動物図鑑 2000円】
そんでもって、購入した動物図鑑リロードっと。
次に、DIY作業台の上で、【しっぽミート】と【動物図鑑】を……
合成!
できあがったのは、
【ミートラット図鑑:ミートラットのすべてが載っている図鑑。】
「よし! これでなんとかなりそうだ」
※ ※ ※
「ソータ様。ハーブティーです」
「お、気が利くぅ~。サンキュー、エンバー」
洞窟村の一室を分け与えてもらった俺は、ミートラット図鑑を読み込んでいた。
そこに、息抜きティータイムとばかりに、エンバーがお茶をもってきてくれた。
やっぱりこのドラゴン、めっちゃいい子だよね?
見た目が人間だったら、絶対好きになっちゃってたよ。
「エンバー、擬人化の魔法とか伝わってない?」
「はい?」
「いや、なんでもない。ハーブティーありがとな」
「?」
不思議そうな顔をして部屋を出て行くエンバー。
よし。やるか。
ズズッとハーブティーを飲む。
「お、うま……」
お茶うめー。やっぱ読書にお茶って最高だよね。
感動しながら、ミートラット図鑑をめくる。
!
あった。
図鑑には、こう書かれている。
『ミートラットの好物:ナッツ類や乾燥した穀物を砕いたものと、臭みの強い果実のエキスを混ぜたもの。香りと味が特徴で、ミートラットの群れを引き寄せる効果がある』
「ほう、なるほど……」
ナッツ類に乾燥した穀物か。これらは森の中を探索すれば手に入りそうだな。
ウルフの「ここほれワンワン」スキルも活用していこう。
臭みの強い果実ってなんだ……。
あとでエンバーに聞いてみるか。
※ ※ ※
「臭みの強い果実ですか……。あ! それでしたらこちらでいかがでしょうか?」
部屋をでて、エンバーが作業している部屋に行って声をかけてみたら、すぐに解決策が出た。
エンバーが掲げて見せたのは、さきほど俺にもってきてくれたハーブティーのコップ。
「これ、実は果実の葉っぱを蒸してつくったハーブティーなんです」
「へぇ……そうなのか。てことは、その葉っぱじゃなく果実のほうが……」
「はい、とても強い匂いを放っておりまして……名前はドラゴンフルーツといいます」
ちょっとまて!?
ドラゴンフルーツ!?
俺のいたリアル世界と同じ果物の名前じゃん!
まさか!
「そのドラゴンフルーツ、ちょっと見せてくれる!?」
エンバーは、厳重にフタを閉じた保存の壺の中から、よいちょっと持ち出してきてくれる。
「これです」
「くっせぇええええええ!!」
てか、マジでくさい! この壺のフタの密閉性凄いな!? いままで全然匂わなかったのに、いきなり凄い匂いが来た!!
「それに知ってるヤツとは全然違った!!」
その強烈な匂いを放つ果実は、俺が想像していた、現実世界のドラゴンフルーツとは全く異なる見た目をしていた。
なんというか、ラフレシア感がつよいっていうか、そりゃ臭いよなっ誰もが思う見た目というか……!
「エンバー、よくこれ平気な顔で持てるな!?」
「濃縮させて、エキスだけを抽出すると、鮮やかな染料ができるので、みんな重宝しているんです」
そうなのか……。これ、絵の具の材料なんだ……。
異世界のドラゴンフルーツ……形状もヤバいし匂いがマジやばい。
おっと、感心してる場合じゃない。
「そのドラゴンフルーツ、ひとつくれ!」
※ ※ ※
つづいて俺は、洞窟村近辺の森の中を歩き回る。
ウルフと一緒に探索したそこで、ミートラットの好物の材料になりそうなものをゲットした。
このあたりを探索してみて初めてわかったが、かなり豊富に食料がある。
俺が前にいた、小川の近くのベースキャンプよりもさらに種類が多い。
なのに、これらをまったく食べようとしない(食べられない?)ベビードラゴン族は、可哀想なのかもしれない。
とりあえず、採集したものをまとめてみると、
クラフトナット 硬い殻のナッツ。
ドラフトシード 硬い殻の種。
フェザーバレイ 羽のように軽い粒を持つ穀物。
スパイアコーン 塔のような形状を持つ稲。
ウィンドウィート 風に揺れる麦。
こんな感じだ。みんな、そこまで高い値段では売れないものの、食料としては優秀。
じゃあ、これらを乾燥させていくか。




